やっと梅雨入りした九州・山口
今年は例年に比べて梅雨前線の北上が遅れ、本州以南では晴れの天気が続いたようです。梅雨前線はどのあたりにいたかというと、どうも沖縄近辺にとどまっていたことが多かったようで、沖縄も例年であれば本州付近にまで梅雨前線が北上し、梅雨明けしていたはずなのですが、この日記を書き込んでいる時点では九州と山口がやっと梅雨入りしたと見られるという発表だけで沖縄の梅雨明け宣言はまだありません。
梅雨前線とEスポ形成の因果関係というと対流圏と成層圏という形成空間の違いがあって、果たして「関係する」という科学的証明がなされていません。またEスポの発生頻度とサンスポ活動サイクルの因果関係も「ない」とはいわれていますが、明らかに未だサンスポ発生数が極端に少ない昨年と今年はEスポの発生頻度も少なく経緯しているような気がします。
科学的な証明がない経験則からいうと、本州南端に梅雨前線が居座り、もしくは移動性の低気圧から本州に沿って長い前線が横たわる今頃の季節に6m伝搬に影響するEスポが発生する頻度が高まるようで、昔からJA1KS氏が唱えたという「キングソロモンの法則」が言い伝えられてきた所以でもあります。
いろいろ科学的な解釈が出来るのでしょうが、本州に梅雨前線が横たわっているということは、沖縄から台湾にかけての東シナ海では晴れて気温が上がり、海上から盛んに上昇気流が発生すると積乱雲が発生し、空気中の塵の摩擦で積乱雲の電位が高まり、成層圏の電離層電位に影響を与えて突発的に電子密度の高い電離層が発生するのかなぁ、などと考えたりします。このEスポ層は100キロ以上の速度で北に移動して日本列島に到達するなんて言われていますが、地磁気の影響にでもよるものなのでしょうか。
今シーズンはアンテナの製作に手間取って5月中の6mワッチはまったく出来ていませんでしたが、それでもSWRの下がらないアンテナの調整中に限って6,5,4,3あたりがかなりオープンしている時間に遭遇しています。ところがいざアンテナの調整が完了した6月7日以降は自分の運用時間中にオープンに遭遇するチャンスがありません。本州四国九州の梅雨入りならびに沖縄の梅雨明けが遅れているという事実はありましたが、夏至近くなのにも係わらず、こんなに6mのオープン頻度が少ないシーズンも何か珍しいような気がします。特に夕方から宵の口にかけて例年であれば宮崎大のビーコンなら常に聞こえている日が多いのですが、今年は夕方のオープンが極端に少ないような。本州南端と九州が梅雨入りして6mの伝搬状況も変化が見られるか、経過観察を続ける必要がありそうです。
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