21メガ近接Esスキャッター
どう考えても対流圏内の気象が原因のスポラジックE層のスキャッターとしか考えられないことですが、7月の末になると21メガあたりのHFハイバンドで同じ8エリア内の局が強力に入感することがあります。時間的には午前中から昼にかけてが多く、時には夕方くらいに起きることもありますが、普段はほとんどGWが減衰でかすかに聞こえるだけの隣町の局がフルスケールで入感するくらいの強力なスキャッターに遭遇したこともありました。継続時間的には長くて30分くらい。短いときにはほんの数分で聞こえなくなることも多いです。何年か前には余市と函館の局がお互いに交信しているところに室蘭の局がブレイクをかけるというまるで2mFMのような状態がこちらにフルスケールで入ったこともありました。
今シーズンは7月の20日10時台に8エリア内で21メガのかなり強力な近接Esスキャッターがあったようですが、ほんの数分で終了してしまったという話で、その日は残念ながらワッチできていません。全般的にコンディションはPoorな伝搬状況が続いていますが、本日昼過ぎ、たまたま昼休みの運用局を狙って21メガをワッチしてみると知床に近い斜里郡清里町の局の電波がフルスケールで入感するのに遭遇。つかさず応答してレポートを交換し交信を成立させましたが、この局は当貧乏無線局がHFに出始めた7年前くらいに一度7メガで交信した相手でした。この局以外に8エリアでCQを出している局が聞こえなかったので、8エリア指定でCQは出しませんでしたが21.2425でCQを出すと当初はほとんど取れないレベルでしたがまもなく独特ながさがさ感を伴って中富良野町からの局から応答があり、お互いにレポート59を交換して交信成立。ほかにも8エリア内から応答がないかとCQを続けましたが応答は9エリアや6エリアの局でした。この近接Esスキャッターも15分持たずに消滅してしまったようですが、とりあえず今年も21メガで同一エリアと交信できました。ところが今年はまだ7エリアは岩手北部から青森北部あたりと近接Esスキャッターによる交信ができていません。それが少しさびしいような。
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