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September 09, 2010

珍しいHEMMI No.300の説明書

300
数が極めて少ない稀少尺と言われる計算尺はデッドストック状態で発見されない限りは本体はあっても説明書は欠品というのが殆どです。もちろん竹とセルロイドの計算尺本体は経年劣化が殆ど無いために数十年経っても形は残りますが、説明書などの紙物は湿気に弱く、酸性劣化などもあって残りにくいというのも理由でしょう。また、本体の発売期間がほんの僅かな計算尺、特に戦時中だけにリリースされた特殊な計算尺は本体以上に説明書が見あたらない物が多くあります。
 今回発見した説明書は戦時中に発売されたNo.300という日数換算尺の説明で、何年か前に入手した戦前の古いHEMMIの説明書類に混じっていた物で、説明書のタイトルが「ヘンミ事務用計算尺説明書」という殆どぺらっぺらの説明書だったため、No.300との関連性に気が付かなくてしばらく前まで放置されていたものです。こないだたまたま中身を見たら年月日それぞれの尺度(G,E,F,C,D)の使い方が出ていたため、日数換算尺の物だとわかりました。発行日は昭和18年の9月です。そもそもNo.300は滑尺裏がブランクの片面尺ですから12頁しかありません。No.300の定価は7円80銭で、50/1の9円に比べても安い計算尺です。昭和18年9月ともなると開戦後2年近くになり物資も枯渇したのかこの説明書を見る限りは計算尺のラインナップが大幅に減少しています。このNo.300の説明書は、印刷が大阪の業者で、戦前のヘンミ計算尺の中では珍しいと思われますが、この時代になると印刷用紙を持っている業者を見つけるのも大変だったのでしょうか。そういえば東京の出版社が印刷用紙が比較的に入手しやすかった北海道の札幌に続々と移転し始めたのもこの頃からでした。前後して有名な作家も食糧事情が幾分良い北海道に疎開した例を多く見ます。ところで、大変にレアな説明書なのにも係わらず、当方肝心のNo.300は持っていないんですよね(笑)
300_2

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