NIKKEI No.250 8インチ学生用
あまりにも高すぎる値段設定のために昨年あたりからずっとオク上に出っぱなしの物があるせいか、今一つありがたみが薄れたNIKKEI計算尺ですが、どうして未だに希少尺の部類の計算尺には違いありません。5年でオク上に登場した数は10本に満たなく、それもすべて5インチポケット尺と8インチの学生尺ばかりです。いままで5インチポケット尺を2本入手していましたが、今回8インチのNIKKEI学生尺を入手しました。しかし、アメリカには両面計算尺から10インチの片面計算尺なども多種輸出されているようなのですが、国内には両面計算尺はもちろんのこと片面の10インチ尺さえまったく見かけることがありません。NIKKEIブランドの日本計算尺に関しては以前からいろいろ書いてきましたが、主に北米向きに計算尺を輸出していた会社らしく、自社では製造せずに下請けに製造をさせ、自らは販売を主要業務にしていた会社のようです。両面計算尺こそHEMMIのOEMのようですが、片面計算尺は裏面いっぱいに金属のバックプレートを配してピンにより上下の固定尺を固定するという他に見ることの出来ない特殊な構造で、オリジナリティーを感じさせる計算尺です。マークが日本の日、すなわち太陽を意味する○に・で、ニッスイのマークに被ってますね(笑)
北九州から入手したNIKKEI計算尺のモデルナンバーはNo.250で8インチの学生尺は200番台の形式名が与えられていたようです。表面は学生尺としてはHEMMIのNo.45Kなどと同様に√10切断ずらし尺にK尺を加えたK,DF[CF,CI,C,]D,A,の7尺構成ですが、30年代初期の中学生計算尺によくあるように滑尺裏の三角関数が省略されていてブランクになっています。同様に滑尺裏がブランクの学生尺はFUJIのNo.86やRELAYのNo.80,No.81などがありますが、滑尺裏にセルロイドを貼るのを省略して竹の素材がそのままのためにセルロイドの経年劣化による縮でセルロイド側に反ってしまうという共通の欠点があります。もっともこれらの計算尺は中学生の3年間使えれば良いというスタンスだったのでしょうから、50年後に「反ってしまうという重大な欠陥がある」などと書いても「当時は想定外」などと言われてしまいそうですが。この8インチのNo.250は5インチの100系計算尺では問題にならなかった固定尺の反りという問題も持っており、薄い固定尺で片側にのみセルロイドを貼っていて、しかも素材の竹は接合により反りのこないような組み合わせ構造になっているわけでなく、単に竹の一本物加工となっていることにも原因があるようです。もっともたかだか2~300円程度の安物計算尺にここまで要求するのは酷ですが、5インチのものがしっかりしているのに8インチのものが反ってるというのは「狂い絶無・破損しないカーソル・断然値段が安い」のキャッチフレーズに偽りありですが(笑)

NIKKEI No.250 8インチ学生用表面拡大画像はこちら
NIKKEI No.250 8インチ学生用裏面拡大画像はこちら
| Permalink | 0
The comments to this entry are closed.









Comments