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January 27, 2012

カササギにアンテナを曲げられた!

 トマトの園芸用支柱を素材に使用した50メガ用2エレHB9CVアンテナを長年使用し続けていますが、この園芸用支柱は皮膜が紫外線劣化で2年も太陽に晒され続けるとヒビが入り、そこから雨水が浸入して中の鉄パイプを腐食し、大風が吹くと折れたりするために2年ごとに作り直さなければいけないという欠点がありますが、給電部を流用すればその交換コストはたったの数百円で済むために、今のアンテナは作り続けてもう3代目のトマト支柱アンテナになります。今年は交換の時期にあたるのですが、先日近所に住み着いているカササギという鳥がとまって、なんと給電部に使用している位相差ラインの銅線をくちばしでほじくり始めているではないですか…。このカササギという鳥は日本では佐賀平野とその周辺部および勇払原野でしか見ることが出来ない鳥のようです。どうも人為的に朝鮮半島から佐賀に持ち込まれたものが九州に定着したらしいのですが、なぜ北海道に定着して繁殖したのかはわかっていません。もちろん当方が子供の時にはそんな鳥はいませんでした。カラス目の鳥で九官鳥なんかの親戚ですが、カラスよりは一回り小さい体型で、おなかと羽の一部が白く、初めて庭にこのカササギが迷い込んできたときには突然変異の白黒のカラスかと思って我が目を疑いました。つい半年前くらいからつがいで近所のどこかに定住したらしく、まるでカラスのように近所のゴミを漁ってみたり、時には集団でないカラスを追いかけ回して空中戦を繰り広げることもあるようです。鳴き声は「かぁかぁ」ではなく「げっげっげ」とでもいうようなだみ声で、ちっともかわいくはありません。あめりかではこのカササギはカラス並の害鳥らしく、人間のゴミを漁って生活しているのが普通なんだとか。そういえば往年のアメリカのアニメ「ヘッケルとジャッケル」はカラスじゃなくてカササギなんだそうで。一歳にならないうちに買ってもらったらしいゼンマイ仕掛けのおもちゃがどこかに残っているはずです。そしてそのカササギがつがいでアンテナの端に乗っかったのか、アンテナエレメントの片側が下に折れ曲がってしまいました。とはいえ、カササギは稀少な存在だからか、あまり腹立たしくはありません。これがカラスだったらBB弾の雨を食らわせていたかもしれませんが(ウソです)。3月になったらEスポシーズンにあわせて新しいアンテナエレメントを作る事にしましょう。

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January 16, 2012

Bainbridge式炭鉱用安全燈(クラニー燈)

Bainbridge_2  このやたらと腰硝子が長くてガーゼメッシュが寸詰まりの安全燈はベインブリッジ安全燈といってあまり情報の多くない流通量も少ない安全燈ですが、形態的にはクラニー燈に属する旧式油灯安全燈です。一種の高輝度安全燈で油灯安全燈としてはやや幅広の平芯を使用し、大きな腰硝子を通して大きな炎の明かりを得るというものらしいです。この腰硝子がテーパー状になっているのが特徴的ですが、発明されたのが英国なのにもかかわらず、なぜかベルギーで多く製造され大陸側で主に使用された安全燈です。ボンネットがない形態が基本ですが、メタンが多い炭鉱のために丸型のボンネットを持ったベインブリッジ安全燈も存在したようです。年代的には1880年代のようで、まもなく炭鉱用安全燈の決定版、ウルフ揮発油燈が出現し、英国でも1887年の鉱山規則改正でこの手のクラニー燈が使用出来なくなったため、ほとんどベルギー国内のみで使用された形式の安全燈のようですが、なぜベルギーなのかはよくわかりません。また理由はわかりませんが少数がアメリカに渡ったようです。また今回のベインブリッジ安全燈はロックシステムがなぜかありませんでしたので、もしかしたらレプリカなんじゃないかと思いましたら、数少ない資料の記述によるとベルギー国内使用のベインブリッジ安全燈にはロックシステムが無かったんだそうです。一切の刻印がありませんが、製造はベルギー南部のフランスとの国境に近い炭田地帯のラ・ボバリーとかいう町に存在したアンドレとかいう会社で製造されたらしいです。500番台のビットナンバーダグが半田付けされてましたので、実際に一度は坑内に下りた安全燈に間違いないでしょう。実はこんな珍なる安全燈なのにもかかわらず、レプリカが存在するそうです。しかし、オリジナルよりもなぜか一回り大きく仕上がったようで、オリジナルの全高が約9インチなのに対し、レプリカは11インチ弱あるらしいです。このレプリカはトーマス・ウイリアムスのように全世界的に出回っているわけではなく、ドイツのとある炭鉱ミュージアムのお土産品として売られているんだとか。このベインブリッジ安全燈は腰硝子を巨大化させることによって防爆性のかなめでもある金属メッシュが申し訳程度の大きさになっています。また金属メッシュの密度も1インチ四方あたりの網目の数が後の規格では784必要なのにもかかわらず、それよりかなり疎のような気がします。メタンガスに対する防爆性能に関しては追って知るべしということでしょう。裸火のカンテラよりはマシかもしれませんが、日本でいう言うところの甲種炭鉱で使用するにはあまりにもリスクが大きすぎます。また吸気は腰硝子下の穴あきリング部分からのようですが、この部分にはウルフ安全燈のような金網ははまっているわけではなく(この個体には欠品になってしまったのかもしれませんが)ここからの吸気は通気の流速によって炎の同様が激しく、風速が大きいと消炎するなど少々どころか大いに心配な構造です。そのくせ腰硝子とガーゼメッシュおよび下部リングの間にはちゃんとアスベストを介したパッキングがはまっています。この手の金属メッシュが申し訳程度の大きさのクラニー燈は国産らしきものが明治30年前後に常磐炭田などで使用されているのを当時の絵葉書等で知ることが出来ますが、近代的な安全燈以前はこの程度の防爆性能のクラニー燈が炭鉱における個別照明器具の標準だったのかもしれません。明治30年も末になりますと安全燈取扱不良や不良安全燈によるガス爆発で一度に数百人も犠牲になる「大非常」と呼ばれる坑内災害が頻発しますが、これを契機に大手資本の炭鉱からクラニー燈の使用が止まり、ウルフ燈などの揮発油安全燈へのシフトが急速に進み、直方安全燈試験場が設立されて、安全燈の試験から発破火薬等の試験が行われ、炭鉱のガス爆発防止への研究が進んでいきます。安全燈本体の機械加工精度は明治期の本多船燈製造所のクラニー燈などと比べると雲泥の差があり、本多のクラニー燈は切れない刃物と中心が出きっていない旋盤で無理やり加工している体があり、明らかにバイトが動揺して妙な削り痕が残っているのに対して、こちらのベインブリッジ安全燈はさすがは銃器製造などの歴史が長いベルギーの挽物加工品だけあって大変に精度が高く美しい仕上がりになっています。ただこの個体はウイックピッカーの通るパイプが底板に対して斜めにロウ付けされていて、そこから灯油が漏れるので、その修正のため、バーナーであぶってロウ付けし直さなければならず、その後も油壺と底板のロウ付け部分から灯油が滲んだりして、実際に点火に至るまでけっこう手間がかかりました。ウルフ燈などの揮発油燈はオイルライターのように油壷に綿が充填されていて、そこにベンジンを注入するわけなので、オイル漏れということにはまず無縁なのですが(そのかわりライターと違い、燃料は使い切らないと残りは蒸発してしまいます)、古いクラニー燈はウイックピッカーパイプと底板の接合部分がウィークポイントになっているようです。

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January 03, 2012

2012年ニューイヤーパーティー2日目

 前日にHFハイバンドのコンディションがあまりにも良かったため、ニューイヤーパーティー2日目はいい伝播コンディションが望めないなぁと思いきや、1日目程では無いにしてもかなり伝播コンディションに恵まれました。朝8時代前半まではさすがに十分に開けたわけではありませんでしたが9時が近づくにつれ14メガも開けてきました。そこで昨日20局のボーダーラインは軽く超えていたのですが、どこから呼ばれるかの興味から14.173あたりでCQコールを開始。すると1エリアは栃木県北部から千葉県西北部から集中的にコールバックがありました。昨日は同時刻のコールバック北限が千葉県中部ですからもう少し北に伝播が移動したような感じです。そのかわりというのか北九州からの伝播が昨日より弱いようでした。また昨日のうちに20局を達成した人が多かったからか、昨日よりは運用局が少なかったような感じでした。18メガの運用局もそこそこ聞こえ、21メガは四国西部から九州南部の局がよく聞こえていましたが、コールバックしようと思ったら急にフェードアウトするような安定しないコンディションでした。そのため、14メガで10局ほど交信したのち、21メガで強く聞こえる局に応答しようと待ち構えるも、交信にはいたらず、2日目に初めて出てきたローカルの2m運用局のコールバックに回ってしまいました。

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January 02, 2012

ニューイヤーパーティー参加中!

 ここ数年のHF伝播の低調ぶりから、1月2日は2mの運用場所探しで難民のように市内中を車でうろちょろする状態が何回か続いてましたが、今年も少しでも見通し距離の稼げる場所で車が入れなければJ型アンテナに釣竿でハンディ機を使ってでも20局交信しなければいけないと覚悟を決めてました。
 ところが1月2日の9時台から10時台にかけてはここ数年で一番の伝播コンディションとなり、なんとまるで夏のコンディションのように14メガから21メガまで開いてしまい、ほんの1時間半ほどのCQ出しで14メガモノバンドのみで25局の交信が達成できてしまいました。雪にたたられ、ハイバンドも開かず、いつものショッピングセンター屋上駐車場や高台の公園駐車場から締め出しをくらい、運用場所を求めて西へ東へ迷走していた数年間は何だったのでしょうか。なんか例年の苦労がまったくない分、拍子抜けしてしまいました。
 14メガ運用開始直後は岡山県と広島県を中心にコールバックをもらっていましたが、時間とともに1エリアから6エリアまで広範囲に開け始め、北は千葉県から南は鹿児島まで交信できました。しかし、14メガでは神戸を除く大阪周辺部からのコールバックがありませんでしたが、18メガ21メガでは奈良周辺が強力に入感していたようです。14メガでは一時近接局の抑圧でまるで7メガのような状況もありましたが、最近はCW試験の撤廃で2アマ1アマ人口が10年前とは比べられないくらい増加した結果でしょうか?そうなったら14メガも特別なバンドじゃなくて7メガ21メガあたりと大差のない運用人口になりつつあるのかもしれません。
 しかし、話は変わりますが、今日の状況から見るとサイクルのピークが近づくのにもかかわらずまったく伝播コンディションが上がらない状況から、今年は半年ほどで爆発的にコンディションが急上昇する可能性も出てきたような気がします。
 もしかしたら昨日の鳥島沖マグニチュード7.0の地震の影響で電離層の電子密度が急に濃くなっていたとすれば、一時的な現象だということも考えられますが、地震と電離層電子密度上昇の関係というのはいまだに似非科学の域を出ないので、なんともいえません。これから起こる大地震の予兆だとしたら手放しでは喜べませんが。

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