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March 07, 2013

HEMMI No.66 セカンドモデル?

 珍尺HEMMI No.69には及びもしませんが、運のいいことに昨年だけで2本もHEMMI No.66を捕獲してしまいました。前回のNo.66は初期型に限りなく近いものでしたが、今回はセカンドパターンとでも言うべき戦時中から終戦直後にしか製造されなかったちょっと謎のNo.66です。というのも6"の計算尺はいつでもカタログに載っているのにもかかわらず、実際の数はとても少ないようで、No.66に限ってもここ数年で5本ほどしかオークションにも出品されたことが無いように思います。そのうち今回のセカンドパターンのNo.66は一本あったかどうかの記憶しかなく、誰のところに渡ったか記録はしてはいませんが、個人的に「尺種類表記の戦前No.66」として区別をしていたものです。
 リッツ4兄弟のNo.70,No.64,No.66,No.74はどれも最初から尺種を打たないのがお約束で、唯一No.64の後継No.64Tだけが時代の要請なのか全尺種を刻んだだけだったのですが、なぜがこの原則を破ってNo.66のみ戦時中に馬の歯型目盛から物差型目盛に変更になったと同時に尺種を刻んだのです。しかし、戦後のオキュパイドジャパンの時代には尺種が消え、昭和の28年ごろに延長尺部分の基点が変更になり、そのまま昭和44年ごろまで販売されたということから、大まかに分類すると4種類のパターンが存在したということになります。そのセカンドパターンのNo.66ですが、最初から逆Cカーソルのものはなくて改良A型カーソル付で販売されたようで、カーソルは補助線付の3本線です。外側の2本が赤線で真ん中が黒線、カーソル枠の下側面に(太陽マーク)"SUN"(太陽マーク)HEMMIと戦前パターンの刻印が入ります。どこにも原産国表示がなく、本体裏面に(太陽マーク)"SUN"(太陽マーク)HEMMIと黒で刻印があるのみで、典型的な戦時尺のテイストですが、まだ材料にも余裕があった時代からか延長尺部分も赤で尺が刻まれ、逆尺の数字も赤で入れられています。上固定尺上面にメトリックのスケール、下固定尺側面にインチのスケールが刻まれています。ケースは楕円断面の黒偽皮紙貼の蓋付ケースで商標は銀箔押で、戦時中とはいっても戦前と殆ど変わりません。計算尺の裏板は灰色のアルマイト処理をしたアルミ薄板で、湿気で電気分解してボロボロになる素材ながら、今回のNo.66はまったく腐食の痕跡すらないものでした。入手先は兵庫県の三田市からで、今回は誰にも気づかれなかったためほんのわずかな落札額で入手したものです。最近はこういうパターンでしか計算尺を入手出来ません。なにせ金に糸目をつけない大人買いが出来ないもので…。Hemmi66


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Comments

ジェイカンさん おせわになります。YOSHIです。

この66を見させていただき、書き込まずにはおれなくなりました。実は小生が以前入手したNo60が尺種刻印あり、オーバーレンジ無し、A型3本線カーソル付きで、この66と姿形が似通っているのです。

いつごろのものかわかりませんでしたが、これでよくわかりました。ありがとうございます。

それにしても69はすごい値段でした。

Posted by: YOSHI | March 07, 2013 01:20 PM

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