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August 31, 2013

PC-9801FA2の再生で5インチFDソフトの有効活用

Pc9801fa21  以前ジャンクで購入したエレコムのPC98用5インチ外付けFDDですが、制御基板などのコンデンサー交換などにより何とか2基のドライブのうち、1ドライブのみ認識させることができました。しかし2ドライブを要求される山のように溜まった古いPC98用5インチFDのゲームなどに対してはまったくの無力で、未だにこれらのソフトを実行することができません。これがHDDにインストール可能なゲームだったらインストールのためと、たまに存在するゲーム開始で要求されるドングル代わりのシステムディスク1枚さえ入る5インチドライブさえ繋がっていれば済む問題なのです。それなら未だ現役の3ドライブ搭載機EPSON PC-486HAがあります。しかしこの486HAの内蔵5インチFDDは外付けFDDと排他的利用しか出来ないというシステム上の制約があり、こちらも古い5インチのゲームを実行するためには内蔵の5インチドライブを殺して2ドライブ仕様の外付けFDDを繋ぐという方法しかありません。
 そのため5インチのPC98用ゲームを無駄にしないためには外付け5インチドライブの完全動作品を高額で入手するよりも、5インチ2ドライブ仕様のPC98を手に入れ、これをFDゲーム専用機にしたほうが得策という判断に至り、ジャンクの5インチドライブ機を物色していました。玉数からいったら本家NECしかないのですが、20年は経過した品物ばかりなので、どっちみち電源やマザーボードのコンデンサー交換や基板のパターン再生などは予め織り込み済みです。
  2月に京都からジャンクのPC-9801FA2を購入しました。なぜPC-9801FAなのかといわれれば、その後のPC-9801BX/M7などの5インチドライブを2機搭載しているモデルはタマ数が少なく、ましてPC-9821Asなどの5インチFDD2基搭載モデルは相当タマ数が少なくけっこう高価で、さりとてPC-9801RAやDAなどの386モデルはすでに中古拡張パーツの入手性が心配なため、ぎりぎりの選択肢としてのPC-9801FA2ということになったのですが、このマシンは当時のコンシューマー向けのフラグシップとはいえ、そのアーキテクチャー的にはかなり唯我独尊的なところがありました。というのも専用オプショナルパーツが多く従来のRA,DAの拡張パーツは使えず、さらに80486SXの16MHzという非力さと640x400のグラフィックで水平24.8khzにしか対応せず、WIN95に対応させるためにCPUアクセラレータやグラフィックアクセラレーターさらにPCM音源などの相当高価な追加部品が必要だったため、新しいPC-9821マシンに買い換えるか、そのままDOS/Vマシンに宗旨替えした人を多く発生させる原因になったマシンだと思います。
 この京都からのFA2はWIN95に対応させるためか相当拡張を重ねたようで、HDDこそ外されていたもののSCSI籠と社外品SCSIインターフェース付きで、さらに4箇所のうち3箇所までCバスが埋まっていて、そこにはフルピッチアンフェノールSCSIインターフェースボードに86音源、LANのドーターボード付き2MのVRAM搭載の社外品ウインドウズアクセラレーター付き、またファイルベイに3.5インチ3モードFDDのアルファデータAD-F35TFが付いた3ドライブ仕様という内容でした。付属品取りとしてもすでに元を取った感じですが、WIN95対応に拡張するのが目的ではなく、何とか起動可能にして5インチディスクの98ゲームを動くようにするのが最終目標ですからこれらのオプションは不要です。しかしWIN95仕様に拡張したにしてはCPUがノーマルの80486SXの16MHzのままで、実際の運用には相当ストレスがたまったんじゃないでしょうか?Efa12m メモリー親亀ボードが欠品でしたが、こちらは2MBの61互換SIMMが3枚乗ったBUFFALOのEFA-12Mを事前に入手済みでした。もっとも古い98のDOSゲームにEMSメモリーなんざ必要ありません(笑)そういえばWIN95導入時にトロさに耐えられなくなって自前で486SXから換装した486DX2の倍速ODPがどこかに転がっているはずなんだけど、これって使えるのかしら?もっともODPをつけるとFDDが使えなくなるという話もありDOSでゲームをやる目的ならノーマルの486SXのままのほうが無難なようです。届いた早々、マザボを確認するために全分解しましたが、案の定、黒ケースの4級塩電解コンデンサーの殆どのマイナス足が変色していて、これらのコンデンサーは全交換を強いられそうです。内容的には4.7μF 16Vのコンデンサーが12個、15μF 10Vのコンデンサーが11個、1.5μF 50Vが1個、22μF 6.3Vが1個で、他に白ケースの4級塩電解コンデンサー22μF 6.3Vのコンデンサーが1個ですが、220μFの大きな電解コンデンサーは平滑用なのか外見上問題ないようでした。念のため液漏れ4級塩電解コンデンサーはすべて低インピーダンスのディップタンタルコンデンサーに交換することにしますが、手持ちのコンデンサーと耐圧と容量が合わなかったためにすべてネットで発注してしまいました。
 また5インチのFDDもコンデンサーの液漏れで必ず動作不良を起こすそうなので、オーバーホールして清掃ついでに制御基板の表面実装電解コン30μF 16Vを交換しますが、ここから電解液がもれて回りの基板を汚染していました。幸い周りのパターンまで腐食していたわけではないようですが、この問題コンデンサーをニッパーで切り取り、残った足を半田吸い取り線で外してパターン回りをエレクトロクリーナーで丁寧に洗浄し、新しい足つきコンデンサーを半田付けしてオーバーホール完了。もっともマザボのコンデンサー交換が完了して起動するようにならないと本当にFDDが動作するかどうかはわかりません。
本体から電源ユニット、 すべてのドライブ、ならびにCバスの枠やソケットなどを外し、マザーボードを取り出し、コンデンサー交換作業を始めましたが、黒ケースの4級塩電解コンデンサーは足をニッパーで切り離した上で接着されたケースをこじって外します。ランドに残った足は半田吸着線を当てて半田ごてで半田ごと吸い取ってしまい、エレクトロクリーナーで洗浄した上で新しいコンデンサーを半田付けします。いっぺんにコンデンサーだけ先に外すと容量や極性など間違い易いので、この作業は一個一個個別に行ったほうが間違いがありません。コンデンサーの交換は30分ほどで完了しました。コプロセッサーソケットにアクセラレーターを取り付けた再に元のCPUを切り離す設定のジャンパーのため、基板上にコンデンサーの余った足で2本ジャンパーポストを半田付けして立てておきました。組み立て直して5インチドライブにゲームディスクの1と2を挿入して電源を入れるとちゃんとピポ音がしてメモリーカウントが始まりますが、ディスクは読み込めず結局何回かトライしたのちHow Many Files(1-15)の表示が出て、そのままリターンを押すとN88ベーシックが起動します。やはりFDDがダメなようで、再度分解してFDDを取り外します。Fd1158dこのPC-9801FA2の5インチドライブはFD1158Dという品番でFDD自体にVFO回路の付いたおそらくFA2専用品で、他の5インチFDDに代替できないためにやっかいなのですが、今となっては制御基板の電解コンデンサー液漏れで制御基板を汚染したり、パターンを腐食させたり、最悪モーター部分に入り込んでモーター軸が回転出来なくなり、ヘッド部分をまったくトレースできなくなったりします。FD1158Dの上カバーを外し、各コネクターを外した後、裏側の制御基板のネジを3本外して制御基板を裏返すと、30μF 16V以外のすべてのコンデンサーも液漏れ状態で基板を汚染してました。各コンデンサーを外して基板を徹底洗浄し、新しいコンデンサーに交換しなければいけませんが、薄い本体の隙間に小型電解コンデンサーを使用しているため、手持ちの標準サイズのコンデンサーだと配置をよく考えてオフセットさせ、僅かな空間に退避させなければいけませんでした。なんとかコンデンサー張替えを済ませて元に戻し、ゲームのデイスクを入れて起動を試みると、Aドライブは見事に認識したのですが、Bドライブのほうはディスクにアクセスはするものの、FDの読み込みはNGでした。これじゃあPC98ゲームのために5インチ2ドライブ搭載機が必要だったのに何の意味もありません。さらに3.5インチドライブはFDにヘッドが引っかかるようで、FDがうまく入っていかないのです。この3.5インチFDDの中身はNEC製FD1138TというPC-9821時代の3モードドライブですが、ヘッドのウレタン部分か何かが劣化で脱落してこういう症状を起こすようで、こちらは比較的に中古パーツも数があるため、オークションで動作確認済みのものを一台落札してしまいました。しかし、5インチFDDのFD1158Dの代替品入手には苦労させられ、さりとてオークション上に常にある動作確認済み3,500円のものは落札する気にもならず、Bドライブ不良のまま数ヶ月の間放置することになりましたが、7月の末になって、直感的になんとなく使えそうなPC-9801FA2のジャンク品を静岡から1円で落札。送料は1,500円掛かりましたが、これでFDDがコンデンサー交換と基板洗浄で動くようになれば願ったり叶ったりです。このFA2はほぼノーマルでしたがI487SXコプロセッサと割と新しいバッファローのSCSI-2 CバスカードIFN-ST-CAが付いていました。I487sx拡張メモリーもありませんでしたが、おそらく外付けSCSIハードディスクを付けてDOSのソフトを扱っていたのでしょう。最初から基板のコンデンサー不良でピポ音も鳴らないというインフォを得ていたので、このFA2はコプロ取りとFDD流用と割り切って、分解してFD1158Dを取り出し、このFD1158Dの基板洗浄と30μF 16Vを含む全コンデンサー交換を行った後、5ヶ月間放置状態のFA2のBドライブと交換すると今度はちゃんとFDを読み込み、修理済みのAドライブと合わせて2ドライブを要求されるゲームが初めて動くようになり当初の目的を達しました。NECチェックの無いICMのFA専用SCSIインターフェースが元のFAに付いており、通称SCSI籠もちゃんとありましたが、当然のこと50PINのSCSIハードディスクは抜かれており、以前OLD Macintosh用に集めておいた50PIN SCSI HDDも540MB以下の小容量のものは手持ちが少なく、更に一旦MAC用にフォーマットしたものを再度DOS用にフォーマットして問題が起きないかどうかは試したことが無いのでわかりません。MACから取り出したIDEのハードディスクをFAT16でフォーマットし直すと、どうもシステムの読み込みが不完全で調子が悪いという事例には遭遇してます。逆にSCSI接続の98用外付けHDDを、Macのフォーマッターであるドライブ7というソフトでMac用にフォーマットし直したことがありますが、こちらのほうはその後何ら問題はありませんでした。まあ、当初の目的が連続した5インチ2ドライブを要求されるゲームをするための再生ですから、とりあえずはこのままDOS専用機として現役復帰させ、いつでも使えるようにしておきます。ところで、部品取り用に落としたFA2なんですが、マザボのコンデンサーを張り替えると使えそうで、さりとて今の所、こちらを再生して利用する予定も無く、大きな筐体がけっこう邪魔でもてあましてます。これではFDDの整備品を買ったほうがよかったような。


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