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February 22, 2014

PC-98DOの電源修理

140222_113007_2  これ以上、場所をとるデスクトップのPC98を入手しないことにしていたのですが、TEACの5"FDDのFD-55GFRの98フォーマット対応のものを部品取りするためだけに入手したのがこのNEC PC-98DOなのです。PC88とPC98のハイブリッドPCであるPC-98DOは1989年ですから平成元年の発売です。当時のPC98はPC-9801RAあたりのCPUが386あたりが標準で、すでにV30ではデスクトップ機としては時代遅れでした。まもなくDOS系のゲームも286以上を要求されたり、拡張メモリーを要求するようなものが出始めると、早くも役目を終えてしまうという中途半端な存在で、CPUもサウンドも強化されたPC-98DO+がまもなく発売されたのですが、時代は8ビット機から完全に16ビットに変わり、PC88とPC88のハイブリッドというのも意味を失いました。しかし、PC-8801 Mk-II SRなどより軽くて小さい筐体でPC88とPC98の双方の機能を切り替えて使えるというのは2台のPCを置いておくのより、はるかに省スペースになります。ともあれ、PC-98DOの発売当時はまた個人もちのパソコンなど所有しておらず、ひそかにMacintoshのシステム一式導入を目論んで会社出入りの事務機屋からMacのまったく飾りっけのないモノクロパンフなどを集めて、その桁違いの価格に呆然としていた時代でしたので、PC-98DOが発売されたことなどまったく知らず、またPC88とPC98の複合の意義さえわからなかったというのが本音です。仕事に使用するパソコンにしても複数のビジネスソフトによる定型業務しかこなしておらず、わずかに表計算ソフトを使用して簡単な業務用ソフトとしてカスタマイズするくらいで、マシン語やプログラミングに関してはまったく知識がなく、今の一般パソコンユーザーレベルの状態だったことは否定できません。まあ、config.sysの呪縛やコマンド入力によるCUI環境がいやでもっと敷居が低いMacintoshのGUI環境に逃げ込みたく、個人用だったらMacということに短絡的に考えたわけですが…。
 茨城の業者が珍しく複数台、PC-98DOのジャンクを出品していまして、通常ジャンクでも結構高いのですが、電源が入らないということが敬遠されたのか1.25k円で入手したものです。所詮FDD取りとして入手したのですが、いちおう電源をチェックしてみると、何個かの液漏れコンデンサが見つかり、とりあえず平滑系の大容量コンデンサを除いて小容量コンデンサをすべて手持ちの新しいものと交換し、電源を入れてみるとちゃんとファンも回り、通電しました。出力を可変抵抗で規定電圧に調整し、再度電源スイッチを投入するとファンも回らず通電もしません。再度電源部分を分解し、残った大容量の平滑系コンデンサの半田を融かして基板から外してみると、耐圧25Vの560μFという中途半端な容量の電解コンデンサの底が膨らみ液漏れしてました。LRCメーターに掛けても規定の容量がなく、どうやらこれが再度の通電不良の原因だったようです。しかし、手持ちには470μFのコンデンサしかなく、容量の小さいコンデンサに置き換えるのも心配なので、同じく手持ちの100μFのコンデンサを並列に半田付けし、合計570μFの容量を稼ぎ出しました。あと近辺に2本の1500μFのそれぞれ耐圧25Vと50Vのコンデンサもあるのですが、本来なら無条件で交換するところ、このクラスのコンデンサの手持ちがなく、LRCメータでの容量チェックでも問題なかったので、元に戻しておきました。基板に付着した電解液をエレクトロクリーナーで徹底洗浄し、電源部分を組み立てて通電すると、今度はちゃんとファンも回りますし電圧も正常に出ています。マザーボード部分はバージンの状態を知らないのですが、どうも表面実装のコンデンサがある程度足つきの電解コンデンサに付け替えられているような気がしました。そうなると、一度修理で手を加えられた個体だったのでしょうか?バックアップの電池が液漏れしている以外にはマザーボードには問題がありません。FDDのFD-55GFRは制御基板のコンデンサ容量低下でI/O ERRORを起こすことがありますが、目視では判断がつかないことが多く、とりあえず内部のクリーニングとダイカスト部分が長年湿気にさらされたためか粉を吹いている部分があり、これを真鍮ブラシでクリーニングしてブロアを掛け、ヘッドクリーニングとグリスアップを行ってオーバーホール終了。最終的に組み付け直して電源を入れるとちゃんとピポ音がして起動するようになったようです。それで液晶モニターをつないでPC98キーボードをつないでスイッチを再度入れてみると、ディスクのシステムファイルを探したのち、N88ベーシックの「how many fail (1-15)」がちゃんと表示されました。それじゃFA2用に用意したFDからDOSを起動してみると、特徴あるガキチャガチャアクセス音とともにMS-DOSが立ち上がりますが、V30なのでCONFIGのEMSとか対応してないのですね。ゲームディスクも起動させてみましたが、ちゃんとFDD1もFDD2も問題なく快調に動いてます。さて、PC88のほうですが、基本的にDO専用キーボードを持っていないためにPCキーを使用して設定画面を呼び出すことができませんが、ゲームくらいは対応するだろうと本体のモードスイッチを切り替え、電源を入れるとちゃんと液晶画面にV2モードの表示が緑で出ます。手持ちのゲームディスクを入れてリセットを掛けると、ちゃんとPC88の2Dディスクからゲームが立ち上がりました。またゲームをする分にはPC98用のキーボードでも特に問題はないようです。ところで、以前から使用しているPC-8801mk2 MRで起動できないゲームが何本かあったのですが、このPC-98DOでもやはり起動できず、2HDディスクと比べると2Dディスクは磁体密度の関係で劣化が早いという感じがしました。PC88用のゲームは動作確認品以外、いまや手を出さないほうがいいかもしれません。でもまあ、このようなコンパクトなボディでPC88もPC98も両方使えるというのはひとつの武器で、2種類のマシンを両方置いておかなければいけない現状からするとPC-8801Mk2 MRのほうを片付けてしまいたい気になります。しかし、V30ではPC98の能力として大いに不足で、DOSのゲームでさえ286以上を要求するゲームが増えていったことを考えてもPC-8801mk2 MRよりコンパクトで軽い8ビット機としての利用価値しかないような気もします。ところで最近、PS-2キーボードやUSBキーボードを使用してPC-98DOやDO+を使うことのできるアダプタが売られており、わざわざ本体の何倍にも高騰したオリジナルのキーボードを探さなくともいいようになりました。しかし本日PS4が発売になり、ゲームといえばもはやスマホの時代になってしまうと、8ビットの8色ドットで表現されたドットの画像が
妙に新鮮に感じられるのは当方だけじゃありますまい。ゲームの世界にバーチャルリアリティーなんざ本当に必要なんでしょうか?CGのリアルな世界よりも特撮を好むというのは昭和のウルトラマン世代のノスタルジーだけではないはずです。

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