うちにネコを入れてしまった!10 メインクーンに水を飲ませる
飼い猫は本来リビア山猫が祖先といわれていますが、そのリビア山猫は砂漠の周辺部分が生活の場だったためか、生活上さほど水には恵まれない生活環境で、水が乏しいゆえに濃い尿を出すなどという話を聞いたことがあります。それが原因なのか飼い猫になったのちも腎臓や尿路の病気はつきもので、以前の同居猫のオスは2匹とも尿路結石で病院のお世話になりました。そのため、水をあまり飲みたがらない猫はロクなことにならないという頭があり、とにかく水を飲ませることには神経を使い、猫を迎え入れる前に電動の循環式給水器を購入したほどです。
ブリーダーさんに水のことを尋ねると、そこでは大きな容器に新鮮な水を常に入れておくだけで、とくに電動の水やり器は使ったことがないということだったので、慣れない給水器をいきなり用意するよりも最初はステンレスの容器を置きえさと同じ餌台に並べて置いておくということにしました。当初これで問題はなかったのですが、家にもなれてくるとこの水の容器に足を突っ込んだり、挙句の果てにはひっくり返すなどの暴挙に出たため、生後4ヶ月過ぎくらいに一階の水やり環境を電動循環式給水器ピュアクリスタルというものに変えてしまいました。これはなかなかの優れもので、水を満たすと重量もあってひっくり返ることは考えられない理想のものでしたが、すぐにこいつに慣れてしまい、水の摂取量も格段に増えた感じです。この容器は熱帯魚などの水槽で使うような水中ポンプで水槽から水をくみ上げ、平たいキノコ型の上皿の中心から放出し、フィルターと活性炭を通してろ過して水槽に戻すというもので、月に一度のフィルター交換が指定されていました。やはり猫がどう水を飲むのかよく考えられたシロモノなのですが、うちのは本体に両手を掛けて、手前ではなくて常にいちばん奥のほうから飲むという飲み方に固執するため、胸の毛や首輪が濡れてしまうのですが、本人ならぬ本猫はいっこうに気にしていないようです。
メインクーンと水との関わりはよく言われていますが、うちのは他家のメインクーンのように蛇口から流れる水に興味を持つということも、餌を水につけて洗ってしまうということもありませんでしたが、容器の中に実際に水があるのかどうか前足を突っ込んで確かめないといけない性分らしく、何度も水に浸してはそれを振ってあたりに水を散らすというような行動があります。2階ではペットボトルをさかさまに取り付けるプラスチックの給水器を使っていましたが、ペットボトルの根元を前足でいじくって倒そうとするので、何でかと思いましたら、ぺットボトルの蓋が大好きで、どうやらキャップを取ったボトルの飲み口の部分がさかさまに取り付けるとキャップに見えて、どうしてもそれを取り出したくてはずそうはずそうとする行動のようです。しかたがなくペットボトルをはずしてしまい、水が少なくなったら別なペットボトルから補充するというやりかたに変えています。(続く)
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