うちにネコを入れてしまった!7
ブリーダーさんに少しビビリですと言われてしまったうちのベルクでしたが、ポジティブに考えるとそれは思慮深くて賢いというように考えるようにしました。それは意外にも当たったようで、まず音に驚いて飛び上がって逃げていくようなそういう臆病という意味でのビビリではないようです。確かに知らない人がいるとテーブルの下に入ってゆくような感じで、2階から降ろすときも抱いて階段を下りようとしたら鳴くので最初の2ヶ月間はわざわざキャリーケースに入れて階段の上り下りをしたものです。さらに知らない部屋には絶対に自分から探検しようという気が無く、2ヶ月の間は1階のリビングと2階の寝室以外入ったことがありませんでした。よく言えば思慮深い猫ということも出来、身に危険が及ぶような危ないことは絶対にしないし近づかないということは人間にとって実に扱いやすい猫でした。また、雷や地震になってもまったく動じるふしもありませんが、別に鈍感なわけでもなく、妙に度胸が据わったところもありそうです。
人間の言うことはよく聴いて決してテーブルには上がりませんし、人間の食べ物にちょっかいを出すことも無く、お菓子の袋をテーブルの上に置いて外出しても平気です。そういう性格ですからあまりあぶない目に遭遇したことはなく、いつも行方を確かめておかないと何をするかわからないような、手間を取らせるような猫ではありませんでしたが、鳴き声を立てないので存在が目立たず、少しでも動いたら鈴の音でわかるように100円ショップで買った首輪を装着しました。それでもさほど抵抗しませんでしたが、これが成猫だと殺されるがごとく首輪を嫌がって抵抗するやつがいます。音がするのでだいぶ所在がわかるようになりましたが、まだ猫のほうが人間との間合いがわからず、後ろに下がったら思い切り子猫の足を踏んでしまい、聞いたことのないような悲鳴を上げられました。いまでは人間との間合いを学習して人間に足を踏まれるような間抜けなことはしません。
うちにきてから一週間後の日曜日に簡易トイレを持って知り合いの家に連れて行きました。ここには1.7キロほどのトイプードルがいるので、その反応を見てみたいというのがあったのです。おそらく生まれてこのかた猫以外の生物は人間しか見たことがなかったはずで、トイプーが興味深々で近寄ってきてさかんに臭いを嗅ごうとしてくるのに怖がるそぶりもまったくなく、犬との遭遇体験を無事に済ませてしまいました。もっとも自分の大きさとさほど変わらない犬を見ても猫だと思っていたふしがないわけではありませんが。今ではベルクのほうが倍以上に大きくなってしまって、ここんちのトイプードルのほうがちょっと怖がるくらいです(笑)
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