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September 18, 2016

K1型金利スケール/不動産スケール

K1  東京新橋の新製品開発センターという少々怪しげな会社が発売した一種のアイデア商品で、おおまかに金利シリーズのK型、レジャーシリーズのY型G型および実務シリーズのS型B型が説明書に記載されていますが、果たしてすべてのものが製造され発売にいたったのかは不明です。また特許出願中とありますが、この手の換算尺は明治末期から昭和にかけてありとあらゆるものが特許申請されあえなく討ち死にしてますので、はたして実際に特許申請したのかどうかも怪しいところです。
 それで金利スケールは表面が共通で裏面が異なるK1からK4までの4種類、Y型はレジャーシリーズとされる外貨換算尺でY1とY2型2種類とG1型は競馬専用、S型はビジネス用とされる仕入れ用のS1型と建築板金スケースのB2型がカタログ上に記載され、それぞれ定価が940円となっています。大昔の銀行通帳入れのように粗末で薄いビニールシースに入っています。
 おそらく発売は昭和40年代後半ごろでしょうか?というのも説明書きにこの会社で出版した非常に高い月刊誌の広告が載っていて、その「月刊世界のアイデア」という雑誌が昭和41年創刊で別の「月刊世界の新商売」という雑誌は昭和46年創刊ということになっています。前者が12ヶ月で45,000円、後者が12ヶ月で16,000円となっていますが、もしかしたら総会屋が各企業から利益誘導を受けるような形で各企業に何口か購読させる雑誌で一般の書店にはもちろん並ぶような雑誌ではないでしょう。
 キャッチフレーズが「どなたにも使える頭脳兵器シリーズ」とは人を食ったようなキャッチフレーズです。このK1型金利スケールは表面が元金と年利をあわせると期日が何日でどれくらいの利息が掛かるかということが一目でわかるような換算尺になっており、年利18%が上限とは昔のグレーゾーン金利時代のサラ金や闇金では使えませんね(笑) 
 裏側の不動産スケールは坪と平米の換算と坪単価をあわせて何坪でいくらかの総額がわかるようになっていますが坪単価の最小単位が30万円です。まあ位取りを変えて換算すればいいわけですが、表示の最小単位が坪30万円というと主に東京の不動産屋を対象にしたということでしょう。 監修は東京工大名誉教授の川下研介、製作は横浜国大助教授松本久志となっています。
 故川下研介名誉教授は東工大の主に熱学・熱力学の専門家。松本久志教授は同姓同名のマンガ家のほうが有名ですが横浜国大の科学教育・美学、美術史の専門家です。しかしなぜこの人たちがこのような計算尺に係わったのかがわかりません。もしかしてお金だけもらって名前だけ使わせたとか? 入手先は確か愛知県の西尾市だったと記憶しています。


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