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January 03, 2017

伝播コンディション最悪だったニューイヤーパーティ2017

 昨年の夏シーズンは無線機の入れ替えを行い、デジタルモードを運用するための付加装置を追加した変更申請が伴ったものですから、6月のはじめにJARDに申請した保証認定が降りるまで2ヶ月少々かかり、さらに地元の総合通信局から新しい免許状がおりるまでさらに1ヶ月の合計3ヶ月を要し、免許状が届いたのが9月10日を過ぎていました。季節は夏場のEスポ伝播シーズンをとっくに終え、秋のF層伝播シーズンに入って久しく、そのため夏場のハイバンドが好調なシーズンを昨年はまるまるQRT状態ですごしたことになります。 
 まあ、こんなのは言い訳にもならないのですが、昨年お正月のQSOパーティー以降に交信した局数はたったの数局でした。

 年も改まって今年も迎えたニューイヤーのQSOパーティーですが、当局のように最近は殆どお正月にしか声を出さないという局も多いようで、何かお互いにあまり運用していないことの言い訳をし合っているような状態です。
 そして1/2日の9時にスタートした2017年のニューイヤーパーティーですが、例年なら14メガでCQを掛けると主に6エリア5エリア4エリア方面から次々にコールバックがあって、コンディションが落ち始める10時台後半を待たずに20局に近い交信数を稼いであとは挨拶代わりに2mのローカル局のCQを追っかけて回るというのが普通です。ところが今年は14メガの国内伝播が非常に悪く、ロシア沿海州の局のQSOが聞こえている状態で国内が完全にスキップしていました。9時台に14メガでコールバックを下さったのは同じ市内の局たった1局だけでした。確かに14メガのバンド内では6エリア局がかろうじて8エリア局と交信しているのが不安定に聞こえるだけです。これではまずいと早くも2m局の追っかけに回りますが、昨年新たに建て直した2階屋根上2バンド3段GPにTS-711の10Wでは同じ市内でもSが3くらいに落ちる場所もあるくらいで、まして札幌方向には山の障害物があって市内の東地区の局が交信している千歳札幌方面の局の信号がまったく聞こえないほどです。またローカル局の総3アマ化V/Uの50W変更もあって、CQを出している局に複数局がコールバックしていると食われてしまうことも多く、なかなか交信の順番が回ってこないということもあり、11時台まで交信できた2m局も4局で14メガの市内局含めて11時までに5局と20局を交信しなくてはいけないQSOパーティーとしては壊滅的なスコアでした。その後11時代に市内の二文字コールのOMさんのCQに九州方面の局からコールバックがあるのを聞いて14.375付近で再度CQを開始。すると長崎、市内局3局、鹿児島、福岡嘉穂郡の局からコールバックがありましたがそれ以上の地域までは開きませんでした。12時までにトータル9局という体たらくさで、翌日3日は出ている局数が激減するのがわかっているので2mローカル局と極力QSOを試みますがそのご13時台に2局、20時台に1局交信し2日の更新局数トータルで14局で翌日に繰越しました。

 翌3日の14メガコンディションも6エリアが何局か聞こえている割にはCQを掛けても食いついてくる局がおらず、かろうじて9時台で宮崎の昔コンテストの14メガでよく交信したOMさんからコールバックがあっただけでトータル50分で交信できたのはこの1局のみでした。
2mの隣町の局にコールバックしてもビームがとんでもない方向を向いているのかまったく反応なしでした。この時点でまだ15局でしたが、困ったときの最終手段で少し離れたショッピングモールの屋上駐車場に向かい、移動運用を掛けることにし、9:58に自宅を出発。昨年変更申請が通った10台の無線機のなかの一台が日常ゲタ代わりに乗っているダイハツタントに載せたIC-207という20Wモービル機で普段使っている50cm程度のアンテナを全長1.5mほどある高ゲインなアンテナと交換すると場所が札幌方面に開けていることもあって千歳の局と札幌の局が交信しているのが59で聞こえてきます。ローカル局に2局コールバックをしてから144.90でCQを開始すると千歳の局からコールバックがあり、このときはお互いに55のシグナルレポートでした。その後ローカル局をはさんで千歳局、北広島局からつぎつぎにコールバックをもらい、59で交信成立。次に札幌市は南区藤野の局からコールバックがあり、その次には札幌手稲区の手稲山山頂ポータブル局との交信が成立。その後も千歳、札幌の局と何局か交信しましたが、一番の長距離交信は山を越えた先の虻田郡洞爺湖町ポータブルの局からでさすがにお互いシグナルレポートが辛うじて51でしたが改めてこの運用場所のロケーションの良さを再確認しました。一時間少々の運用の間に回りに車が増えてきたため、12時過ぎには退散し、この場所での交信局数は11局を数えて余裕で20局以上を達成しました。まあ、この屋上駐車場に移動運用を掛けないと正直20局は危なかったということでしょう。2日間のトータル交信局数が26局です。
 しかし、10年位前のニューイヤーパーティーのときもHFのコンディションが2日間まったくダメで、市内を移動運用場所を探して彷徨っていたいたことがあったような気がします。おまけに雪が積もっていつも移動場所に使っていた緑ヶ丘公園の駐車場から追いたてを食らって非常に困ったと思いましたが、この緑ヶ丘公園の管理業務が民間移転され、2日3日が休業で閉鎖されてからしばらく経ちます。ここは某ショッピングセンターの屋上駐車場よりさらに高くて函館方面への電波の飛びも良かったので残念です。

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