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July 11, 2018

ATLAS 7x50 7.1°Zタイプ双眼鏡(山ノ井光学)

Dvc00987 アトラスというブランドの7x50mm 7.1°Zタイプの双眼鏡です。おそらくは昭和30年代後半から40年代初めのものでしょう。アトラスといってもビクセン製品の製造のために設立された第二工場のアトラス光学とは関係なく、また、新宿区内で双眼鏡組み立てから8mmカメラの製造に手を出したアトラス光学とも異なる、単にブランド名がアトラスということだけの双眼鏡のようです。主にアメリカに輸出されていたようで、アトラスブランドの双眼鏡は何種類か、それも複数のOEM先から納入されていたようです。

 入手したこのアトラスブランドの双眼鏡はJ-B131とJ-E36の二つのコードが打たれていました。それで組み立てを行ったのは昭和23年10月設立の山ノ井光学ということがわかります。もとは鎌倉の大船で設立され、板橋の氷川町に移転してきたという歴史からおそらくは会社設立の前から海軍横須賀工廠の仕事や大船光学の仕事などにも係わっていたのかもしれません。
 ただ、この山ノ井光学に関してはその後どうなったかなどの情報や会社規模などもまったくわかりませんでした。組み立て業者コードによって製品だけはこのように残されているということがわかります。

Dvc00986 なんの変哲もない双眼鏡ですが、ケースのほうが個性的で、珍しくも昔の水筒のキャップみたいにコンパスが取り付けられていました。コンパス付きの双眼鏡ケースというのは初めてお目にかかりました。実はこの双眼鏡、届いてみて初めてわかったのですが、外箱と説明書さえ欠落していましたがまったくの未使用デッドストックものでした。よくもまあ50年近くもこのようなものを放置していたものですが、新しい双眼鏡独特のグリスと貼り革のにおいがまったく失われていないのは驚きでした。まあ今のプラスチック双眼鏡はこのような匂いはしないのでしょうが。
 昔の水筒の蓋みたいなコンパスが付いた飯盒型ケースはボール紙芯に豚革張りの黒ケースで双眼鏡のストラップも黒の豚革製です。さほどちゃちな感じではありませんでした。

 肝心な双眼鏡本体の出来ですが割ときれいに筐体内部も黒塗りされていてプリズムの側面塗装はないもののプリズム面にもしっかりコーティングされているようです。そのためか板橋輸出用双眼鏡の中にあっては内面反射が少ないことを反映してシングルコートレンズにもかかわらず非常に視界が明るくて結像もシャープで見やすい双眼鏡に仕上がっています。昭和48年1月購入のビクセン7x50をはるかにしのぐ位の見え方ですが、そのビクセンの双眼鏡は筐体内部が反射防止の塗装が施されておらず、その違いが影響しているみたいです。

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