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July 26, 2018

GINGA 8x35mm 9°Zタイプ双眼鏡

Dvc00014_2  GINGAという商標の8x35mm 9°の広角双眼鏡です。ちょっと形の変わった変形Zタイプ双眼鏡とでもいうべきもので、昭和30年代後半から徐々にアメリカ向けに増えてきた35mmの広角双眼鏡の一種です。
 アメリカでは日中使用に最適な双眼鏡は7倍30mmだというような消費者意識があったそうで、どうもこれは軍隊の双眼鏡がこの規格でそれを使った軍隊経験者がそう言うからそうなのだろうというようなものだったのでしょう。それでその規格に近く実視界をワイドにするため口径を35mmにして倍率が7-8倍、実視界が8.5度乃至9度以上という双眼鏡が要望されたとのことです。
 そのため8x30mm双眼鏡では8.5度以上、8x35mm双眼鏡では9度以上という双眼鏡が作られるようになり、中には実視界10度以上、最高で13度という双眼鏡も出現したようです。
  輸出の双眼鏡は厳密に検査が通ったのでしょうから普通の双眼鏡なのに広角をうたったものは不合格ではねられたのでしょうが、国内向けは倍率詐称が横行していましたので、実視界もノーマルの双眼鏡と変わらない広角双眼鏡がありそうなので注意が必要です。

 Galaxyなら日本では製造元を隠して販売する某SAMSUNのスマホですが、このGINGAというブランドはまったく知りません。GINGAといっても別に天体観測用に作られたわけではないのでしょうが、8x35mmで9°という使い勝手が良さそうな広角双眼鏡です。
 この特徴的な筐体を作ったのはどこかわからないのですがHunterブランドをはじめいろいろな名前で売られていたようです。ポロプリズムの組み合わせに外皮をかぶせたらこうなったというZ型やM型双眼鏡と比べるとデザイン優先の双眼鏡でプリズム収納部分には無駄な空間が多いのですが50年代60年代のアメ車デザインのようにアメリカ受けしたデザインの双眼鏡だったのでしょう。
Dvc00013_2 内部の作りこみはつや消し塗装されているものの対物筒に迷光防止の筒はありません。プリズム部の加工はわりとまともでしっかり収まりました。これがだめな双眼鏡は左右のプリズムで水平度さえ出すのがとんでもなく手間だったりどちらかの鏡筒だけとんでもない角度に画像を結ぶものがあります。コーティングはごくオーソドックスなシアン色コーティングで珍しくも焦点調節輪と接眼外枠はダイキャストの金属製でした。
 肝心の見え方はそこそこワイドな視界を持ちますし、周辺部のゆがみのそれほど気になりません。しかし、シャープネスとコントラストおよび視界の明るさなども不足しています。また、通常の8x30mm双眼鏡が500g前後なのに対し650gとやや重いのも気になりました。形がスタイリッシュでも重くなって機動性が悪くなる。まさにアメ車のスタイル優先テールフイン時代みたいな双眼鏡です。
 ダイキャスト業者のJEコードも組み立て調整業者のJBコードもありませんでした。名前の違う兄弟はたくさん居そうなのですが、個性的なゆえか正体のよくわからない双眼鏡です。

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