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July 05, 2018

HEMMI製ボーリングピン2種

Dvc00954 今の人たちは信じられないでしょうが昭和45年あたりから日本国中で空前のボーリングブームというのが起こり、日本中にというよりもかなりの田舎でも36レーンから40レーンなどという大きなボーリング場が次々に建設され、おもに団塊世代の人を中心に盛んにボーリングが行われていました。地方のラジオなんかでは交通情報よろしくボーリング場の混雑状況などというのが定時に放送され、何処の何とかボールは2時間半待ちなどというのが流れていたのも隔世の感があります。
当時ワンゲーム350円くらいだと思いましたがワンゲームで終わるはずはなく、デートコースとして出掛けるレジャーにしてはかなり高額なお遊びだったと思います。

 我々は子供でしたからボーリングブームといっても本物のボーリングには縁が無く、ボーリングブームに便乗しておもちゃメーカー各社が発売したボーリングゲームで遊ぶくらいでしたが、これも安いものでも5千円はしたはずでそのような高価なおもちゃは買ってもらえなかった当方はもっぱら友人の家に出掛けてボーリングゲームで対戦させてもらい、そこでスコアの付け方を覚えたようなものです。
ボーリングブームで一番いけなかったのは、なぜかボーリング場が空に向かってサーチライトを照らすことで、当時天体観測をやっていた仲間内でも空を無用に明るくするボーリング場は目の仇のようなところもありました。それがオイルショックの節電でサーチライト点灯などを真っ先に止め、それ以上に進行が早かったボーリングブームの衰退でボーリング場自体の廃業が相次いだことで日本中の空に僅かながら暗さが戻ったことを歓迎してました。

 そのボーリング場の設備ですが、当時殆どはアメリカからの輸入だったAMFかブランズウィックが主流だったと思います。国内メーカーのものも何社かあったようですがうちの近所ではAMFの機械しか見たことがなかったです。AMFの設備はどこが代理店だったかは知りませんが、ボーリング用品は大沢商会が扱っていたような。

 機械がアメリカ製だったのに比べると消耗品のボーリングピンはAMFとブランズウィックが日本国内でOEM製造させたもののほかにも国内メーカーのJCB(日本ボーリングコミッション)公認ボーリングピンが各種製造されていたようで、その製品ごとにJBCの公認ナンバーというのが設定され、公式戦では公認ピン以外使用しても記録にならないなどの規定があったはずです。もっともボーリングピンの規格は高さも太さも重さも決められていてその規格に合致しないとピンセッターに詰まってしまうなどの不具合が発生します。
 おそらくはAMFやブランズウィックなどでは自社以外のボーリングピンを使用させなかったでしょうから国内メーカーのボーリングピンは国産のピンセッターに限って使われたのでしょうか。そのためかボーリングピン製造に参画したもののボーリングブームの衰退によってすぐに撤退してしまったメーカーばかりです。もしかしたら空前のボーリングブームのさなかでAMFやブランズウィックからのボーリングピンが一時的な供給不足に陥り、ボーリングピンのみ自社以外のものを使用することを黙認されていたのでしょうか?
 現在JBC公認ボーリングピンは設定以来40数年で50何号かまで存在しているようです

 計算尺のヘンミがボーリングピンを一時製造していたというのはよく知られていて計算尺マニアでも必ず一本は持っているというヘンミ計算尺製のボーリングピンですが、実は2種類存在していることを知っていて実際に2種類持っている人は何人いらっしゃるでしょうか?一つ目はJCB認定第5号のHEMMIボーリングピンでどこかで昭和46年認定だとか見たような気がします。
もう一つはJBC認定番号第8号のHEMMI PERFECTで確か昭和48年認定だと思いました。おそらくヘンミ計算尺としても竹製計算尺の衰退で新たなビジネスを模索していたHEMMIがセルロイド竹貼り技術の応用でブームになってきたボーリングビジネスに参画しようとしたのでしょうが、意外にも急速に衰退したボーリングブームによって撤退を余儀なくされたということなのでしょう。
 まあおそらくは自社製造ではなく関連の会社にOEM製造させ、完成品を納めさせただけでしょうからそんなに設備投資なので損失は被らなかったはずです。

 構造は明らかに異なっていてHEMMIの5号は最中状の中がくりぬかれたハードメイプルの2枚をあわせてナイロンで補強し、レジン製のような底板を被せてプラスチックコーティングしたというような構造で、HEMMIパーフェクトの第8号は木工自動旋盤で楓材を削り、中もくりぬいて底板を嵌めるというような野球バットのような構造をしています。HEMMI 5号ピンのほうがヘッドの部分まで空洞で長く使用しているとそのうちボールが当たった瞬間にパカンと真っ二つに割れてしまうような気がします。ポールが当たってヘッドが折れてヘッドが飛んでゆくボーリングピンは珍しくありませんが、さすがに縦に真っ二つに割れるボーリングピンは見たことありません。そういうクレームが実際にあり、パーフェクトという改良ピンがリリースされたのでしょう。
 見た目でもHEMMI 5号はなんとなくでっぷりとした体型なのに対してパーフェクト8号はスリムなシルエットです。
 デカールのデザインは基本的に同じなのですが中がHEMMI 5号が日の丸なのに対してパーフェクト8号はギザギザの太陽です。

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