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July 06, 2018

帝北光学工業 TEIKO 7x50mm 7.1 IF 双眼鏡

Dvc00964  この双眼鏡は帝北光学工業という板橋は環七大和町交差点脇にある双眼鏡組み立てメーカーの製品です。ブランド名はTEIKOなのですが、おそらくこれば国内向けのみの製品名称でしょう。海外向けの双眼鏡もOEMでいろいろ製造していたはずですが、どういうブランドに化けていたのかは今のところ判然としませんでした。
 板橋区内の双眼鏡組み立て業の会社がことごとく消滅してしまったのに、驚いたことにこの帝北光学工業は現在でも会社として存続しています。実際には光学製品の製造組み立てというのははるか昔に終了していて、それ以降は自社ビルの管理・賃貸が主業務のようです。
 戦後雨後の筍のように多数設立された板橋の双眼鏡組み立て業者としては、儲かるときに自社ビルを建ててしまい、ドルショック・オイルショックで双眼鏡の組み立て調整事業が立ち行かなくなった後も不動産賃貸でなんとか会社が存続出来たいわゆる勝ち組の一社でしょう。
 輸出向けとしてはどういうブランドを手がけていたかはわかりませんが、輸出製造業者コードはJ-B103でした。また国内向けのTEIKO双眼鏡としてもまったく情報が少ないのですが、板橋中小組み立て業者の常で、輸出の余剰になったロットを自社ブランドで国内市場に放出したという程度の数しか出回っていなかったのかもしれません。
Dvc00965 おそらくは昭和30年代末くらいの製品だと推定するTEIKO 7x50mm 7.1°のZタイプ双眼鏡ですが、30年代には珍しくIF(単独繰り出し)の双眼鏡です。当時でも防水機能付の双眼鏡でもない限りIFは珍しい存在です。鏡筒にはプラスチックの遮光筒が嵌められており、プリズム面にもコーティングが施された鏡体内部は丁寧につや消し黒塗装されていますが、プリズムの迷光防止防止措置はありません。
 レンズはシアン色のモノコートです。
 実際に見てみた感じはシャープネス、コントラストともに不満がのこるものの、意外に視界の隅まで像は良好です。
 本体はコストダウンのしわ寄せが少ないもののケースやストラップは真っ先にコストダウンの洗礼を受けたようで、ケースは飯盒型なものの皮もどきの擬皮紙を貼ったボール紙製ケース。ストラップも中に繊維の芯も入っていないビニール紐です。

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