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August 01, 2018

市川光学工業PHOENIX 8x30mm 7.5°Zタイプ双眼鏡

Dvc00030 送料がもったいないので双眼鏡4台それぞれ1円で落札し、まとめて送ってもらった双眼鏡の一台だったものです。PHOENIXという商標にはまったく馴染みがなく、おそらくは何処かの輸出ブランドとして板橋で作られた板橋輸出双眼鏡の一台だと思っていたのですが、これがまとめて落札した4台の最大の掘り出し物でした。
JBコードとJEコードの両方が付いていたので昭和30年代中ごろから昭和40年代前半くらいの双眼鏡かと思ったのですが、製造元はJ-B24の市川光学工業でした。
市川光学工業というと戦時中昭和19年の設立で補助的にI.K.K.のマークで13年制式双眼鏡などの製造に携わり、戦後もすぐにオリエント貿易などと組んで相当な種類の双眼鏡をアメリカ本土に送り込んだ由緒ある会社です。
 ネットで拾った情報によるとこの古いPHOENIXブランドの発売元は東京輸出双眼鏡共同組合となっていたそうです。国内に双眼鏡を流通させる場合に個々の製造業者が営業対応できなかったため、まとめてこの団体が窓口になっていたのでしょうか?
 このPHOENIXブランドの双眼鏡はけっこう新しい昭和40年代末製造くらいのものもあるので、普通に市川光学工業のZタイプの双眼鏡のブランド名だったのかもしれません。

Dvc00029 双眼鏡メーカーとしては戦前から存在する会社の製品でもあるため、内部の加工精度や丁寧な内部つや消し塗装などに手抜きが無く、なぜか見え方までカッチリしているように感ずる双眼鏡です。さすがにこのような丁寧な仕事で自分の製品に責任を持たないと、なかなか海外からの大量発注にはつながらなかったでしょう。その市川光学工業も昭和46年頃から始まった円の切り上げならびに昭和48年の円の完全変動相場制移項による円高の影響。また直後に起こったオイルショックによる原材料高騰により名門市川光学工業もまともにその影響を受けたらしく、その後の光学会社としての足跡は見あたりません。
 このPHENIX8x30mm双眼鏡は無理の無い工学系のため、画質も割と均一でコントラストもシャープネスもまあまあ高い部類の双眼鏡でした。
  ただ、最近一番のお気に入りVISTA8x30mmとくらべるとVISTAの双眼鏡は1キロ先の送電線の鉄塔の先端が奥行きまでも感じさせる立体感が際立ったような描写をするのに対して、この市川光学工業の双眼鏡は何か奥行きが感じられない平面的な立体感に乏しい描写をするのです。これは以前新品購入したニコンのマルチコート7x35mmの双眼鏡もVISTAの立体感にはかないません。双眼鏡の描写というのは遠くの像が如何にシャープに結像するかという分解能重視なのでしょうけれど。
これは光学的にどうだというのではなく、レンズの描写の味みたいなものでしょうか。

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