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November 25, 2018

Kenko 8x30mm 7.5°Z型双眼鏡(新井光学)

Dvc00326 おそらくは昭和40年代前半の製造と思われるKenko 8x30mm 7.5°のZタイプの双眼鏡ですが、前出のKenko Aceと同じくJ-B114の新井光学のOEMになります。こちらのほうが年代がAceよりも若干古いようで、その証拠にAceには打たれていなかった鏡体製造メーカーのJ-E22の刻印もちゃんと揃っています。それでもKenkoの名入れは彫刻ではなくスクリーントーン印刷なのでおそらくは昭和40年代前半の製品だと思います。
 Kenko Aceと比べるとプリズム面のコートが省略されていたりしますが、見え方にさほど差があるわけではありません。ただ、分解していていただけなかったのは、プリズム固定でタガネを入れる際にへたな職人が手がけたのかプリズムが一部タガネ目の当たったところが欠けていたことで、特に右の対物側プリズムは2カ所のタガネ目の両方とも小さく欠けていました。さらに右の接眼側のプリズムにも一カ所タガネ目でプリズムに欠けが生じています。いかに光路に関係なくともこういう組立は絶対に容認出来ませんし、新井光学の技能の底の浅さというのが見え隠れしてしまうようです。それだけでここの双眼鏡自体がろくでもない製品に思えてしまいます。
Dvc00325 内容的にはさほどコストダウンが要求されなかった発注だったのか内部の塗りもまだ丁寧ですし覗いた感じも解像力・コントラストともに物足りない物の輸出双眼鏡としては標準レベルですが、周辺部の収差がスタンダードな視界の双眼鏡にも関わらず若干大きいようで歪んで見えてしまいます。
 なんかプリズムの欠けの一件でいやな思いの残った双眼鏡ですが、このプリズムのタガネ目打ちの固定というのは昭和40年代後半になると接着に変わり、このようにプリズムを欠けさせてしまうような雑な仕事も無くなるのですが、そもそも一流といわれるメーカーの双眼鏡はプリズムポケットの精度が良いためか、そのままプリズムがピタリとはまり込んで微動だにしないものです。所詮部品をかき集めて組み立て調整を生業としている会社だからそれぞれの部品の公差で錫箔調整やタガネ打ちなどは避けられないのでしょう。

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