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April 05, 2019

Kenko 8x30mm7.5°Z型双眼鏡(Orient Co.)

  Dvc00639Dvc00641このKenko 8x30mm7.5度のZタイプの双眼鏡はいつ購入したのかもまったく記憶がありません。当時のKenkoのことですからどこかのメーカーにOEM製造させたものには違いないのですがそこに打たれたメーカーコードは組立メーカーがJ-B277でダイキャストがJ-B22となっています。JーB277のメーカーコードはかなりの末番で一覧によるとオリエントという表記しかわからず、これはおそらく双眼鏡輸出を手がけていた昭和23年創立のオリエント商事だと思われますが、オリエンタル貿易J-B138というメーカーコードもあり、こちらとの関連性もよくわかりません。ただ昭和23年創業のオリエント商事は現在では金属建材などの輸入製造卸売りの商社として盛業中です。おそらくはオリエント商事のOEM元が資金的にオリエント商事に組み入れられ、そこからKenkoにOEMで製品が出回ったということなのでしょうか。JBナンバーもJEナンバーも揃っているところから昭和44年以前の双眼鏡かと思いきや、対物レンズセルにはエキセンリングがあるものの、プリズムはそれぞれ弾性の接着剤で止められ、鏡体からイモネジで視軸調整するという方式のおそらくは昭和40年代後半から50年代初期に掛けての製造のようです。モノコートながらプリズムを含めてフルコーティングの双眼鏡です。またやや艶が気になるものの鏡体内部は丁寧に黒塗りされており、それがコントラスト上昇につながっているようです。見え方は視野の周囲がやや収差が気になるものの中心部は解像力もよくきわめてシャープな見え方をする双眼鏡です。同じKenkoのOEMでもJ-B114の新井光学の比ではありません。新井光学の製品よりももっと見え方が良い双眼鏡で、見た目だけではJBナンバーがなければ鎌倉光機のOEMだといっても通用するかもしれませんが、特に画像に何か立体感を感じさせるのが岡谷光学のVistaを連想させる双眼鏡でなかなか良いレベルの双眼鏡だと思います。しかし、スタンダードな視野の双眼鏡にしては周囲の収差がやや目立つことと、中心部は良いものの周囲に行くに従い解像力がやや物足りないのが欠点で、この視角の双眼鏡であれば全視野均一な画質であってもおかしくはないはずでしょう。それが所詮パーツ外注で組立だけ行う双眼鏡組立調整業のメーカーの製品の限界点でしょうか。

 

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