半纏・松緑(斉藤酒造店:青森県弘前市)
この清酒松緑の半纏は山形の村山市の楯岡駅近くにあった松緑(現在六歌仙に統合)の蔵元半纏かと思って入手したのですが、実は青森県弘前市の明治37年創業の斉藤酒造が醸造する松緑の半纏でした。松緑という清酒は他にも白雪の小西酒造でも使用している名称ですが、おそらくは「めでためでたの若松様よ」にでもちなむようなおめでたい名称でなのでしょう。でもこちらの松緑は敷地内の樹齢300年にもなる老松にちなんでの命名だとのこと。
この弘前斉藤酒造は今年(2019年)になってブランド名の松緑酒造に商号変更したとのこと。蔵元は代々斉藤仁左衛門という名前を襲名するらしく、現蔵元は十八代目で女性だそうです。酒造業に進出したのは明治37年ながら、それまでは長年にわたり日本酒作りには欠かせない酒母を近辺の酒蔵に出荷するのを生業としていたらしいです。それだけ蔵には優秀な酵母が住み着いていたのでしょう。
半纏は昭和30年代あたりまで時代が遡るもので生地は黒。半纏襟にヤマニの屋号と株式会社斉藤酒造店、背に清酒松緑の印の染め抜きです。製造は仙台のほまれ屋でした。
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