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August 29, 2019

半纏・朝日鷹(高木酒造:山形県村山市)

Photo_20190829121101 Photo_20190829121201  山形県村山市は実は母方の実家があり、その実家の所在地だった大字名取の最上川を挟んで北西の方向にあるのが富並という古くからの稲作地域です。その富並に江戸時代初期から綿々と続く酒造会社が高木酒造です。朝日鷹を商標にした酒で、ごく地元の配達出来る範囲に直売するくらいの規模のいわゆる地酒の醸造元だったのですが、25年程前に十四代という銘柄の日本酒が日本酒マニアに大好評を博し、一気に全国に名前を轟かすことになった酒造会社です。その人気ぶりは山形県内から小売価格で十四代をかき集め、倍以上のプレミアム価格で売るというようなブローカーが暗躍し、地元でも手に入らないという現象が生じました。実は当方の母方の伯父が地元の税務署勤務で、酒税担当ではないものの高木酒造の13代目、14代目はよく知っているという話でした。当方千葉の成田近辺に在住の時は電車で品川まで出てからわざわざ東急の武蔵小山に立寄り、酒屋のかがた屋さんに立ち寄って十四代の一升瓶を2本抱えて目黒線、大井町線、田園都市線から横浜線に乗り換え、山形を引き払って町田在住だった伯父の所に行き、よく十四代を酌み交わしたものです。そのときに高木酒造に関する話も聞きましたが、13代目を高木の親父、14代目を高木の息子と称していました。高木の親父が村山市長選に立候補したけど落選したとか、村山で最初にクラウン買ったのは高木の息子で、楯岡から天童の税務署に出張するときたまたまそのクラウンに便乗させてもらったら雪で滑って雪山に突っ込んだとか、そんなような与太話ばかりです。その大正14年生まれ伯父も亡くなって今年で7年も経ち、そんな話を聞きながら酒を酌み交わしたのも昔話になりました。
 この高木酒造の半纏はまだ十四代ブランドが確立する前のおそらくは昭和末期くらいのものではないと思っています。今は十四代の半纏しか作っていないのでしょうか。酒屋半纏には珍しい茶色のメクラ縞半纏で、なんか遠目には丹前生地にも見えてしまいますが(笑)
 表の半纏襟には清酒朝日鷹の染め抜き。裏は清酒朝日鷹の文字が黄色い起毛印刷で描かれています。

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