半纏・清酒万葉(万葉酒造:岩見沢市)
岩見沢市にかつて存在した万葉酒造の半纏です。清酒万葉はかつて幌内三笠方面や美唄方面の旺盛な炭鉱需要に支えられた酒造メーカーでしたが、相次ぐ炭鉱閉山で周辺人口も流出してしまい、またアルコールの嗜好変化や大手メーカーの日本酒流通等もあり、惜しくも昭和62年頃に廃業し、万葉の商標は栗山町の小林酒造に引き継がれました。今でも小林酒造が出荷する宴会用のとっくり型一合瓶などに清酒万葉の商標が使用されていますが、中身はまぎれもなく北の錦です。
このめくら縞半纏は仙台の青山染工場製でメクラ縞半纏には珍しく背中にも万葉の商標と葵の葉のような染めが施されています。おそらくはこの半纏も岩見沢近辺の飲食店に配られたものなのでしょう。
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