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February 24, 2020

国産バタフライランタン炎上の原因?

 Dvc00275 一昨年に亡くなった叔父の釣具小屋から従妹が持ってくれたホエーブスとコールマンの40年以上は経過したガソリンストーブ2台と一台のバタフライランタン。奇しくも真鍮タンクでオリンピック釣具のロゴが入ったビニールキャリングケース入の国産バタフライランタンでした。
 夜釣りの照明用としてカーバイド燈のリプレース用としてでも買ったのでしょうか?こちらとしては中国製のバタフライランタンだったらそのまましまい込んでしまおうと思っていたものの、かなり作りの良いバタフライランタンであったことと、パッキンやニップル、マントルなどの消耗品や工具などもそのままだったことからがぜん整備して使う気になり、しばらくは初冬の夜の明かりとして部屋の真ん中にフックで吊るして室内照明代わりとして使う(キヤンプにいかないのでこれくらいしか使いようがない)などしていたのですが、さすがにしばらく使わなかったランタンだったこともあり、ジェネレーターバルブやポンプバルブなどからの灯油漏れ、鉛パッキンからの圧力漏れ灯油漏れなども次々に起こして、そのたびに今出来の部品(おもにシーアンカー用)などと交換調整を繰り返し、加圧式ケロシンランタンの泥沼に足を踏み入れたような格好になってしまいました。
 使用中にタンクの底を伝って灯油がポタポタ垂れてカーペットを汚すような事もなくなり、しばらく毎日2時間ほど快調に使っていたのですが、2ヶ月ほど経ったのち、点火一時間ほど経過してからマントルの高度が急に落ち始め、やがて煤だらけになってしまうというトラブルが発生。それ以降、マントルを交換しようがギャップの再調整しようが、ニップルやニードルの交換をしようが、マントルは最初から煤だらけで、しまいにはプレヒート中にも炎上を繰り返してしまうことが重なり、まあ春が近くなって日が長くなって来たこともあってそのまま放置してしまい、代わりに部屋で使用されたのはアラジンのマントルランタンでした。
 アラジンのマントルランタンは灯油のハリケーンランタンなどと比べると光度はかなりありますし、加圧が必要ないので手頃だということと燃焼音がないため静かだということがいいのですが、アラジンはマントルが振動やショックでポロポロ欠損して穴が開きやすく、マントルも昔は1800円くらいだったものが今では3000円近い値段がついています。また部屋全体を照らすにはアラジンに加えて8分芯くらいの吊りランプがほしいところですが、それでも光度はバタフライランタン一個にまったく歯が立ちません。

 そんなわけで今回再度バタフライランタンの調整に着手したのですが、今回はガスチャンバーとニップルは高耐久性の削り出し別注品に交換。マントルはバタフライ用の旧製品を使用していつもより長めにプレヒートして点火するも相変わらずマントルは赤い炎に包まれてみるみる煤が溜まっていき、そして炎上してしまうというのも相変わらずです。ギャップの調整も出来ているし、通常の倍以上プレヒートしてもプレヒート不足のような状態に陥って、そして炎上してしまうのです。その答えを得るのにさらに一月ほど考えてしまいました。

 そのうち、中国製のシーアンカーランタンの未使用品をひょんなことから送料別800円で入手。もうこうなったらこのシーアンカーを部品取りにしてタンク以外すべてシーアンカーに付け替えればいいと思い、とりあえずアッパーヴァボレーターを流用してしまおうと交換に着手したのですが、ミリ単位で長さが合わず、ニップルにニードルの頭が出てきませんし、ミキシングチューブが付くインナーキャップが浮き上がってしまいます。
 どうやらアッパーヴァボレーターの中で十分に燃料が気化しきれないことは想像できたのですが、どうもヘビーユーズしていたバタフライのリング状のヴァボレーターの表面が灯油の不純物成分のためか、それともマントル由来の物質の気化により表面が石化してしまい、熱効率が著しく下がってしまってプレヒートを長時間しても灯油が気化しきれないのが原因ではないかと思い、アッパーヴァボレーターを外してワイヤーブラシと紙やすりできれいに磨き上げました。
 アッパーヴァボレーターのリング部分を特に真鍮の地が出るまできれいに磨き上げ、元通りに組みつけて点火に再挑戦。するといくらプレヒートしてもマントルが赤い炎に包まれて黒く煤がたまり、挙句の果てには炎上してしまう状態が治らなかった国産バタフライランタンが元通りに正常に光るようになりました。その時点でマントルに穴が空きかけて痛々しいアラジンは片付けられ、部屋の照明としてバタフライランタンが復活。
 数日使用していたらオリジナルのプレヒートバーナーが不調でプレヒート中に立ち消えするようになりました。ノズルの詰まりはないようなのですが、これ、実は燃料を吸い上げるパイプのストレーナーの通りが悪くなっており、シーアンカーのプレヒートバーナーのアッセンブリーをもう一年以上前に購入してあったのですが、あえてオリジナルのまま使用を続けていたのです。しかし、実用にするならもう潮時と思い、思い切って今回交換しました。まだ組み付けたばかりのプレヒートバーナー、あたりが出ていないためか手でレバーを戻してしっかり閉めないとノズルからガスが少々漏れてしまう様子。それ以外は問題なく流用出来ています。

 部品取りで落札したシーアンカーランタンでしたが、今回は部品も一切流用されずまるごとひとつ残ってしまいました。国産のバタフライランタンと比べるとその出来やメッキの質などは歴然とした差があり、とくに切削加工で作られているものが極力プレスで作られていて、同じプレス部品でもプレス工程を省いて形が同じでも極力コストを下げて形だけ似たようなものを作ろうとしているのが見えてきます。これがメイドインジャパンとメイドインチャイナのクオリティーの差なのでしょう。重さも正確に測ってはいませんがタンク材質などの違いがあり、やや軽いという印象を受けます。

 

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