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March 24, 2020

オリンピックの聖火を運ぶランタンはどこのメーカーの製品か?

 オリンピック発祥の地ギリシャから航空自衛隊松島基地に降りたオリンピックの聖火。 そのときにチャーター機から降り立ったランタンがどこのランタンであるか、売っていたらほしいなどというキャンピングランタンマニアがあれこれツィートしているのを見かけて少々WW

 あのランタン、英国製のトーマスウイリアムスなどの灯油使用の炭鉱安全燈レプリカではなくて、英国製Protector lamp & Lighting社のEcless揮発油安全燈Type 6のレプリカ、オフィシャルオリンピック仕様でしょう。 油壺のロックシステムの形状を見れば炭鉱安全燈マニアはすぐにわかるW もともと創業1873年の英国ランカシャーの安全燈メーカーだったのですが、Type 6は英国の鉱山保安局の検定を通った本物の炭鉱安全燈です。オリジナルは鉄製ボンネットの油燈Type6がいつのころからかボンネットを鉄から真鍮に変更したいかにもレプリカ然とした揮発油燈になったものを、どこかの会社が社名Protector lamp & LightingとEclessの名前を継承して製造しています。

 そのProtector & LightのEclessオリンピックランプはすでに30年ほどの採用実績があるようで、大会ごとに微妙に姿を変えているようですが、一貫して腰ガラス(明治の炭鉱用語)側面に鎖でつながれたプラグが付いていて、ここから火種を取り出せるようになっているのが特別仕様の証拠。 燃料は国内ではおそらくどこでも手に入るジッポのライターオイル(粗製ガソリン=ナフサ)を使用するのでしょうか?再着火のためのリライターシステムが付いており、なぜか外側からラックが刻まれたピンを差し込んでライター石のホイールを回すという特異なシステムを備えます。チャーター機から降りてきた大きなループ状の取っ手のついた安全燈と各地を巡回する炭鉱安全燈の姿そのものの真鍮フックが付いたものの2種類が使用されているようです。 実は、56年前の東京オリンピック時にギリシャから聖火を運び、各地を巡回した安全燈は当時の国産本多電気製(旧本多商店)の本物のウルフ揮発油安全燈と予備にハッキンカイロが使われたんだそうで。 今や日本国内でこんなものを作る機械も技術も継承されなくなってしまい、技術立国日本の聖火が国産安全燈ではなく英国製レプリカ安全燈だっていうのが少々釈然としないとは当方だけでしょうか。それだけ炭鉱技術という忘れ去られた負の遺産は顧みられないのでしょうね。

 なお、オリンピックマークなどをあしらったトータルデザインは吉岡徳仁さんというデザイナーさんらしいので、まったく同じデザインの物を入手するのは無理なようで。 

 ベースになったProtector & Lighting Co. Ecless Type 6レプリカは英国FOBで£299.00くらいらしいです。どうしても欲しい人は
https://www.protectorlamp.com/olympic-torch-relays/ 

に問い合わせてみましょう(笑)

Dvc00333


 

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