RICOH No.1051V 10インチ両面高校生用
RICOHの高校生用両面計算尺はそのバリアントが実にややこしくて、先日書いたように無印のNo.1051に小型カーソルがついて青蓋ポリエチレンケースで出現するなどと枚挙に暇がないのですが、家の中の青蓋ポリエチレンケースをふと空けてみたら、その中から出てきたのはNo.1051V。しかもグリーンCIFで小型カーソル付き仕様なのです。数日前に「No.1051Vは旧型の赤蓋ベージュ貼箱のものしか見たこと無いので、もしかしたら途中で無印1051に変更になったのか」などと推測していたら、その説を覆す、しかもぐんと時代が下ったものがこともあろうに家の中から出てくるとは…
これ、どこからどういう手段で入手したのかということがまったく記憶にないのです。まさに「記憶にございません」なのですが、果たして無印No.1051とこのNo.1051Vがどう異なるのかということが実証できることになるとは思ってもいませんでした。
それで、結論としては同じくπ切断ずらしのNo.1051系両面計算尺のNo.1051の無印の三角関数目盛はデシマルで1度は10分割、No.1051Vの三角関数目盛はは1度が60分で6分割という違いだけです。その他はゲージマークなどにまったく違いがありません。また三角関数は双方ともに順尺でした。
わかりきったことですが、まあ一応No.1051Vのレイアウトは表面がLL1,L,DF,[CF,CIF,CI,C,]D,LL3,LL2の10尺、裏面がK,A,[B,S,T1,T2,C,]D,DIの9尺の合計19尺で、滑尺部分だけ新しく型を起こしてグリーンCIFなり、小型カーソルがついたのですが、これだけで近代化したような感があります。デートコードはVS-1Lで昭和48年の1月佐賀工場製。末尾のLはこれもLast Issueの意味でしょうか?
しかし、No.1051Vは金属枠のカーソルがついた中期型がまったく見当たらないのですが、どこにいってしまったのでしょう?またNo.1051の無印小型カーソル付きも中期型は見かけたことがないような気がします。
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