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October 29, 2020

スティーブンス ラリーインジケーター(ラリー用計算尺)

 元祖ラリー用計算尺、スティーブンスのラリーインジケータNo.25、通称「円盤」です。これは初期の国内ラリーシーンにおいてもわざわざ輸入され、当時価格で7500円ほどしたらしいのですが、さすがに自家用車を乗り回し、ラリーに現を抜かしているのはいいところのボンボンくらいしかいなかったでしょうから、これくらいの金額は屁でもなかったでしょう。というのも当時は一般庶民出身は2輪レース。いいところのお金持ちは4輪レースと相場が決まっていたようで。ヘルメットとウエアはレスレストン。ナルディーのステアリングに換装したロータスエランなんてどうひっくり返っても手が出るものではありません。
このスティーブンスのラリー計算尺はマイル(mph)主体ということもあって、km/hに換算しなければいけないのですが、さすがにそれはラリー計算尺だけあって針の角度変更で読み替えは可能です。わざわざkm/hの国配慮のラリー計算尺は作ったことはないようですが裏にmphとkm/hの換算表などが印刷されています。このスティーブンスラリー計算尺は6インチの携帯用と9インチのこのタイプのものの2種類が作られていたようですが、視認性が求められるラリー用の円盤はこの大きなタイプが殆どだったようで、日本には携帯型は輸入されていなかったかも知れません。
しかし、ラリーというと泥だらけの山岳の悪路をときにはドリフトしながら正確な時間で疾走するようなイメージがあるのですが、このスティーブンスの円盤が出た1950年代から1970年代のアメリカというと、フルサイズのV8エンジンの車がどこまでも続く舗装道路を長距離に渡って走るイメージで、とても泥だらけの悪路を走るラリーのイメージはありません。そもそもサスペンションふわふわで最低地上高も低いアメ車で悪路を走ったら轍にハマってお腹の支えた亀みたいに動くことができなくなるのではないかと思うのですが。まあ、アメリカでどのようなラリーがおこなわれていたかの情報はありませんが、おそらくは映画キャノンボールのようなものすごい長距離をチェックポイントごとに正確なタイムで走り抜けるような形態で、もしかしたら大陸横断ラリーみたいなものもあったのかもしれません。そうなったらやはりフルサイズまではいかなくともV8エンジンのタフな車が活躍するようなラリーだったのかも。
 それでこのスティーブンスのラリーインジケーターはアメリカの計算尺コレクターにとっては一個は所持しているというマストアイテムです。それだけ数も出回っているのでしょうから今では想像できないくらいラリーというモータースポーツは盛んだったのでしょうね。
 国産のスティーブンスコピーのラリー計算尺とくらべると円盤に刻まれた目盛にはまったく差がないのですが、mphとkm/hのレシオは87:140だそうで、そのため計算尺上部が常用速度で主に使用するためなのかスティーブンスの起点は5時方向、国産コピーの起点は2時30分方向で、スティーブンスの場合は頂点が40mhpとして使えるように、国産コピーは頂点が60km/hで使用できるような配慮があるようです。

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