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October 16, 2020

ミクラ精機ミックラー小型加減算機M-6型

Photo_20201115122801  これも相当前に入手したものですが、ジャンル違いであまり調べる気も起きなかったため、いまままで放り出してあったものです。東京の板橋区大山東町にあったミクラ精機株式会社というところから発売されたミックラー小型加減算機という手動加算器の初期型です。というか改良型(M-7型というらしい。ってウルトラQか?)のほうが知られていないとは思うのですが、改良型のほうを先に入手しています。双方ともにあまりお目にかかるシロモノではありませんが。定価は当時価格で4500円だったようです。
 おそらくこれも昭和30年代末期から昭和40年代初期にかけてスタイラス計算尺に変わる歯車繰り上がり式ラック引き計算器として主に輸出用として作られたものなのでしょう。東京都優良輸出品認定を受けていると説明書に書かれていますが、認定番号は昭和41年度のもの。昭和40年代前半にはMGCのモデルガンも東京都優良輸出品認定を受けていましたから優良がイコール優秀かどうかはわかりません。モンドセレクション金賞みたいなものでしょうか?
 このタイプのラック引き計算器はスタイラスによるラック引き計算器と比べて繰り上がり繰り下がりが自動になったのが特徴です。加算はそのまま黒の数字を引いていけばいいのですが、減算が面倒くさくて、たとえば置いた数字から25を引くとすると一番下の金具を左にずらして左の桁から0,0,0,2,5,の赤い数字を全部下まで引かなければならないのです。そして金具をずらすことで5ではなく6が引かれることになるのですが、さすがにそれは面倒だと思ったのでしょう。改良型では金具がなくなり、最後にもう一度1を引くように記号で指示があります。そのような構造ですから加算減算が交互に来る計算などは数字が直感的に下が加算、上が減算のホイール式SOLOの敵ではありません。さらに計算速度はそろばんの足元にもおよびません。強いて利点を探すとSOLOがデスクトップ加算器と割り切っており、形状的に持ち運びするようなものではありませんが、ミックラー加算器は持ち運びが可能なポータブルの加算器だということです。もっともポケットタイプとは言い難いくらいの大きさで、重量も510gもあります。なんと普通のプリズム式8x30mm双眼鏡の重さです。そこで上下が長くて重いこの初期型を無駄を排除し、特に重くて使いにくかったリセットのメカニズムの動作方向を変え、さらに極力金属を使用しないでプラスチックを多用したミックラー計算器が昭和46年の発売と言われるM-7型という改良型らしいです。この改良型の重量は300gまで減りましたが、それでも大きさと厚みはまるで下駄のよう(笑)まあ、これだけの大きさの甲斐あって数字の視認性と操作性はかなり良くなったのですが、これが発売されたころにはもうこういう手動加算器の時代ではなかったのでしょう。この改良型は初期型に輪をかけてあまり見かけません。なにせまもなくカシオミニが発売されるのですから。

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