RICOH No.1015SE-I 10インチ両面高校生用
つい最近までRICOHのNo.1051シリーズのNo.1051S-Iの末尾部分を数字の1だとばかり思っていたのですが、過去に入手したものや今回入手したものを見ても明らかに逆尺付きのインバースを表すアルファベットの「I」であることを今更ながら気が付きましたので、認識を訂正しておきます。
過去にNo.1051シリーズを次々に入手したのは15年前ですが、そのなかの未開封で小型カーソル付きグリーンCIFでNo.1051S-1としていたものはどう見てもNo.1051S-Iの間違いです。なぜか15年ぶりにNo.1051の仲間たちやそのルーツになったご先祖さままで矢継ぎ早に入手することになったのがそもそものきっかけです。
その中の一本であるRICOH No.1051SE-I両面高校生用ですが、画像がよくわからなかったためグリーンCIFと金属フレームカーソルを見てグリーンCIFの開始時期と金属フレームカーソルから小型カーソルに変わる境界線を知る参考になるのではないかという単純な考えで入手したもの。届いてみたらNo.1051SE-Iで三角関数が逆尺になったことと、裏側DI尺下に新たにdB尺が加わり、合計20尺になったことがNo.1051Sと異なります。同じくHEMMIの高校生用No.254Wに対する別製仕様のNo.254W-Sみたいな感じでしょうか? RICOHの高校生用計算尺というと東日本よりも西日本から出てくる例が圧倒的に多く、こちらは大阪から出てきたものです。
他のNo.1051系の計算尺と比べても三角関数が逆尺になったこととdB尺が加わった以外に目盛の細密度や尺の順序などの変更はまったく見当たらないようです。ただ、No.1015SE-IはK尺上ではなくC尺上の6.2の位置にVゲージマークが加わっているのですが、このVゲージはどういう計算法に使うのでしょうか?
このVゲージマークはNo.1051SE-Iに限らずどうやらグリーンCIF化したNo.1051Sなどにも共通なようです。
デートコードはTS-12ですから昭和46年12月製造。やや特殊なNo.1051系ですが、このころまだ金属フレームカーソルが使われていたということでしょうか?
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