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February 19, 2021

HEMMI No.P35S 5インチ携帯用(川崎製鉄ノベルティー)

 HEMMIのNo.P35Sという主に企業ものノベルティーとして広告入れを主目的に作られたプラスチック製の計算尺ですが、No.P35に比べると圧倒的に少数派で、なかなか見かけない5インチポケット計算尺の一つです。
P35とP35Sで何が違うかというとそもそも構造が全く異なり、8インチの学生尺でいうとNo.P23やP24とNo.P45Sの違いというのがわかりやすいでしょうか。ブリッジで上下の固定尺をつなぐ構造を廃してバックプレートを上下の固定尺にそのまま接着する構造に変わっています。
その出現時期もどうやらNo.P45Sに切り替わった昭和44年あたりからの変更ではないかと思うのですが、あまりにも個体数が少なく検証出来ていません。またこのNo.P35Sにはこのような滑尺が白いものとP45S同様に淡いブルーに着色されたものの2種類が存在しますが、まあこの計算尺自体が「広告宣伝用としてただで配られる」種類の物ゆえか、注目度は格段に低いのが残念ですが。
ただ、現物はまだお目に掛かっていませんが、通常はブランクで何も刻まれていない滑尺裏にLog尺が刻まれたダルムスタットバリアントがアメリカ向けに別製として存在しているようです。さしずめNo.P35S-SPECIALというところですが、特別な型番は刻まれていません。
 このベースボディは昭和40年代末から現在に至るまで企業からの特注品計算尺として使い続けられているようです。デートコードは「VK」なので昭和46年11月製。その後滑尺がブルーに着色したものが出て来たようですがこちらは未入手。おそらくは多くのプラ尺がそうであるように、山梨への丸投げOEM商品でしょう。これは日本鋼管と合併して現在JFEスチールとして社名が変わった旧川崎製鉄のノベルティーもののNo.P35Sで、裏に川崎製鉄の商標。合成皮革のサックケースにも川崎グループ共通のマークと川崎製鉄のプレススタンプが施されています。

Hemmip35s
Hemmip35p

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