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March 13, 2021

技研 No.2510 10インチ片面標準一般形

 山梨の技研計算尺製No.2510という10インチ片面計算尺です。このNo.2510という型番は昭和38年1月1日の技研計算尺価格表によると両面計算尺の型番となっていますので、昭和38年よりも前の型番ということになります。この旧型番の技研計算尺は他に一本あるのですが、残念ながら旧取説が無いので、昭和38年よりも前に技研ではどういう型番でどんな種類がリリースされていたのかということがわかりません。昭和38年1月1日付け以降の説明書なら色違いで3種類もあるのですが。
 その旧型番のNo.2510ですが、尺度が微妙に後の技研計算尺と異なり、どうやら旧型番のみの存在の技研計算尺のようです。その後の後継機種はNo.252という標準一般形のタイトルの10インチ片面計算尺のようですが、尺度が微妙に異なり、こちらはL尺が裏側に移動して下固定尺にDI尺が加わったRelayのNo.116とほぼ同じ内容の計算尺です。なぜNo.2510を廃してNo.252を新たにリリースしたのは言うまでもなくHEMMIのNo.2664S同様の操作性を得るためなのでしょう。そのため、廃版のNo.2510は滅多に見かけることがない計算尺です。もっとも技研の計算尺自体オリジナルブランドでリリースしていた期間が非常に短く、技研計算尺自体がレアな存在ですが。
 尺度は表面がK,DF,[CF,CIF,CI,C,]D,A,Lで、裏面がS/Cos,T2,T1、逆尺は尺種と数字のみ赤入れされているというシンプルなデザインです。三角関数の尺度の末端部分の分割はちゃんと1°が6分割で刻まれていてRelayのNo.116同様にHEMMIの片面尺より細かく刻まれているという特徴を持ちます。この時代の技研計算尺の貼箱はHEMMI同様の緑一色で、のちの技研計算尺のような白っぽい緑の貼箱ではありません。これも昭和38年より前にリリースされた技研の旧型番計算尺の特徴でしょうか。この時代の技研計算尺の欠点として塩化ビニールの可塑剤の影響で目盛に入れた塗料がすっかり柔らかくなってしまい、ふき取ると目盛がほとんど見えないほど薄くなってしまうのです。そのため、なるべく触らずにそのままにしておくか、すっかりふき取ってパステルか何かで再度色入れする必要があります。入手先は千葉県ですが、この技研の計算尺は東日本から出てくるケースが多く、西日本、特に大阪以西から出てくるケースが少ないように感じます。西日本は当時、Relay/RICOH計算尺の地盤。その強固な商圏に販売力で劣る技研が食い込むことは難しかったのでしょうか。そのため、技研計算尺は「計算尺検定需要」をもくろんだラインナップを用意して、その需要を掘り起こそうとしたのですが…

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