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April 01, 2021

HEMMI No.254WN 10インチ両面高校生用計算尺

 HEMMIの高校生用計算尺No.254WNはN(ニュー)が示すとおりNo.254Wをフルログログ化させたモデルチェンジ版です。内容的にはほぼNo.259Dに等しく、高校生専用No.259Dとでもいう存在です。ただ発売が新しいだけあり、No.260同様に尺の右側に計算式を刻んでいるのはRICOHのNo.1053を意識してのことでしょうか。どうもこのNo.254WからNo.254WNへのモデルチェンジは代理店の内田洋行からの要求が大きかったことが伺われ、というのもNo.254Wをリリースした直後にRICOHからはNo.1053が発売されて、高校とのつながりの強さから内田洋行扱いのNo.254WはNo.1053に対して販売数では比べられないほどのシェアを得たものの、フルログログ化したモデルチェンジ版をずっと目論んできたのでしょう。実はうちの計算尺資料ではこのNo.254WNが長らく欠品していました。というのも内容的にはNo.259Dに等しく、No.259やNo.259Dはなぜかたくさん所持していて、いくらカテゴリーが違うとはいえ出品数がさほど少なくないNo.254WNには食指が動きにくかったのと、その気になればいつでも入手できそうだという希少感のなさも影響しているかもしれません。同じようなパターンが5インチ両面尺のNo.149Aにも言えたのですが、こちらは3年前に年代別未開封品をまとめて3個頂いてクリアになりました。とはいえ同じNo.254WNでもKENTとのダブルネームものと別製No.254WN-Sは別格で、チャンスを逃すと次回いつ出てくるかということも予想できません。今回は運良くこのKENTダブルネームのNo.254WNを入手しました。デートコードは「WA」ですから昭和47年1月に仕込まれたベースボディのもので、残念ながらケースは滅却したので以前処分してしまったのと事ですが、年代的には青蓋のポリエチレンケース入りのNo.254WNだったのでしょうか。これ、高校入学時に買わされたものだったそうですが、すぐに関数電卓を使用するようになり、あまり使わなかったとのことです。そうすると昭和47年4月入学ではなく2年ほどあとに高校入学されたかたかもしれませんが、そこまで込み入ったことはお聞きしていません。
 見かけも内容もRICOHのNo.1053によく似ていていますが、RICOHのNo.1053のほうが5年位早くリリースされています。No.1053同様に右側に逆数の計算式が刻まれているのが特徴で、世代の新しい両面計算尺らしくなっています。
 尺度は表面LL/1,LL/2,LL/3,DF,[CF,CIF,CI,C,]D,LL3,LL2,LL1の12尺、裏面がLL/0,K,A,[B,TI2,TI1,SI,C,]D,DI,L,LL0と12尺の内容は裏面のレイアウトは若干異なるものの内容はNo.259Dに同じです。ただレイアウト的にはこちらのほうが新しいだけあって使い勝手はこちらのほうが上だと思います。それでKENTとHEMMIのダブルネームの件ですが、これは唯一No.2664S-SとこのNo.254WNにだけ存在し(実はNo.254WN-Sにもあるらしい)なぜこの2種類だけに存在するかの理由ですが、当方の見解ではどうも理振法がらみで対象商品として登録されたのがこのNo,254WNとNo.2664SーSだったことからそれを区別するためにKENTの名前も入れて自社商品として扱われたからだろういうものです。特にNo.2664S-SのKENTネームのものは裏側に「48116」と刻まれているナンバーは昭和48年度の理振法準拠品カタログナンバーの116番目の商品だという意味合いだと思うのですが、このNo.2454WNのKENTネームのものには余計な刻印を増やす隙間がなく、このようなナンバーは刻まれていません。
 ただ、学校備品としての特納というわけではなく、新入生が教科書を購入すると同時に個人持ちの計算尺として購入出来たようですが。ただそういう絡み以外に普通に文房具店でKENTネーム入りの計算尺が購入出来たわけではなさそうです。このNO.254WNはNo.254Wに代わり特に工業高校用のスタンダードな両面計算尺として昭和50年以降も寿命を長らえますが、昭和53年ごろに工業高校も関数電卓にシフトしたのちも主に計算尺原理主義の保守的な先生により特納品扱いで納品されていたようです。その終焉は昭和56年ごろという話を聞いてますし、確かに昭和54年の新学期に地元工業高校の教科書を扱っていた薬局にアルバイトで駆り出された同期が関数電卓と計算尺の両方扱っていたという話も聞いてます。当時すでに機械科とか電気科の担当教師の裁量で計算尺にするか関数電卓にするかの2択だったのでしょうか。その最末期のNo.254WNはついにグリーンCIF化したという話ですが、現物はまだ目にしたことがありません。
 鹿児島からはるばるやって来たNo.254WN(デートコードWA)はおまけにサンスケ(三角スケール)が一本付いていたのですが。、その縮尺が1/100とか1/200とかおおよそ機械の設計で使う縮尺ではなかったので、おそらくは工業高校土木科あたりで使用されたものでしょう。

Hemmi254wn
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