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May 08, 2021

中一コース・中一時代付録の計算尺(紙製5インチ)

 旺文社の中一時代新年号と学研の中一コース新年号付録の計算尺です。中1コースのものは昭和37年新年号のもので、中一時代は昭和40年新年号もの。尺度記号の書体に若干差があるものの(学研のほうはCIがC1の誤植になっている)実質的には同一の紙製逆尺付き5インチマンハイムタイプの計算尺です。こういう紙製の付録は後世に残るものではなく、本物の計算尺を購入した時点で打ち捨てられてしまうため、内容的にはチープな計算尺ですがかなりのレア物です。ちなみに昭和40年代に入ってからのこれらの付録計算尺は同じく紙製ながら√10切断のずらし尺をそなえ、HEMMIの名前が入ったものもあります。この逆尺付きマンハイムタイプは昭和40年代初期までのものなのでしょう。別途中一時代昭和43年2月号に付録として入っていた「計算尺使い方ハンドブック」という説明書があり、こちらはすでにずらし尺の操作の説明になっています。
 ところで、当方の世代でも年間購読特典の万年筆目当てに中一コースか中一時代を書店に予約するというのは当たり前の時代で、当時は出入りの書店の配達員がボテ箱乗せた自転車で届けに来てくれてました。そして月末に他の雑誌などと一緒にまとめて集金に来てくれるというシステムだったのです。小学校のときには6年の科学と学習(これは書店扱いではなかった)の両方を購読していたのですが、中学に入ってからは旺文社の中一時代のほうを年間購読し、予約特典の「帝金の万年筆」をもらいました。学研の中一コースの万年筆はどこのメーカーのものだったのかは記憶にありません。この年間予約特典は時代とともにラジオになったりカメラだったりデジタル時計などというものもあったようですが。しかし当方の世代には(昭和47年入学)すでに新年号にも計算尺の付録はありませんでしたし、小学校5年6年と2年間は学研の科学も学習も両方購読していた当方の記憶では前年昭和46年度の6年の学習にも計算尺はありませんでした。ちょうど当方の世代が学習雑誌からも計算尺が消えた境目の学年なのかもしれません。
そういえば我々が中学に上がる当時はこの手の学習雑誌や参考書のコマーシャルなどというのはテレビのチャンネルを捻れば(ここだけでも世代がわかりますが…)いつでも頻繁にあったものですが、少子化の進行により平成に入った頃に中学生以上の学年別学習雑誌は次々に廃刊になったようで、学習参考書専門の出版社も今は殆ど残っていない状態です。TVコマーシャルといえば、今や家庭教師派遣のトライや進学塾のCMばかり(笑)
 参考までに√10ずらし尺に変わった中1時代計算尺取説画像も貼っておきます。

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