December 05, 2008
戦前から戦時中にかけてのHEMMI計算尺やRelayの計算尺に多く見られる欠陥が裏の金属板の腐食です。特に昭和10年以降のHEMMI計算尺の裏板で表面に灰色のアルマイトがかけてあるものは、裏板の厚さが0.3ミリと極薄の素材が使用されており、このアルミ板を本体に取り付ける鋲が貫通することにより表面のアルマイトと内部のアルミ素地に一種の金属電池を形成し、湿気に長期間曝されるとじわじわと電気分解を起こすために、長期間使用されずにそのままケースに入れられてしまい込まれた物は殆どといっていいほど腐食が始まっています。特に竹部分に挟み込まれている端の部分から腐食が始まるため、分解したアルミが酸素と結合して体積が膨張し、溝の部分を押し上げるため、溝にゆがみを来してしまうことが多く、さらに腐食が均等におこるわけではないため、溝が何カ所も押し広げられてしまったものを多く見かけます。そうなった計算尺をそのまま放置するか、手を加えるかは考え方が分かれるでしょうが、当方は剥がれたセルはジャンクの計算尺から皮膚移植し、割れたり喪失したカーソルグラスは入れ歯を作って補修するのを主義とするため、この裏板腐食問題も新たな物を作って交換しようという「再生派」です。
用意した裏板腐食の計算尺は改良A型カーソル付きの、おそらく戦時中のNo.50/1です。このNo.50/1は裏板の無いことをまったく知らずに掴まされたシロモノで、このナローボディのNo.50/1はそうそう頻繁に見かける物ではないので、いつか裏板を交換する第一候補となっていたものです。用意したアルミ板は長辺がちょうど10X30センチで厚さが0.5mmのもので、近所のDIY店で300円ほどでした。この長さなら戦後のNo.2664Sクラスのボディでも十分な長さです。腐食した裏板の厚さは0.3mmですが、この厚さでは心許ないため、戦後ものの0.5mmとしたものです。幅26mmにけがきをしてPカッターでみぞを入れ、あて板をしてL字に少しずつ折り込み、逆にあて板をして反対側に折り込むと割と簡単にかつ切断面もきれいに切り出す事が出来ました。1.5センチほど長さを短くしてこの状態で本来の溝にはめ込んでみますが、残っていた鋲の頭が引っかかったり裏板の寸法が微妙に大きかったりヤスリ一本で修正を迫られました。やっとはまりこんだ裏板の補助カーソル線窓⊃字加工ですが、電動ルーターなんかがあれば簡単に出来そうな物の、そんなものは持っていませんので無謀にも半丸ヤスリ一本で手仕上げすることになりました。裏板を本体にあてがい、⊃字の削り代をマジックインキで黒く塗りつぶし、切削範囲を決めました。しかる後、裏板をバイスに固定し、ヤスリで黒い部分を削っていきますが、けっこう手間の掛かる根気のいる仕事で、こんなの他人の為だったらお金を貰っても引き合いませんね(^_^;) 黒く印を施した部分を削り取り、カーソル線が刻まれた樹脂板の範囲まで2ミリと見積もり、赤で範囲を決めてさらにヤスリで削っていきます。もう0.5ミリ削りたい箇所があったのですが、何度も本体からの抜き差しすることが困難なため、今回はこれでギブアップ(笑)本体への鋲打ちですが、元の鋲を抜くことは実質上無理で、鋲をさらう事もボール盤でもなければ困難です。そのため、元の鋲位置から2ミリほどオフセットさせた位置に鋲を打ち直して裏板を固定することにしました。ホームセンターで一番細くて短い釘は太さ0.9mmで長さ6mmのものでしたので、これを購入してきました。裏板の鋲打ち込み位置にポンチで印を打っていきます。この場所に釘を打ち込み、頭をニッパーでさらってさらにピンポンチを使って片側8箇所合計で16箇所の鋲打ちが完成し、裏板の固定完了です。出来映えは初めての裏板交換の割にはまあまあの出来なのですが、腐食した裏板が膨張して波打った溝を修正しようと、下半分を金属製のバットの中で煮て、ポケットバイスを何カ所もかけて溝の膨らみ修正を試みたときに裏側に向かって反りが出てしまい、溝は修正出来たものの反りのため表側滑尺との真ん中あたりの接触面に隙間が出てしまったのが失敗でした。今度は「反り修正器」を作って修正を試みましょう。そういえばこの昭和10年代のNo.50/1はそうでなくとも直角断面の下側固定尺に反りが出やすいらしく、後で入手したA型カーソル付きで裏板は腐食がないNo.50/1も鋭角断面の上固定尺は何でもないのに下側の固定尺には同じように僅かに反りが出ていました。どうもサイズと構造に問題があるらしく、戦後になってNo.2664と同じワイドボディにモデルチェンジしてNo.50Wになったのはこういう問題の克服という理由もあったのかもしれません。
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October 17, 2008
戦前のA型カーソル(逆C型カーソル)は落とすとガラス破損しやすいためか、戦前の計算尺には枠だけしか残っていないものを多く見かけます。また、ガラスが残っていても枠にはまる部分が斜めに薄く削られているためか、エッジの部分が欠けると枠からガラスが脱落しやすくなり、そのためかガラスの裏表を逆にはめ込んでいるものもあります。エッジの部分があまいガラスはジェル状のシアノアクリレート系接着剤を重ね塗りしてヤスリで研ぎ出せば補修が可能な場合がありますが、ガラスが大きく欠けていたり、もちろんガラスが喪失している場合はカーソルを交換しなければいけません。ところが今では10インチ片面計算尺用のカーソルでさえ単品で調達することは、本体を丸ごと調達する以上に困難ですので、戦前のA型カーソルはガラスを交換して補修するしかありません。ガラスの厚みは時代によって異なり、大正中期のJ.HEMMI時代No.2で1.58mm、大正末期から昭和初期のNo.2で1.50mm、昭和期に入ってからは1.3mmプラスマイナス3/100になったようです。ところがDIYの世界には1.3mm厚の平板ガラスが見あたりません。まあ、素人がガラス加工するのも難しいので、カーソルグラスの素材としてはアクリル板が無難です。
事の経緯はカーソルグラスが喪失し、セルロイドの欠損が醜い J.HEMMI時代の電気尺No.4を入手し、このままだと計算機能が欠損した「計算尺の残骸」ですが、カーソルグラスさえ補えば観賞用くらいにはなるだろうと思い、何かのカーソルグラスを流用しようとしましたが、このNo.4のカーソルグラスはオフサイズで、仕方が無くカーソルグラス自作に着手したものです。近所のホームセンターに出かけると、透明アクリル板は1.00mm,2.00mmとありましたが1.5mmがありません。これじゃあダメじゃんと思いきや、ペットボトルなんかで有名なPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂の1.5mm板があり、これを調達してきました。保護シートが付いたままPカッターで切断し、定寸に切り出したのち、上下面をカーソル枠に合わせてヤスリで寸法出しし、上下をカーソル枠に合わせて斜めにヤスリで研ぎ出します。アクリルより若干素材が堅くて粘りがないようで、アクリル板よりガラスに近い感じがしますが、そのため、Pカッターで筋彫りすると切り口が細かく貝状に割れ、この特性がカーソル線の筋彫りの際にやっかいでした。カーソル枠に収まるようになったPET板の裏面保護フィルムを剥がし、ノギスで寸法出しして上下にけがきしたのち、一気にPカッターでカーソル線を筋彫りします。何度も筋を引かずに軽く一度上下に筋を引くようにしないと筋の周囲が細かい貝状に劈開し、黒の塗料を入れるとそこまで塗料がにじみ、太いカーソル線になってしまうので端材で何度か練習したほうがいいでしょう。当方も最後のカーソル線彫りが気にくわなく、一回作り直しました。2回目にしてやっと鑑賞および実用に耐えるカーソルグラスが出来たと思いますが、さすがにガラスより擦り傷に弱いので酷使は出来ませんが(^_^;) さらにこのNo.4は同じく戦前のNo.50のジャンクからスケール部分セルロイドを皮膚移植しました。No.50からセルロイドを剥がすときに失敗したのと、No.50のほうがサイズが短いため、セルロイドの細片で接ぎ剥ぎしなければいけなく、いささかブラックジャック先生になってしまいましたが、セルがゴッソリと剥落しているよりもいいでしょう(笑)しかし、この1.5mmのPET樹脂板が1.3mmのカーソルグラスに使用できるかどうかはわかりません。今度試してみましょう。(上の画像はカーソルに施した自作の入れ歯と皮膚移植を施した部位)
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May 14, 2007
ハイバンドの伝搬コンディションが上がる時期が昨シーズンよりも早くなっているようです。これは交信する局が例外なく共通に漏らす感想なので、どうやら当方が感じているだけのことでは無さそうです。4月は8ではまだ雪の積もる14日に6mが開いたきりで、オールJAの時もGWのときも6mは宮崎ビーコンすら聞こえず、これは5月も20日を過ぎないとダメだろうなんてローカルと噂をしあっていたのですが、GW明けの8日ごろから急にハイバンドの伝搬が好調に転じたようです。特に10日は夕方から18時くらいに1エリアが開き、12日13日の週末もかなりのコンディションに恵まれました。主に午前中10時くらいまでがかなり広いエリアに渡ってEスポ伝搬が楽しめたようですが、夕方までどこのエリアかが必ず聞こえていたというような状況だったようです。12日13日共々6mのピークを過ぎた頃にのこのことリグに向かったため、あまり局数は出来ませんでしたが、その分24メガと28メガの方から主にCQを出していました。
ところで、垂直のマルチバンドアンテナの28メガ用のラジアルが1月の大風でアンテナごと倒れたおかげで破損し、短縮コイルから先が分断したまま修理もせずそのままになっていたのですが、28メガが入感し始めたこともあり土曜日にようやく修理にかかりました。2つに折れたパイプの断面を丸く成形し、中にぴったり収まる7.5センチ長のアルミパイプを根本に打ち込み2本のパイプを接合するという方法であっけなく修理完了。接合部にはもちろん防水のためテープ巻を施しておきます。この接合作業が完了したラジアルをアンテナ本体にねじ込み、中心周波数が28.50付近になるように長さを調節し、SWRもチューナー無しで1.2以下に追い込んで調整終了。ラジアルが無いとSRWが2.8くらいだったものが見事に整合が取れました。試しに翌13日、10W機のTS-830Vでそのまま10Wの出力で28.568の周波数でCQを出すと、1エリアから2エリアに掛けての局に次々に呼ばれ20分で7局ほどと交信できました。やっぱりEスポが出ているときは6m同様に10mも50Wなんて出力は必要なく垂直アンテナの10Wで国内は十分のようです。そういえば13日は電離層反射の悪戯で近接Eスポがあったらしく、こちらでもほんの1分間ほど21メガで同じ8の釧路管内標茶の局がメーター振り切れで7エリアの局を呼んでいるのが聞こえた事があります。やっぱ5月は50メガにしても21メガにしても近接Eスポに要注意である月なので、ヒマがあったらワッチだけは欠かさないようにしなければいけません。でもそのおかげで見ていないドラマの録画が溜まる一方なんだよなぁ(^_^;)
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February 28, 2007
うちのHF用無線機は2台とも古い真空管機で、CWのキー回路に電話線並の50V以上の電圧が来ているため、外付けのエレキー回路にしてもリレーを介して無線機にいく回路とエレキー回路を分断しないと安心できません。ましてパソコンキーイングするためにパソコン側に50Vが来たのなら洒落になりませんから安心のためメカ式リレー必須です。そのため、外付けのカツミエレキー EK-150などという古いエレキーを用意してあったのですが、何せ筐体がでかいために机の上で邪魔になること甚だしく、結局はこれを使わずにHK-808やBK-100 なんかの使用頻度のほうが遙かに多い状態でした。またEK-150は内蔵パドルのみの操作に特化していて外部からキーを繋ぐことが出来ません。そのためにバイプロやベンチャーなんかのパドルを使うわけにもいかないのですが、この内蔵パドルがまた安っぽくて好みに調整するのが難しく、それが原因で出番が少ないと言うことも多分にありました。自分で外部キーを使えるように回路を改造するアイデアは昔からあったのですが、何せ横振り電鍵がバグキー以外に持ちあわせがなかったため、結局やろうという意志はありながらも3年くらい放っておいた感じです(^_^;)
ところが2/18日の支部行事でMK-702を入手したこともあり、複式としても練習しながらもシングルレバーのマニピュレとして使うなら使用頻度も上がると思い、EK-150にステレオジャックを追加して外部キーを使えるように改造に着手しました。EK-150は背部に標準プラグのジャックが二つ並んでおり片方は外部スピーカ接続ジャック、片方は外部電源をとるためのジャックです。スペース的には標準ステレオジャックをもう一個追加できないので、このうち使用することが考えにくい外部スピーカ接続ジャックを外部キー接続ジャックにリプレースすることにしました。外部スピーカ接続ジャックは、将来的にミニプラグを接続出来るようにするつもりで内部にテープで絶縁し、そのまま残してあります。
回路的には内蔵キーの両レバーがアースになっていて、レバーを操作することで内側の端子に接触し、電流が流れるという仕組みになっており、内側端子の回路の途中にステレオジャックを持ってきて外部キーのプラグが挿入されることで内蔵キーの回路が切れるという「外部キー・内蔵キー完全切換式」を試みようとしました。近所の無線屋に1個だけ残っていた標準ステレオジャックは端子が8本も飛び出しています。テスターで開放状態ではつながりプラグを差し込んだときに切れる端子を捜してリード線に半田付けし、プラグを入れたときに内蔵キーの回路が切れることを確認して、これで終わったと思ったのが似非1アマの浅はかさ。いざ外付けのキーを装着してもキーの動きにエレキーが反応しないじゃないすか(汗)ステレオジャックの8本もある端子をよく見ながら落ち着いてよく考えたら、現状ではプラグを差し込んで「内蔵キー側が切れる」動作しかしていなく、元の回路から外付けキー側に電流を流すため、ジャンパー線をプラグ側に追加しなければいけないということに気が付き(プラグの方は抜けば回路が切れるので、わざわざスイッチの動作をする必要がない)、リード線を半田付けしてやっと外付けキーが使用可能になりました(^_^;)
なにせ内蔵エレキーの無線機がないのでパソコンキーイングのために将来的にはこのエレキーにパソコン接続用のインターフェースを追加して作らなければいけませんな(笑)
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May 04, 2006
タワーをせっかく貰ったのだから、とりあえず建てる方向で段取りをつけなくてはいけません。まず第一に建てる場所を決めて、庭のどこかに穴を掘らなくてはいけないのですが、暑くなったら穴掘り作業も大変だろうと、まだ近くの山には雪の残る連休中に穴掘り作業だけは行ってしまうことにしました。
我が家の建っている場所の地質としては表土の下が樽前山や支笏火山の噴出物で厚く覆われており、地表数十センチのところからこの火山灰層に行き当たります。層によってはこぶし大の火山礫の混じる地層などもあり、そこはスコップでつついてもなかなか掘り進めないような地層で、火山礫帯の突破は困難が予想されました。
実は子供の時代に町内では盛んに下水道管が埋設される工事が行われており、その時に道路の真ん中を掘削するとどういう地層が現れるかを飽きずに観察したものですが、もともと地下水位が高かった所なので、下水道の埋設は地下水の出水との戦いで、石油発動機で絶えずポンプを動かして排水するという繰り返しでした。これがとてもきれいで冷たい水だったのですが、町内に網の目のように下水道網が設置されたことによって、一気に地下水位が下がり、至る所にあった谷地(湿地帯)が乾燥化して植生がすっかり変わってしまったということがありました。また、近くにあった沼を埋め立て、水害対策として川の流れを変え、新しい川のルートを人工的に掘削したことにより、さらに地下水位が下がっていたはずだったのですが…。
とりあえず打ち込みのコンクリートを節約するために地上高で13メートルくらいになるNタイプだったら一辺が80センチの穴でもいけると思い、80センチ四方の角穴を庭の片隅に掘ってゆきます、最初は剣先スコップ1本で済むんですが、掘り進んでゆくと土をかき出す作業には角スコップが必要。剣先でつついて角でかき出す作業を繰り返すうちに70センチのところで火山礫帯に到達。ここはなかなか剣先も入らないところですが、意外に長靴の底でほじくり出すような感じであとは角スコでかき出すやり方のほうが、むやみに剣先を立てようとするよりも楽でした。なんか潮干狩りのようですが(笑)こぶし大の火山礫も混じってます。いまこんなのが突然降ってきたら大変ですけど、火山ガラスの黒い粒の混じっている軽石なので、マグマからの噴出物に間違いありません。その下は細かい火山灰の層になり、更に赤茶けた細かい火山礫の層の下は黒い海砂のような粒の混じった火山灰層、その下は親指大ほどの火山礫層でした。狭い穴ですので70センチくらい掘ったところからスコップの柄がだんだん邪魔になってきました。さらに1.2メートルくらいから完全にスコップで排土が困難になり、底の土を移植ベラでバケツにかき寄せ、それを穴の底に出す作業を繰り返すと、1.3メートル付近で水がしみ出してきたために、結局1.4メートル掘った所で穴掘り作業を一時中止してしまいました。
ここまで地下水位が高いはずがないのですが、考えるに今年は雪が多くて雪解けも遅く、更にまだ草も生えず木の芽も出ていない5月なので、これだけ地下水位が高かったのかなぁと。もっとも地質屋ではないので、年間の地下水位がどれくらい変動するのかわかりませんが、とりあえず青葉茂れる季節まで作業は中止しました。
何かタワーの基礎を掘るつもりで井戸を掘り当ててしまったような。おかげで今日になって腰は痛いわ、肩がこるわ……やっぱり基本的に土木作業向きの体ではないようです(^_^;)
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February 23, 2006
先日、支部のイベントで子供たちに使わせる電池を購入しに100円ショップへ出掛けたとき、ついでに素材のコーナーを覗いてみるとけっこうアンテナ製作に使えそうなものが沢山あり、こんどはアンテナ材料を漁りに一度100円ショップに出掛けなければいけないかもしれません。その素材コーナーの片隅にギフトの梱包用などに使う包装紙関係がいろいろとおかれていて、その中についに貼箱用の皮もどき紙を見つけました。なんと裏のシートを剥がすとどんなところにも貼ることが出来る粘着シートになっており、大きさも縦50センチ横49センチという大判です。品名は「レザー風カラー貼れるシート」というもので、原産国は韓国でした。あちらではC式の機械箱にこういう皮もどき紙を貼った貼箱がまだ多いのでしょうかね?日本では手間代が出なくて高いものになるからC式の貼箱なんて絶滅品種に近いものですが。うれしいことに昭和30年代のヘンミ計算尺の箱に貼ってあるシートそっくりな緑色のシートがありましたので、2枚購入してきました。1枚で両面計算尺用の箱が2個分取れる計算です。欲が出て30年代のリレーの片面計算尺のような黒と赤のシートが無いかと思って捜しましたが、赤はあっても黒がありませんでした。他には紺、青です。
素材が手に入ったので覚悟を決め、ヘンミの10インチ片面尺用の貼箱木型の製作に入りました。木型素材は加工しやすく柔らかいシナ材で、厚さ12ミリ、幅60ミリの板を45ミリ幅に切断すると、ちょうど片面計算尺の中子サイズとなりますが、長さ450ミリの板を幅で15ミり削るというのはろくな工具もない為大変で、けっきょく鋸で慎重に切断し、最終的にカッターナイフで削って規定寸法を出しました。後はクラフト紙の封筒をバラして木型に巻き付け糊付けし、そこに寸法出しして切り出した笹カマボコやお菓子の箱だった厚いボール紙の板を糊付けし、底板も糊付けして輪ゴムで固定。糊が乾いたところで今度は蓋を作るために、その内筒にクラフト紙を巻き、糊付けしてボール紙を張り付け、また輪ゴムで固定。その蓋になる筒に定寸で切り取った粘着シートを貼り付けますが、裏のシートを全部剥がさないで少しずつ剥がしながら貼り付けるのが皺を寄せないコツです。蓋のないケースに入った計算尺が一組ありましたので、今回蓋は2個作っておきました。粘着シートの末端を処理して、今度は本体外筒を作るために、内筒にクラフト紙を巻き付けて、そこに内筒を作った要領で定寸のボール紙を糊付けし、輪ゴムで固定したのち底板も糊付けします。そして乾いた外筒に蓋を作った要領で粘着シートを貼り付けてゆき、末端を処理して外筒完成。内筒の蓋がはまる部分にも粘着シートを貼り付け、内筒に軽く糊付けして外筒をはめ込むと、これで10インチ片面計算尺用のケースが完成です。30年代のヘンミ計算尺の緑箱が青みがかった緑なのに対して、この皮もどき粘着シートは黒板のような緑色で、色合い的にはどっちかというとリレーの緑箱に近い感じです。それでも貼箱用の紙ですから出来合は素晴らしいの一言(笑)以前作ったヘンミ10インチ両面尺用ケースもリコー10インチ両面尺用ケースも包装を剥がしてこの緑色の皮もどきの外装に換えてしまいました。この三種類を作ったことで、とりあえずうちにはケースのない計算尺は一掃されましたが、今後の為に予備に何個か作っておきましょうか?(笑)もっとも素材にする菓子箱などの厚手のボール紙が手に入らないので、知り合いに声を掛けて菓子箱漁りをしなければいけません。

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January 26, 2006
オムロンの血圧計の修理を頼まれました。人差し指を根本まで突っ込むハンディタイプの簡易血圧計です。修理とはいっても内部は電子部品の固まりみたいなもので、素人電気屋が部品もなく修理なぞ出来ませんが、締め付けのベルト部分がスライダーを動かしても締まらないという故障だけで、あとは正常に作動するとのこと。ベルトがスライダーのつまみから外れたのではないかと、とりあえず分解しますが、今出来のプラスチックケースですからはめ込みでどこが留まっているのかをよく見ないとはめ込みの爪を折ってしまうので、慎重に時計裏蓋分解用のハガシで爪位置を探りながら分解していきます。そして2つにケースを割ってわかったことは、何と締め付けのベルトが経年劣化で切れていました。しかも真ん中の部分はバラバラに(^_^;) ここで「部品が無いから直りません」では提灯屋の名前が廃ります。提灯屋とは江戸時代に「なんでも器用にこなすが結局一芸に秀でることもなく、結局は提灯を作って糊口をしのいでいる人」を嘲っていう言葉ですが、逆に時代が要求しなかったアイデアマンという意味に受け取れば、江戸時代でも提灯屋も誉め言葉でしょう。ということで、お金は無いがアイデアだけは常に大切にしなければつまらない人間になってしまいますから、ここは何かの材料を使って代用品のベルトを「作る」ことにします。バラバラになったベルトはどうやら医療用関係のシリコンラバー系統の素材のような感じがしますが、もちろんそんな素材は入手出来ませんから家にある素材を捜すも、昔と違って最近は包装紙やひもでさえ取っておくなんてことはしませんから使えそうなものがありません。それで素材探しで数日間そのまま放ってありましたが、ふと思い出して近所の100円ショップに出掛けると、ベルトの素材として塩化ビニールの軟質カードケースが使えそうな感じ。どのサイズでも同じ100円なので、また何かに使えるように一番大きなB4サイズのケースを購入しました。そしてバラバラになったベルトで残っている部分を外し、大体この寸法だろうという「型紙」を起こして、穴位置なども書き入れ、その型紙に従ってカードケースを切り抜き、穴をパンチで抜き取れば一丁上がり。早速組み付けますが、喪失部分を長く見積もりすぎてスライダーを動かし切っても締め切れない。ここでエアバッグのはまる穴位置をずらして再度組み付けると、今度は成功。さっそく本体を元通りに組立て、動作させると正常に作動するようになりました。100円で直したとは我ながら上出来です。しかし、しばらく血圧なんか測っていませんでしたが、連日寒いからか最高血圧がちょっと高めということがわかりました(T_T) 酒飲まなくなってからずっと安定していたのになぁ……
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January 10, 2006
暮れの31日に支部のブログに掲載する支部長の写真を撮りに伺ったところ、また首振りのカーボンヒータの修理を頼まれ、大晦日の夜に故障部位を探っていました。支部長宅からの暖房機の修理は3回目ですが、今回のカーボンヒータは知り合いからもらったそうで、また例によって何回も使っていないのに通電しなくなったそうです。よくよく暖房機の壊れる家ですが、このカーボンヒータ自体は今回も中国製で、部品不良か何かで又温度ヒューズが切れたのかと思いました。前回のハロゲンヒータと違うのはリモコンで首の上下から左右の首振り、さらにオンオフから強弱の切換まで出来る複雑なメカになっており、IC不良だったらお手上げだと思いながら防護ネットを外して発熱体のところまで分解し、通電して発熱体の接続部の電圧を測ると強で100V、弱で50Vの電圧が来てます。これで発熱体であるガラスヒーター管が切れていることがわかりましたが、説明書によるとこの部品は消耗品らしく、ガラスヒーター管だけ発注すれば修理可能と判断し、説明書の輸入元URLを開いても該当がありません。おかしいなあと思ってメーカー名と形式名で検索をかけると、恐ろしげなことが判明しました。独立行政法人製品評価技術基盤機構の事故情報特記ニュース#66の2005.4.28によると、このカーボンサークルヒータは発熱体の不良によりガラスヒータ管が使用中に破損し、飛び散った高温の石英硝子で床やカーペットを焦がす火災未遂が5件起こっているらしいのです。輸入元の総合技研は製品の無償点検と修理を行っていましたが、東京地方裁判所に破産宣告を受けて現在では製品の回収修理が行われていないために、未回収品の事故が未だに起きているらしいです。今回は発熱体が破損せずに内部のカーボン線が切れただけで済みましたが、最悪の場合にはぼや騒ぎに至っていた可能性もあり、ナショナルの石油暖房機のように大々的に会社から回収修理が周知徹底されれば事故も防げますが、新聞広告を一度出しただけで輸入元が潰れ、未だに火災の可能性のある暖房機が未回収のまま市中で使い続けられていること自体が恐ろしいような気がしますが…。ちなみに対象商品は綜合技研株式会社から平成15年9月から平成16年2月に販売されたカーボンサークルヒータの形式名S-700CLとS-600CMの2種類です。製品評価技術機構によるとこのどちらかをお持ちの方で、綜合技研株式会社の行った無償点検・修理を受けていない場合には直ちに使用を中止して欲しいとのことです。しかし、メカの部分はリモコンもしっかり生きていますので、そのまま粗大ゴミにするのも忍びないんですが、なんか利用価値はありませんかねぇ?これでパラボラアンテナ作るわけにもいかんでしょうし、電球のソケットを付けて首振りライトなんて意味のないものを作ってもしょうがないし(^_^;)
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January 05, 2006
別に計算尺を蒐集するのが目的ではなく、とりあえず自分の両分とする分野に使用して見たいという観点から計算尺を集めてきましたので、中には箱が欠品というものまで何本かあります。そのまま埃だらけにするのも忍びないので、ヘンミの計算尺と同じ手法で「貼箱」を作ってみることにしました。最近こそお菓子の箱にしても組み立て式の箱ばかりが使用されていますが、昔はお菓子や贈答品の箱というとこの貼箱という手法が使われた「たたむことの出来ない紙箱」ばかりだったんですが、今や絶滅寸前のテクノロジーというものかもしれません。ボール紙の上をきれいな紙で覆って組み立てられた箱のことです。
計算尺の箱は「内筒・外筒・蓋」の大まかに3つのパーツで構成されており、この3点を合体させて計算尺の箱が出来上がってます。そのためにまず内筒を作りますが、きちんとした寸法を出すためには「木型」が必要で、この木型を用意するのが面倒くさいのですが、木型を使わないとしまりのない貼箱しか出来ませんので、この木型を省略するわけにはいきません。たまたま100円ショップに出掛けると工作用の定形寸の木材が売られており、これが使えそうだと購入して帰ると、何とヘンミの両面尺用の箱の内面にきついながらもピッタリおさまりました。こうなったらあとはやるしかありません。ところが年末は人並みに忙しく、年を越してお正月の工作大会になりました。こちらは正月といえども酒を飲むわけではないので、NYPが終わると案外ヒマなんです(笑)
用意します材料はクラフト紙と厚めのボール紙に伝統的なチューブ入りの澱粉糊、それに木型と輪ゴムに貼箱の外側に使う包装紙ですが、30年代のヘンミ計算尺貼箱本来の皮もどきみたいな紙が手に入らないので、クリスマスギフト用の包装紙を用意しました。ボール紙もティッシュペーパーの外箱みたいなヘナヘナなものはダメで、その3枚分以上の厚さが必要です。まず内筒を作るために木型にクラフト紙をきつく巻いて端を糊付けします。底を折り畳んできっちり糊付けし、木型に巻かれた筒状のクラフト紙の表裏と側面、底に正確に切り出したボール紙を糊でしっかり貼り付け、輪ゴムで何カ所かを巻いて固定して糊が乾くまでしばらくおきます。さらにこのボール紙で装甲された内筒の外側に糊をたっぷり付けて更にクラフト紙を外側に張り付け、輪ゴムで固定してしばらくおいておき、一旦木型を抜いてボール紙からはみ出したクラフト紙を鋏で切り取れば内筒が完成します。再度木型をはめ込むと今度は内筒自体が木型の役目をするので、今度は内筒を木型にして蓋の部分を同じようにクラフト紙とクラフト紙の間にボール紙の芯を挟み込むような形で糊付けして形を作ります。そして蓋が出来たら今度はまったく同じ要領で外筒を作り、最後にきれいな包装紙で外側を覆って内筒の部分にも蓋がはまる部分に包装紙をあしらって内筒と外筒を合体。木型を使っているのできっちりとはまりこむのは言うまでもありません。という要領で「計算尺の貼箱」の工作が完成です。材料費は木型に使った木材の購入費と糊代だけです。クラフト紙は要らない定形外封筒を、ボール紙はもらった笹カマボコが入っていた箱をバラバラにし、包装紙はクリスマスギフトの包み紙。貼箱の外側に貼る紙は糊の水分で皺になることが無いような紙なんですが、単なる包装紙は糊の水分でピンと貼ったつもりでも皺が多少寄ってしまうのは致し方ないでしょう。ヘンミの両面尺は間違いなくピッタリ納まるのですが、リコーの両面尺はネジの出っ張りが引っかかってスムースに出し入れ出来るというほどではありません。あと木型の厚みを2ミリ大きく取れば良かったんですが、なにせ既製品を使いましたからね(笑)内筒・外筒・蓋のボール紙部分を切り出す「型」を起こせば、同じものを何個も苦労せず作ることが可能なんでしょうが、こんなもの作っても欲しがる酔狂な人はいないでしょうしねぇ、まともに抜き型起こして量産するつもりはありません(^_^;) とりあえずあとヘンミの片面尺用貼箱の木型も考えておこうっと。ちなみに貼箱表面紙の見本を検索すると、しっかり30年代ヘンミの緑と40年代のベージュっぽい表面に似たようなものがありました。どこか数枚単位で小売りしているところはないかなぁ?

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September 22, 2005
殆ど3年くらい電源も入らなかったシャープのX-68000を動かしてみました。X-68000というとウインドウズ以後にパソコンに触ったという人には縁がないでしょうが、その昔、MS-DOSで動かすPC98系が扱える色数が16色しか無かった時代に65536色だったか扱えるグラフィック能力の高さとサウンド機能、アッセンブラによってゲーム開発系ユーザーとプログラミングユーザーによって圧倒的な支持を得ておりました。しかし、多数に無勢でPC98ユーザーの数に比べるとそのシェアは「全4アマ免許所持者に対する1アマ免許所持者の割合よりも小さかった」と思いますが、しっかりと「ゲームするだけの98ユーザーと自分でプログラミングするX68Kユーザーの棲み分けが出来ていた」ような感じがします。X68Kはマッキントッシュに次いでGUI環境実現が早かったですしね。しかし、マイクロソフトのWIN3.1に前後してシャープがX68Kから撤退し、X68ユーザーはマッキントッシュを経てリナックスに流れるか、ウインドウズの軍門に下ったユーザーが多そうでした。
そして3年ぶりに電源を入れた2代目X-68000ACEでしたが、電源入れて正常に動くんですが、どうも機械回りからオゾン臭がするような気がして「なんか微妙にやばい」感じがしましたが、キーボードのキーが作用しないところも何カ所かあるひどい状態でした(^_^;) そんで懐かしのファミコンエミュレータを立ち上げましたがちゃんと作動しています。ここまではよかったんですが、DIGDUGのデモ画面が動いているところで、突然電源ダウン。やっぱりオゾン臭は偶然だったっわけじゃなくてとこかで「高圧放電」のような場所があったみたいです。どんな機械でも要注意ですね。本来だったらここで粗大ゴミと化してしまうのですが、とりあえず原因究明のために筐体をバラし、電源系からオゾン臭が強く出ていたようなので、パワーサプライのカバーを外すとヒューズは正常だったんですが、どうやら電解コンデンサがパンクしてトランジスタ2コとダイオードがダメになってしまったようです。あと抵抗も2コくらい怪しい感じがしますので、おそらく部品代500円もかけないで復活しそうですが、近所に部品屋がまったくない(T_T) そういう点では8エリアでは札幌は恵まれているのですが。ということで、部品を手配するよりジャンクを捜した方が早そうですが、以前と違って粗大ゴミとして処分され尽くしたのか最近X68Kのジャンクも少ないし、値段もじわじわ上がってしまったんですよね(笑)
調べてみるとどうもX68Kはやはりこの時代の電解コンデンサ液漏れが問題で電源トラブルは必ず出るらしく、その場合は基板が焦げていなければトランス除いて全コンデンサー、ダイオード、トランジスタ交換しないと次から次に問題が出てくるそうで、ネット上に出ている全部品は3600円ほど。そうなるとジャンク品の電源に交換してもすぐにいかれるってことですね。
そういえばこのX-68000の筐体デザインは同時多発テロの標的になったNYの世界貿易センタービルでした。通称「マンハッタンシェイプ」という言葉も今は死語でしょうか?
しかしこんな15年前のマシンを復活させるのは酔狂の極みで、いまでは他のPCでエミュレーターを使ってX68Kを動作させるのがごく一般的なのかもしれません。
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September 18, 2005
グリッドディップメータがないことからアンテナ関係の自作が滞っていたというか、それを言い訳に昨年の2m用J型アンテナと7メガ用フルサイズダイポールアンテナに引き続き、今年に入ってから6m用2エレHB9CVアンテナを作って以来なにもアンテナ系の自作をしておりませんでしたが、ついに千葉のOMさんからリーダーのグリッドディップメータを譲ってもらえることになりました。2日続きで「リーダー」がタイトルの頭に付きますが、単なる偶然です(笑)そんで、真空管式じゃなくてFETだとグリッドじゃなくてゲートディップメータだろうという突っ込みも無用に願います。どっちにしてもGDMとなることは変わらないようで(^_^;)
しかし、グリッドディップメータなんていう測定器はアンテナを自作するしかない時代にあっては必需品といいますか、ちょっといろんな事をやりたいアマチュアにとっては無理をしてでも揃えたい測定器の筆頭だったと思います。それだけ需要があったためか、トリオ、デリカ、リーダー、サガなどのメーカーから発売されていて、ひも付きの真空管時代からひも無しのトランジスタ、FET時代に至るまで各種が出ていたようですが、市販のアンテナが豊富になって、とりあえず市販のアンテナを組み立ててSWR調整をすれば使えるようになってからアマチュア用測定機器から撤退するメーカーが増えて、今はデリカの多機能デジタルタイプだけでしょうか?とはいえ、自作派にとっては今も昔も必要である測定器には違いなく、そのためか30年近く前のものでも中古価格はそこそこ高いんですよねぇ(^_^;)
それで現在はアマチュア用ディップメータなる測定器がデリカあたりでしか市販されていない(キットはありますが)状態なのにもかかわらず、2アマの測定器問題には未だに出題され続けているのですが、上級免許持ちでもグリッドディップメータは見たことも触ったこともない人が多くなりつつあります。というか、テスターさえ持っていないハムが大多数になって、アマチュア無線技士からアマチュア無線交信士に名前を変えなければいけない人が多そうです(笑)よくアマチュア無線技士からアマチュア無線通信士に名前を変えろというOMさんがいますけど、通信士持ちの立場から言わせてもらうと大臣発給の通信士資格と初級アマまで一緒にしてほしくありませんが…。ともあれ、「技術的操作」が4アマでさえアマチュア無線に関することは無制限であるのに、その技術的操作の権利を放棄するのは「交信士」なんて揶揄されても仕方がないでしょう(^_^;)
ところで、かく言うわたくしもディップメータは実際の状況で使ったことがないのですが、そんなに複雑な測定器ではない(なんとなく計算尺的なアナログのおおらかさを感じる)ので、なんとかものにしたいと思ってますが。ニュービスタを使ったひも付き真空管式と違ってTr式のディップメータなので、送信状態の給電線、空中線にだけは近づけない事だけは認識しています。だからTr飛ばさないようにディップメータを知らない人に貸すのだけはやめておきましょう。でも過渡期のTr式ディップメータって真空管式よりも感度が悪くて使えないって言われてますけど、大丈夫でしょうか?
しかし、これで7メガのトラップコイル作らないわけには行かなくなりましたが、欲を言えばあとLCメーターが欲しいところです。誤差はどれだけあるかわかりませんが、外国製のLCも計れるマルチメータが安く出回ってますから、これを入手するまで結局先延ばしでしょうか?(^_^;)
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August 06, 2005
昨年、リチウム電池の寿命によって、フルチャージとなっても5Wを掛けると電源が落ちてしまうTH-F7のことを書きましたが、あれ以来、寿命のすでに来ているリチウムイオン電池を付けっぱなしで、常に充電コードを引っぱった状態で、相変わらずラジオ代わりに使われていました。
ところが、あるきっかけで電圧・容量が殆ど同じリチウムイオンバッテリーのパックを見つけ、これが何と一個500円という値段で売られているのです。これは使わない手はありません。さっそく2コ入手しましたが、ニッカド電池と違って、リチウムイオン電池は過充電や過放電で発火や爆発なんかの危険性を秘めており、少し心配だったのは確かです。広告上ではスペックがわかりませんでしたが、当初、純正のリチウムイオン電池の中身と交換できればと考えました。ところが、最近の携帯電話よろしく、純正リチウムイオン電池パックの裏蓋を時計分解用の「剥がし」で剥ぐってゆくと、中身は電池パックのスペースに合わせた四角いリチウムイオン電池が2コ直列で現れたではありませんか。このスペースにはどうやっても入手したリチウムイオン電池は収めることが出来ません。そのために手持ちの乾電池パックなら厚み的にもこのリチウムイオン電池パックが収まりそうだったんですが、実際には電池を収めている紙筒を分解して個別のセルを取り出し、それを整然と並べれば乾電池パックに収まらないことは無さそうなんですが、ショートして発火するのもつまらない為に、電池パックには手を加えずに電池パック本体からコードを這わせて外部電源とすることにしました。しかし、田舎のこととて、昔ならいざしらず今では電気部品の入手はまったくかないません。そのため、8/4日の試験が平日なのをいいことにして、試験終了後に札幌の電気パーツ屋に立ち寄り、コネクタ関係の部品からI対策用の分割コアに至るまで、部品の買いだめをしてきました。ただし、ここには耐圧の高い電解コンデンサなんかの電子回路には殆ど使わないような特殊なパーツが揃っていないことが不便なんですけどね(笑)
そこで翌日には試験に開放されこともあり、さっそく電池からの線、本体からの線を入手したコネクタで結んで無事終了。リチウムイオン電池の保護回路はそのままにしました。それは純正のリチウムイオン電池にも保護回路が入っていたことからも、これは過充電・過放電での事故を防ぐためには必要だと思われたからです。最初、純正電池を分解した時に、なぜ基板を介して電池が付けられているのか意味がわかりませんでしたが、昨年、5Wを掛けてものの5秒で電源が切れた理由は、電池側のこの保護回路が作動するからとわかり、なるほどと思いましたが。リチウムイオン電池の保護回路は、一般的にも過電流が流れて急激に電圧降下を起こすと切れるシステムが着いているらしいのですが、このTH-F7の電池の場合も電池の寿命が来て5Wハイパワーで電池の電圧降下を起こしても電流が遮断させるようです。再度充電すると復帰するようになっているのが普通ですけど、これで本体の電源スイッチを入れても反応がなく、電源プラグを一旦抜き差ししてから電源スイッチをいれると復帰するのも合点がいきました。純正電池の保護回路のスペックはわかりませんが、入手した電池の保護回路の作動条件を調べると「約4.9Vで過放電電圧保護動作(充電すれば復帰)(個別セルの電圧監視なし、直列2本の電圧で判断) 直列の2つのセルのうちの少なくとも1つが4.35Vに達すると過充電電圧保護動作(放電すれば復帰) 約2200mAで過放電電流保護動作(充電すれば復帰) 過充電電流に関しては保護なしと思われる。 セルバランス機能(充電電流をバイパスして両方の電池電圧を揃える機能)あり 」ということです。電池の品番はJY-SXP-BP10という松下のリチウムイオン電池で、秋葉原に行っても安いパーツ屋では一個400円程度で入手出来るようです。ウエブで検索してみると、けっこうノートパソコンの電池を分解して再生する用途にみなさん使われているようですけど、元々どんな機器に使用されていたのか検索しても出てこないという謎の電池です。ジャンク扱いで大量に出回っているのも不思議な話ですけど、これ、10個買っても純正電池よりまだ安いというのは、たとえ本体から線を出して装着しなくてはいけないにしてもまったく気にならないくらい魅力的なことです。容量も純正電池よりわずかに100mAh大きいだけなのでTH-F7附属の充電器で充電する分には問題ないでしょう。しかしこれを10個持ち出して山の上で電波出し始めたら一体何時間運用できるんでしょう?(^_^;)
充電してみると、当たり前の話ですがしっかりフルチャージしました。もちろん5Wフルパワーで送信しても保護回路が働くことはありません。山岳運用のエキスパート、Hさんに今度教えてあげよう(笑)

夜にさっそく2mでCQを出していた夕張からの移動局がいましたので、コールバックして8分くらい話をしていましたが、自作のJ型アンテナでもフルパワー5Wで変調掛けて別段、保護回路が働く様子はなく、大丈夫でした。送信を続けても電池部分が熱くなることはなく、本体部分が熱くなってくるのですが、本体の元あったリチウムイオン電池を抜いて、パックの部分が空間になったために、断熱効果が出来、手持ちでも連続送信の熱さに耐えられそうな感じがします(笑)
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April 03, 2005
先週末に組み上げた50メガ用HB9CVアンテナですが、土曜午後に地上で物干しの柱にポールを延ばして本格的な調整に入りました。ところがどういう訳かエレメントの長さを調整しようがショートバーの位置を調整しようがSWRが5より下がるポイントがまったく見つかりません。試しにエレメントの調整範囲をもっと取れるものに取り替えてやってみましたが、設計値どおりに寸法だししようが、オーバーサイズにして試してみようが全くだめ。すべての接触不良個所を再チェックし、各部の寸法も計り直してみましたが、設計とかけ離れた部分はありません。ただ原設計と違うのはフェーズ・ラインを含む給電部分が設計では1.2φの銅針金を使用するところが、去年のダイポールアンテナのエレメントに使用した1.6φの銅針金が余っていたので迷わず最初からそれを使ったことぐらいでした。まあ、ダメで元々と思って、ホームセンターに1.2φの銅針金を買いに走り、フェーズ・ラインを作り直し、半田付けし直して再度調整してみると、あれだけ頑固に下がらなかったSWRがほぼ設計値どおりで簡単に下がるんです。まるでキツネに摘まれたような感じですが、どうもよく考えてみるとHB9CVアンテナのフェーズ・ラインは単なる導通の役目を果たしているのではなくてそれ自体が動作に係わっている重要なバーツらしく、商用電源程度の周波数ではまったく無視できる1.2φと1.6φ銅針金のリアクタンスの違いが、50メガほどの高周波になると表皮効果によってその差が無視できず、動作がまったく違ってくるということのようです。いや、高周波の設計は誠に恐ろしいというか奥が深いというか、このたった0.4ミリの太さの違いで動作が大違いなんですね(^_^;)
まあ、こういう動作の違いの実験が出来ただけでも十分実験的なアマチュア無線の醍醐味が実感できたわけで、市販のアンテナしかつかったことがない、電波は出るのが当たり前という環境にしか自分をおかない人はまったくもって気の毒だというのは、貧乏電波研究所のひがみじゃなくて正直な実感です(笑)
ということで、当電波研究所の初のビームアンテナとしてトマト支柱で出来たフルサイズのHB9CVアンテナが加わりました。まだ50メガが開き始めるのはちょっと先になりますけど、「去年までトマトの支柱だった自作アンテナ使ってます」という交信をするのが楽しみですね。このあと、エレメントにする材料には事欠かないので、動作の違いを比較してみるべく、50メガ用ヘンテナの自作に入ってみたいと思います。このアンテナは移動にも使えるように短時間で組み立てられる「ポータブルヘンテナ」にするつもりですが、マッチングを取るために50メガ程度でもいけるバランが必要です。#43材では30メガ程度しかマッチングが取れないとのことですが、#61材のトロイダルコアが1個余っていたんで、とりあえずは1:1の強制バランの自作をせにゃいけません。直径40ミリもあるトロイダルコアなので、10ワット程度の電波のマッチング用にはもったいないですけど。
しかし、アマチュアのアンテナ作りっていうのは自作してそのアンテナで交信を重ねることよりも、原設計を自分なりに部品構成を考えてアレンジし、少ない工具で工夫しながら加工し、それを形にしていく「だんだんアンテナが形になっていく過程」のほうがぜんぜん楽しいような気がします(笑)

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March 27, 2005
来るべき6mEスポシーズンに準備するべくビームアンテナの自作の準備をしました。秋に製作した7メガインバーテッドV型ダイポールアンテナ同様に廃物が利用できる物はなるべく利用して、目標は同軸ケーブルを除いて材料費1,000円以内が目標です。ということで、昨年までトマトの支柱に使われていた園芸用のイボ竹をメインのエレメントにして、2本のエレメントに位相差給電を行う2エレのHB9CVアンテナを作ることを計画しました。
HB9CVアンテナは、基本的に2本のアンテナに逆位相で給電するアンテナですので、単純な2エレのアンテナに比べると給電部分とフェーズドラインの構造が複雑で、調整点が多いために共振点を見つけて任意の共振点に下げるのがかなり難しい作業になります。また、給電部分のマッチングを取る部分のガンママッチは耐圧の高いバリコンを使うと調整が非常に楽なんですが、当方アマチュア無線参入歴がまだまだ短いので、真空管ラジオからジャンクで集めたような、そんな部品の手持ちもなく、同軸ケーブルの静電容量を利用したコンデンサのカットアンドトライにて代用とすることに
します。
また、2本のエレメントの支持は木材とホームセンタで購入した組立ハンガーなどの自作に使用するイレクターパイプとジョイントを使用しましたので、大風ですぐにバラバラになってしまう心配はないと思います。ただ、このイレクターパイプは塩ビの水道管などに比べて重量が重くなるため、取り付けるポールに負担を掛けて大風でポールごとお辞儀してしまう可能性が無いとは言えませんが、その時はその時でしょう。制作費1,000円なら壊れてもまた新しいのを作れば良いのですから。
今回購入した部品はイレクターパイプ90センチ、ジョイント2コ、塩ビ板1枚、松の角材90センチ、小瓶の水性アクリルペイント、フックボルト1袋くらいで、エレメントのイボ竹は家にあったもの、フェーズドラインを構成する電線はダイポールアンテナ製作で余った1.6φの裸銅針金、同軸も家にあった5D2Vを使用しましたので、部品代はこれらを購入したとしても1,500円以内に収まっているはずです。
とりあえず2晩で組み上げて、さあ2階の軒先に吊して調整に入ろうとした土曜日。調整のエレメントを一番短くした状態では53.00メガ付近に共振しているみたいです。アンテナアナライザもディップメータも無いので、単純にリグとSWR計をつないで、SWRが一番落ちるポイントを捜しているだけですが、一番エレメントを延ばした状態で、更にショートバーを調整して5.020あたりでSWRが2.0くらいに落ちるんですが、その範囲が非常にクリチカルでマッチングが合っていないと判断し、ガンママッチのコンデンサ容量の調整で1センチ同軸の先端を切ったところで、何と天候急変して4月も近いというのに雪が降り始めました。そんで、屋根から撤収して調整一時中断です。どうも軒先に吊した状態では屋根の影響を受けているみたいなので、来週は2階屋根のアンテナポールに取り付けた状態で調整するしかありませんね。そうするといちいち2階の屋根とシャックを行き来するのは面倒くさいので、2階の屋根にリグもSWR計も持って上がって屋根上ですべて作業が出来るようにしなければいけません。貧乏電波研究所の存在主旨に合いませんけど、アンテナアナライザくらい欲しい。

これが今回のアンテナの給電部の構造です。このイボ竹の両側に調整可能な延長エレメントを装着します。
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March 22, 2005
アマチュア無線と関係ない工作ネタを一つ。とは言っても真空管と同じバルブつながりということで(笑)
今はどうかわかりませんが、昔の欧州車は国産車とことごとく部品の規格が異なって、ヒューズも違えばシガーライターのソケットも異なり、第一に一番困るのがヘッドライトのバルブの座金が異なる通称「H4E」というバルブを使用していて、町の部品屋では「電球の球一個すら買えない」のが困りものでした。これは欧州車のオーナーにとっては共通の悩みらしく、唯一オートバックス系の店でH4Eのイエローバルブを扱っていたことがありましたが、たかが自動車電球一個にしてはとてつもなく高価なものだったようです。また、昨今流行のHIDのバーナーは無理にしても白い光を放つハロゲンランプに交換したくとも、H4やH4U等の3本爪のある座金の国産ハロゲンランプは溢れかえっているのに、H4Eはハロゲンランプのチョイスさえ、ままならない状態です。
944の純正バルブは何とタングステンバルブの40/45Wのものでした。このバルブの暗さには我慢できなく、いつぞやの車検の時に別なバルブに交換を頼んだら、会社関係の車の整備一式頼んでいた京王自動車が、オスラムのH4Eハロゲンバルブで60/55Wのものを探し出してくれて、それから10年経ちますが未だにそのバルブのままになっています(外してみたら、いつのまにか片方だけボッシュに変わってました)。しかし、さすがに最近は少々暗くなったことを実感し、交換バルブを捜しましたが近所では入手できません。いつぞやどこかのオーナーズクラブあたりが、国内メーカーに「いくつ発注をまとめたらH4Eの高性能バルブを特注で作ってくれるか」と問い合わせたら、全く相手にもしてもらえなかったとのこと。国内ではそもそもH4Eの丸い座金のプレス型さえ所有しているところがないのかもしれません。もしかしてプレスの型を起こして、座金さえ供給すれば、ある程度の発注に応じてくれるメーカーあるかな?
そんなような現状で、国内ではH4Eの高性能バルブさえ手に入らない状態ですが、いつぞや「H4Eの座金からバルブを外して、その座金を利用してH4が収まるアダプタを作る」というHPを発見し、これを実行するべく、3個で1,100円くらいだった格安の(失敗しても惜しくない)ブルーバルブのハロゲンH4バルブをホームセンターで購入しました。H4Eの座金の入手がそもそも一番の問題ですが、切れたときのために、オリジナルのタングステン球がそのまま10年あまりも車に積みっぱなしでしたので、最悪失敗してしまったとしても今、車に付いているバルブは手つかずなので安心して作業に入れます。まずはオリジナルのH4E球から座金を外さなければなりません。純正のTRIFAと刻印が入ったH4Eタングステン球は、座金と電球基部がかしめられているわけではなくて半田付けで固定してるようでした。そのためにガストーチで炙ってやれば座金と電球が分離出来そうな感じです。そんなわけで昨年ロウ付けを1回行うだけで放り出してあったガストーチの出番が再びやってきました。ガストーチを点火し、座金の部分をペンチではさんで慎重に加熱してゆきます。このときバルブのガラス部分に炎が当たって溶けてしまわないように注意しましょう。バルブのお尻をドライバーでこつこつ叩くと座金からぐらぐら動くのがわかるので、炎の当たり所を変えて半田がまんべんなく溶けるようにします。さらにドライバーでバルブのお尻を押してやるとぬるりと座金とバルブが分離します。この際、乾いた木綿のタオルなんかで抜けたバルブを受け止めるようにしないとバルブも座金も熱くなっているので台を融かしたりしますよ(笑)
これでアダプターとなるH4Eの座金が取り出せたわけですが、HPで紹介されていた方法は座金の真ん中の穴を25φに広げた後に、座金にH4の3つの爪が収まる溝をヤスリで削り、1.6φのIV線をガイドとして巻き付けたH4バルブをはめ込むというのが概要でしたが、座金を25φに広げるリーマが手に入らない、旋盤屋に頼むと言い値を取られそう、ということでどうしたかと思ったら、H4のブルーバルブのほうも座金が半田付けで、バルブの基部の直径もほぼ同じということで、H4バルブの方もガストーチで座金とバルブを分離し、H4Eの座金に固定すればブルーバルブのH4Eがそのまま完成というこちらの方を試してみることにしました。まあ、フィラメントが切れたときにはまた同じプロセスで座金を付け替えなければならないのがやっかいですが、今付いているH4Eハロゲンバルブを予備に積んでおけば何とかなります。ということで、慎重にH4バルブの座金をガストーチで炙って加熱し、今回は座金でなくてバルブの方が主役なので絶対にバルブのガラスを溶かさないように注意しました。あっさりと座金とバルブを分離させた後、バルブが冷えるのを待ってH4Eの座金に押し込み、位置をしっかり決めて光軸並びにフイラメントの位置をしっかり座金面から等距離にし、半田の切れ端を座金の裏に載せ、再度ガストーチで炙って半田を溶かし、冷やせば60/55WのH4Eハロゲンブルーバルブの完成です。この方法では光軸が大狂いすることはありません。又、たまたま今回は双方のサイズが適当なのでうまく組み合わせることが出来ましたが、試しに逆に元のH4EのタングステンバルブをH4の座金にはめてみようとしたら、H4Eバルブの基部のほうがサイズが若干太いようではまりませんでした。今回使用したのはTRIFAの座金にミラリードという所で発売しているH4球ですが、他の組合せでも座金部分を若干リーマで広げることによって可能となるでしょう。車に装着してみましたが、やっぱりニセモノブルーバルブの光はちっとも白くない(笑)

使用したパーツ類、というか完成品と余ったパーツ。

完成したH4E 60/55Wブルーハロゲンバルブ。トーチで炙った部分が虹色に変色してるのがご愛敬。この写真は座金とバルブの位置が180度逆でしたが、あとで修正しました。まあ、座金の位置がどこでもHELLAのランプケースに装着するのは問題がありませんでしたが。
こう見ると、H4Eは真空管に見えないこともありませんな(^_^;)
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March 21, 2005
当貧乏電波研究所のHF用リグ3台はすべて真空管ファイナルのものです。真空管ファイナルのリグといっても最末期に近いもので、2台はWARCバンドにも対応する80年代初期のものなので、6146Bという送信管を使用する物ですが、なぜか使う無線機もないのにそれ以前の無線機に使用する終段真空管もストックがあるのだからお笑いですが、まあ時間と財布の余裕があったらFT-101Eのレストアでもやってみたいと思ってこつこつと集めたものが中心です。さすがに807という真空管の世代ではありません。HFでまだSSBが主流にはなっていなかったころには807という大変歴史のある真空管を終段にしてAM送信機やCW送信機を自作していたらしいですが、807は鉄道の信号系統の機械に大量に使用されていたらしく、日本ではUY-807の名前で売られていました。そののち、6DQ6などの終段管を経てSSB時代になってからは市販の無線機には俗にテレビ球と言われる水平出力管を元にしたものが使用されますが、そのうちの一つに6KD6という真空管があります。「ケデロク」などと呼ばれましたが、アマチュア無線機器では八重洲のFTDX-400やFTDX-401、FL-2500リニアアンプなどに使用されました。2本パラレルで200ワットの出力が出せたためですが、元々使用していた大型カラーテレビもソリッドステート化してしまったために製造も短い期間で終了してしまい、同じ水平出力管であるプッシュプル100Wの6JS6Cに集約されてしまったような感じです。
話はテレビ用水平出力管でちょっと脱線してしまいますが、我々が子供の時にはテレビはすべて真空管を使用していて、スイッチを入れても30秒くらいは映像が出てこなかったのが当たり前だったんですが、そのうち真空管式でも待機電力で常に真空管に火が入っていて、スイッチを入れるとすぐに画像が出てくるのが売りのテレビが出てきたと思いました。テレビを見ない時にも常に電力を食っているなんて、まったくインチキもはなはだしいものでしたが、カラーテレビが真空管を脱してソリッドステートになったはしりは、日立キドカラーの「ポンパ」だったと思います。昭和45年頃のことだったかなあ、日立は国鉄とタイアップし、旧型客車の編成を丸ごとショールームにして蒸気機関車C11を先頭にしたイメージトレイン「ポンパ号」を全国に派遣して自社ソリッドステートカラーテレビの全国キャンペーンを行いましたので、ご存じの方もいるかもしれません。私も我が町にやってきたポンパ号の見学を行った記憶があります。このころから20インチクラスのカラーテレビからも真空管が消え、水平出力管は比較的に大型のテレビが主流だったアメリカに輸出されるために生産を続けられたようなものでした。ちなみに我が家に初めてカラーテレビがやってきたのが、家の新築でそこまで回る金額がなかったのか、世間の平均よりだいぶ遅れた昭和46年6月ごろのことで、もちろんソリッドステート20型のテレビだったのはおろか、セパレートのリモコンまで付いたサンヨーサンカラー「薔薇」のズバコン付きでした。そういえば日立は昭和44年の夏に北海道の雄別鉄道という炭鉱鉄道のC56型蒸気機関車を何と白塗りにして、白い冷蔵庫を載せた無蓋車を牽く「日立ホワイトフリーザー」という冷蔵庫のCMをやっていました。その時の反響がかなり大きく、列車仕立てで新しいテレビの全国キャンペーンを行うことを思いついたんでしょうか?そういや高原に白い洗濯物が延々とひるがえる「青空」っていう日立製洗濯機のCMもインパクトが強烈でしたね。当時、家電のパブリシティは日立が一番うまかったような気がします。
話は元に戻りますが、八重洲のFT-101に使用されている6JS6Cは八重洲の特注で、他では使用していない無線機用に特化したものとなっており、同じ品番ながら本来のTV用水平出力管として製造された米国製の球を使用すると、中和が取れないだけではなく、最悪トランスを焼損してしまう可能性があるので、八重洲特注品の6JS6Cが手に入れられない限りは使用しない方が良さそうです。アメリカ球を使用するためにはコンデンサや抵抗の容量変更が必要ですが、その使用は「手段を尽くせば使用できないことはない」という程度で、あくまでも自己責任の範囲内ということになります。6JS6Cは最初東芝から供給を受けていましたが、東芝の真空管生産撤退によりNECから供給を受けることとなって、NECも真空管製造から撤退するまでの2年間、6JS6Cの納入を受けていました。それから既に30年近く経過し、八重洲にもすでに6JS6Cの在庫はなく、FT-101を今後長く使うためにはファイナルの6JS6Cの確保にあるということで、当方にはなぜかFT-101が無いのに6JS6CはNECの八重洲純正白箱入り新品2本含めて6本転がっているんですよね(笑)もっとも八重洲純正白箱入り新品2本はFT-401D用真空管一式ということで、貴重な高周波特性に優れるバラモジ管7360を始め他の真空管も附録として付いてきましたが(^_^;)
トリオのSSB機は松下のS2001という真空管を長年使用していましたが、これは6146という送信管のコストダウン版だそうで、6146は一応送信管なので厳しい規格検査にパスする必要があって、どうしてもアマチュア機の用途に使おうにもコストダウンできないということで、それならアマチュア無線用に廉価版を作りましょうということで出来たのがS2001らしいです。6146のはかま部分が金属なのにも係わらずS2001はプラスチック製で、何となく安っぽい感じ。現にS2001のプッシュプル100Wは6146Bの2本にそのまま差し替えてもまったく問題はないそうで、単独で使用する時だけヒーターの抵抗値を変えてやるということで互換性があるのがその証拠。何も高い金額を払ってS2001なりS2001Aを見つけだして買う必要はありません。まあ、私の場合はあくまでもコレクションですけどね(笑)その他トリオでは、八重洲の6KD6に対して6LQ6(6JE6)という水平出力管を使用する無線機(TS-511S)とリニアアンプがありました。確かオーディオの世界にもこの真空管を終段にしたアンプがあったようですが、今となっては6KD6以上に確保するのが大変みたいで、マッチングペアを得ることは不可能に近く、単品でも結構な値段がしますのでうちのコレクションには残念ながらありません。
うちの現用無線機3台はすべて6146Bです。この時代ともなると、電力増幅の用途として真空管を使用しているのはアマチュア無線機くらいになってしまって、すでにTV用の水平出力管はなく、日本での真空管の製造も終わってしまったために、無線機用真空管としてまだまだアメリカでは製造されていた6146Bを八重洲ではFT-901から、トリオでは八重洲に少し遅れてTS-830からこの6146Bを使用しましたが、八重洲ではこの後FT-101ZシリーズとFT-102に使用され、トリオではTS-830が最後の真空管機となりました。八重洲、トリオ共にジェネラルエレクトリック製6146Bを使用していましたが、当局では一昨年にRCAの新品白箱入り2本を何と3,800円という破格値で確保しました。最初ボケ掛けたFT-101ZDのファイナルと交換してやろうと思いましたが、GE管にくらべて余りにも美しい新品球で勿体なく、使うに忍びなくて白箱に入ったまま押し入れストックになってしまいましたが。

代表的なアマチュア無線機用電力増幅段真空管各種
左から6KD6東芝(八重洲特注品)、6KD6東芝(緑帯ナシ)、6JS6C東芝(緑帯)、6JS6C日本電気、6146Bジェネラルエレクトリック、6146B RCA、S2001A松下電器

箱入り八重洲純正6JS6C(NEC)、6146B RCA、S2001A 松下電器、励振増幅管12BY7Aジェネラルエレクトリック、バラモジ管7360 RCA、12BY7A 神戸工業(現富士通)
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January 14, 2005
8日にアンテナも到着しました。これで手元に道具は全部そろいましたから取り付け作業を開始しないわけにはいきません。でも連日真冬日続きでガレージでゴソゴソやるにも足下から冷えてきて寒い事寒い事。とりあえず、ルーフ用マウントが取り付けられなければマグネットマウントしか取り付けられないので、覚悟を決めて火の気のないガレージでルーフ用マウントを取り付ける手段を捜します。944の構造はボディサイドとルーフをスポット溶接してその段差をサッシで埋めてフラッシュサーフェーイスにしてある構造です。このルーフサッシは一見ルーフの雨樋のように見えるんですが、上をゴム状の詰め物でさらに表面をなめらかにして段差をなくし、風切り音が皆無になるようにしてあり、そのままだとルーフマウント固定の当て板の爪が入っていきません。基本的には雨樋の役目は果たしていなくドアを開けると雨がしたたり落ちますが、今の車のようにドアの上端がルーフ上まで来ている構造ではないので、このルーフサッシを利用して何とかマウントを装着する手段を模索します。
ところがこのルーフサッシの後端をよく観察すると、溝を埋めている黒いゴム状の詰め物が経年変化で縮んでルーフ後端にわずかに隙間が空いていることが見て取れました。もしかしてこの黒い詰め物をはぎ取ることが出来れば、マウント当て板の爪が入って行く可能性があります。そこでマイナスドライバーでこじり、ラジオペンチでつかんで慎重に起こすとルーフサッシから分離することが出来ました。ゴムではなくてプラスチックの引き抜き成形品のようです。これでなんとか当て板の爪の引っかかりが出来ましたが、爪の角度が鋭角すぎるので、家にとって返し、バイスに挟んで爪の角度と爪反対側のマウントに引っかかる部分の角度を修正します。
この作業によってマウントがルーフサッシに装着することがついに可能になりました。しかし、最初の位置決めでリアサイドウインドウの上部に仮留めしたのですが、この位置だとはめ込みのルーフサッシの後端がすぐに外れそうで、最悪ルーフサッシごと脱落する危険性が高かったため、どうした物かと思ったら、ちょうどセンターに近い場所で、位置的にはドアの鍵穴上部位の位置に装着してもドア上部のドアゴムに干渉せず、ドアの開閉に支障のないことがわかり、バランス的には後部オフセットのほうが格好が良いんですが、仕方がなくほぼセンターの部分にマウントを固定。マウント当て板の爪が入った部分のルーフサッシは詰め物のプラスチックが若干浮きますが詰め物も元に戻して一件落着。これでマグネットマウントしか装着不可能と思われていたポルシェ944にモービルアンテナのマウントが見事に着きました。でもまあ、はめ込みのルーフサッシには違いはないので、強度的には心配なところですが、今のところ町乗りには心配がないようです。あまり長いアンテナは立てず、高速に乗るときはアンテナを倒して走ることにします。アンテナ倒して走っているところを見ても「あいつVHFの見通し距離伝搬も偏波面の理論もわかってないんじゃないの?」って思わないでくださいネ(^_^;)
アンテナのマウントが一件落着したら、今度はリグの方の取付場所を確保します。944のコンソールには2DIN分のスペースが空いていて、現在上段にCDデッキが付いているだけなんですが、下段のスペースが1DIN分空いていると言っても、実は車高が低いために斜めにスペースが設けられていて、センターアーチが邪魔をして奥行きが殆どありません。実質1DINプラス物入れです。以前2DINのデッキを装着しようとしたんですが、激しく前に飛び出すのでCDとラジオチューナ機能のみの1DINデッキに泣く泣く妥協してしまいました。そんなわけで、モノバンドの高さの低いリグだったらなんとか収まりそうですが、古い高さのある2バンドのリグだと奥まで収まりきらないのは目に見えてます。押し込むと前に5センチほど飛び出しますが、パーキングに入れたセレクタレバーさえ当たらなければ良しとします。そして、同軸ケーブルを取り回すためにセンターコンソールのネジを外し、ケーブルをリグ取付部分まで取り回し、防振発泡ゴムシートを敷き詰めました。赤と白の2色の電線を+に、茶色の電線は接地側なのでマイナスに接続すると、キーに関係なく電源が取れるようになります。10W機なので、送信でも最大3アンペアまでは流れなく、バッテリーから別電源ケーブルを引っぱってこなくともいけるようです。アンテナコネクタを接続し、ケーブル類が干渉しないように慎重に押し込んでゆくと、リグの後部のヒートシンク部分で固定されて、これで何とか装着完了しました。左右に隙間が空くので余った防振発泡ゴムシートで隙間を埋めておきます。
受信してみると、意外にCDデッキから発生するノイズって大きいんですねぇ(^_^;) CDが回っているときは無変調でレベルメータがS6まで振っていて、抑圧で微弱な電波なんか取れないみたいですが、まあ無線をやるときにCDが回っていることはないでしょうけど。
又、パーキングにセレクタが入っているときは表示パネルを隠して周波数がわかりませんが、停車状態で運用するときはセレクタをNに入れて殆ど使わないパーキングプレーキを掛けておくことにしましょう。無線局免許証票が届かないんで、まだ電波を出せなくSWRの確認が出来てません。マイクも繋がっていない状態です。この状態で合法的に運用できるのは遭難通信だけか(笑)
しかしまあ、資格通りに移動局免許の上限の50W化にレベルアップする日は来るのでしょうか?今、4アマのVHF,UHFの出力の上限は20Wですけど、感覚的に10Wと20Wの差ってけっこうありますよね?

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January 07, 2005
開局以来3年と2ヶ月を過ぎましたが、新たな展開を考えて我が愛車にモービル機を付けることにしました。我が車は今年で17年間も乗り続けたことになるPORSCHE944ですが、おおよそモービル用アンテナなんぞ似合うような車ではなく、ラジオのアンテナさえ空力特性を考えてフロントガラスに細いエレメントが埋め込まれ、車体に風切り音を起こすような突起物さえありません(ぬゆわキロを越えても風切り音もしませんでした)。そのためモービルアンテナを取り付けるのは邪道と思い、開局から3年の間まったくモービルシャック化する気はありませんでした。ところが昨年この車はエンジンコンピュータ(DME)の不調からついに息絶えて、以後代替品の中古DMEに巡り会うまで半年間修理工場の片隅で1次休車状態で放置され、一時真剣に廃車候補となる所をようやく免れてオークションで手に入れた中古DMEに頭脳移植されて半年以上ぶりに奇跡の復活を果たしました。ちなみに同じ年式のDMEと最終型の2.7リッターエンジン用DMEの2コを同時に入手しましたが、最終型DMEしか動作しませんでした。
なにせ前年にLフロントアンダーアーム交換、2月にシリンダヘッドガスケット交換、3月にウオーターポンプリビルト、4月夏タイヤ新品交換と年間数十万円単位で修理代が掛かっているためにおいそれと廃車には出来ません。ということで半年ぶりに復活すればもう拾ったような命ですから、あとはどうモデファイしようと惜しくはなく、思い切って144/430のデュアルバンドリグを搭載することとし、先月にアルインコの古い不人気機種のリグを安く入手し、一足先に保証認定並びに無線機増設の変更申請を出してしまいました。とりあえず肝心のリグは確保しましたが、貧乏電波研究所の第一級アマチュア無銭技士ですから市販のアンテナやマウント、ケーブルをまともに購入する予算がありません。どうしたものかと思いましたら捨てる神あらば拾う神ありで、デッドストックの新品ルーフマウントとケーブルのセットを1,200円、中古のそこそこのゲインの144/430モービルホイップアンテナを1,000円で入手出来ました。それというのも年末年始はオークションにアクセスする人間が極端に減ってしまうため、ライバルが少なく、想像もできないような最初の出品価格+アルファで商品を落札したりすることが出来るからです。普段はアクセス増加のために特に日曜の夜などは落札時間が40秒ほど過ぎないと終了にならない位サーバーの処理速度が低下するのに、時間通りにサーバーがサクサクと作動してます。マウントとケーブルのセットは暮れの30日に出品価格より200円アップで以前アンテナチューナを購入した業者から落札。モービルアンテナは出品者が1,000円の希望落札価格を設定していてくれたために新年3日の日に出品後まもなくこれを発見し落札することができました。これでモービル機一式が10K円でお釣りが来るくるくらいで確保出来たことになります。貧乏電波研究所にとっては誠にふさわしい無線設備の集め方です(笑)しかしまあ、設備予算とは別計上にしましたが、3点で3千数百円の送料と2千円のTSS無線機保証認定料はこの購入価格の設備にしては高額ですよね(^_^;)
お正月絡みでまだマウントとアンテナが到着しておらず、「無線局免許証票」も降りていませんので車への設置はもう少し先になるとは思いますが、もう少し暖かくなったら2m移動運用の名所である千歳の某所に出掛けて、グラスファイバー釣り竿にJ型アンテナを吊して電波を出し、未交信地を埋めたいと思ってますが。
次回、当貧乏電波研究所の設備投資目標はEスポシーズンに向けて移動用6mビームアンテナの自作と発動発電機の確保でしょうか?当方の車のオルタネータ発電容量は118アンペアという大容量なんですが、計器で見ると1時間あたりの燃料消費量がアイドリングで4リッターほど消費するので、エンジン掛けながらの移動運用は不経済ですからね。まあ、10Wモービル機でエンジン切っていくら運用しようが大丈夫でしょうけど。
7日、まずルーフサイド用マウントとケーブルが届きました。予想通り金具そのままでは944のサイドウインドウ上のレールには付きそうもありません。金具を曲げる、延ばす、蝋付けして延長するなどの処置を施さなければなりません。まあ、やれば何とかなりそうな感触です。でも知り合いの944がリアハッチ内に短いアンテナしか立てていない理由が今さらながらわかりました(^_^;)
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November 02, 2004
この間、感度不良に陥ってアンテナ切換リレーの接点を磨いたTS-830Vでしたが、2−3日経過して再び感度不良に陥りました。今度は机を叩こうが本体にショックを与えようが感度が戻ってきません。まるで20デシベルのアッテネーターでも入れたように、ローカルの強力な局しか受信しない様子です。送信をかけて出力を見てみるとパワーメーターがふらついたりいきなり落ちたりして、あきらかにどこかの接点が接触不良を起こしています。最初アンテナを疑いましたが、別なリグに切り替えるとアンテナは正常でした。ということは、TS-830V内部の接触不良の疑いが濃厚となり、再びケースを外し、こないだ処置したアンテナリレーの接点を疑い、再度分解して接点研磨しました。そうしてリレーを再度組み直してアンテナを接続、受信しましたが感度が戻ってきません。そうなるとこのアンテナ切換リレーはシロで、今度はバンドスイッチなんかの接点不良による接触不良が考えられ、それでもダメだったらRF段のTR不良なんかを疑ってみなければいけませんから、事は大事になります。とりあえずバンドスイッチを左右に何回も回して感度が復活しないかどうか試してみましたが、関係ありませんでした。バンドスイッチ不良だとすると、普段あまり使わない接点のところでも接触不良というケースはあまり考えられませんしね。けっこう手詰まり感がして、今度はモードスイッチを動かすと、モードの中間部分で一瞬感度が上がったようでした。それでどうもモードスイッチが怪しいと思い、モードスイッチを左右にカチャカチャ動かしますが、感度が戻ってはきません。そこで、このモードスイッチにねらいを定め、分解して接点復活材で洗浄を試みることにしますが、配線が込み入っていて半田付けを外したら元に戻せないような気がしたのと、モードスイッチを分解するのに表のパネルを外さないと、このスイッチまでたどり着けなくて、大工事になってしまうために、どうしたものかと思いました。とりあえずモードスイッチのつまみを外すとモードスイッチのシャフトが露出し、その隙間から接点復活材が流し込めそうなので、ノズルを装着し液体を軽く流し込みます。そうしてバンドスイッチを何回か左右に回して受信してみると、見事に感度が復活していました。本来は新品のスイッチに交換したいところですが、現在サブ機扱いなのでこのまま様子を見ることにします。
TS-830Vもすでにかなり古い無線機の部類に入り、一カ所の接触不良を直しても連鎖して他の箇所でも接触不良を起こす可能性がある箇所があることがわかりました。今後の課題としては、送受話の際にちょっと粘る傾向のある送受話リレーを対策品に替えることでしょうかね。TS-830はリレー3個で済みますけど、最後の真空管機であるヤエスのFT-102はリレーの数から言っても接触不良のメンテナンスはTS-830の比じゃないでしょうね。合掌(-人-)
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October 28, 2004
バランとエレメント接続部分を潤滑して接触不良が直ったはずの7メガ1/2λダイポールアンテナでしたが、2日をおかないうちに再度接触不良と思われる事態にみまわれました。それも朝にVSWRがほぼ無限大という状況になっても午後には正常になっていたりします。このまま落ち着いたと思ったら夜にはVSWRが再び無限大になってしまうということを繰り返しています。どこかの接触不良でエレメントまで導通しないことがあることは確かなので、再度屋根に登って各部の導通を確かめることとしますが、今回は前回にCRC5-56の潤滑と自己融着テープで防水処理した部分がそれだけでは心配なので、今度は新兵器「導電コンパウンド」というものを購入するために自転車をHAMショップまで走らせました。これ、ホームセンターあたりでは置いていないと思いますが、主にアンテナエレメントの調整部分で金属と金属の接触する部分の導通を保つために使用するペースト状のグリスみたいなもので、おそらくカーボン系の電気を通す顔料が加えてあるためにどす黒いグリスのようなものですが、同じ黒いリチウムグリスでは高周波導通用には代用は効かないので注意が必要です。HAMショップではアンテナメーカーのナガラが「ペネトロクス」という商標で販売しているものを置いてあり、30グラムのチューブ入りで600円でした。
さっそくエレメント接続部分に導電コンパウンドを薄く塗って、再度ネジを締め自己融着テープで防水処理。これで完璧だとたかを括り、このときはVSWRも限りなく1.1に落ちていたので、原因はすべてこの部分にありと判断して安堵し、翌日にまた調子が悪いのでVSWR見るとこれがまた無限大になってます(^_^;)
こうなったらバランの部分から分解して徹底的に導通不良の原因究明です。エレメント部分からバランを切り離し、同軸が付いたまま屋根から降ろし、部屋の窓からシャックにバランを引き込み、導通をチェックします。その際、エレメント接続部分のネジに50Ωのダミーロードを接続し、VSWRを見てみると1.5あります。ダイポールつないだら限りなく1.1に近いのにおっかしいなぁと思っても、とりあえず1.5に収まっているからバランの接触不良はないと判断しましたが、けっこうこれは笑い話(笑)約75Ωの平衡アンテナに50Ωの不平衡給電線で給電するためインピーダンス変換高周波トランスがバランなのに、そのバランに50ΩのダミーロードつないでVSWR1.5なら当たり前。ここでエセ1アマのマヌケな無線工学の理解度が暴露されてしまいました(^_^;)
ということは、あとはエレメント側の問題だけです。ひとつ気になっていたのは、銅針金をバランに接続する部分に丸形の圧着端子を使いましたが、その際に屋内配線でやっているとおり圧着ペンチで潰して折り返しただけだったんですね。どうもこの圧着部分が面じゃなくて一本の線で接触していて、気温変化の熱収縮によって接触状態が変わってきた(制作時は20度を超えるような陽気の季節)ようで、第一にこの部分の接触が怪しいことが考えられました。そうなったらがっちり半田付けするのが一番の対策法です。屋根に延長コードのリールを上げて半田ごてを使い、半田付けしようと思いますが、風が強くて半田ごてが空冷状態になり、温度が上がりません。仕方が無く庭の樹木にクレモナロープで結んである片方のエレメントを外して引き上げ、エレメント部分を屋根から降ろし、窓から室内に左右のエレメント同士の接続部分を取り込みました。そしてがっちりと半田付けし、再度屋根の上でバラン部分と導電コンパウンドでしっかり接触と保った上で接続し、エレメントを庭の樹木に展開します。もうこれ以上は接触不良個所が考えられませんので、あとダメだったら最初からもっと良い素材で作り直しだと思ってVSWRを計ってみると限りなく1.1に近いくらいに落ち着いていました。
やっぱり扱うのが低周波と違って高周波ですから、最初から接続部は「たぶん大丈夫だろう」で済ませてしまったところは、最初は良くてもしばらくして耐候性の問題や気温変化などの原因により、ことごとくダメになるケースが多いので、「絶対に大丈夫」レベルに上げないとトラブルの原因になることが実感させられました。最近の日本のロケットや人工衛星が何度もトラブルに見舞われるのは、その見極めが甘いということが言えるのかもしれませんね(笑)
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October 25, 2004
1か月少々前に上げた自作の7メガ用ダイポールアンテナが、ある時突然SWRが急上昇して、受信感度もマルチバンドの垂直アンテナより低下してしまい、あきらかに接触不良を起こしているような感じでした。リグにつないで受信してみるとざざっという雑音とともに受信感度が上がったり下がったりを繰り返したりし、なんかAGCの故障というような感じもしましたが、まずバランの部分に雨が入り込んでバラン収納部が水没してショートしていることを疑い、とりあえず屋根に登ることにしました。でも、バランを納めているケースはコーキング材まで使って、大雨が吹き込もうともケースの中の防水性は完璧なはずです。但し、エレメントとバランの接続部分の圧着端子とナット部分に自己融着テープでの防水対策をしていなかったんで、ここでの接触不良が一番考えられる箇所でした。
屋根に登ってみると、バランを納めたケースの防水は完璧で、雨はまったく吹き込んでいません。エレメントとバランの接続部分は外から見る分には何も変化はないので、CRC5-56を吹き込んで、一旦アンテナにリグを接続して受信してみますけど、やはり状況は改善しません。そこで、このネジ部分を分解してCRCを吹き込んで接触状況を改善して組み立て直し、再度リグを接続してみますと嘘のように元の状態に戻ってしまいました。そこで今度は自己融着テープで接続部分を防水処理して終わりです。
接触不良は外見で見てもわからないので、目で見て何でもないと思っても導通していないこともあるようです。今回は接触不良の怖さと防水処理の大切さを学びました。
接触不良でもう一題。3アマに合格して用意したTS-830Vですけど、最近、使っているとどうも受信感度が極端に落ちてしまうことがあり、机をゴンと叩くと戻ってしまうことが多いんですけど、最近はすぐに感度落ちしてしまうために、どこか機械的に接触が悪いことが考えられました。この場合にこの時期の真空管無線機で考えられる送受信接触不良の原因の代表は、何と言ってもリレーの接点接触不良です。この時代には送受信切換リレーとしてヤエスでもトリオでもオムロンのMX2Pというリレーを使っていまして、このリレーがあんまり耐久性が良くないために色々とトラブルを起こすということは、いろいろな所でさんざん聞かされてきましたので、とりあえずこのリレーを取り出して接点の接触改善をしてみることにしました。本当は新しいリレーか、代替品に変えたい所なんですが、MX2Pは廃番品で在庫も代替品もないんですよね。ということで、ヤフオクでジャンクパーツを買う以外には、自分で取り外して頑張って接点を磨くしかないようです。
TS-830V本体を裏返して裏蓋を外します。リレーの位置がわからなかったためにファイナル部分をむき出しにしてアンテナジャックに繋がっているリレー部分を捜したので、上蓋も外して本体むき出しの状態にしましましたが、リレー取り出しは裏蓋を外すだけでOKです。裏蓋を外すとファイナルユニットの真裏に鉄板の四角いシールドケースが着いていて、このネジを2カ所緩めるとシールドケースが外れてリレーMX2Pが現れます。このリレーはソケットに刺さっているだけですから、これをソケットから引き抜くことによって無線機本体からリレーを取り外すことが出来ます。リレーの透明カバーを外し、リレーをむき出しの状態にします。ここで取り出します新兵器は、適当な名刺が一枚とCRC5-56一本のみ(笑)
まず、名刺の縁にCRC5-56を十分しみ込ませて、リレーの接点に名刺をあてがい、何度が左右に押したり引いたりしながら接点を磨きます。接点は送信側も受信側も同じように磨きます。そうして十分に接点接触状況が改善されたと判断されたら、カバーを戻して本体にはめ直し、シールドカバーをネジ止めして接点接触不良改善作業終了です。しかし、接点から放電することもあるんでしょうが、シールドケースなんて本当に必要なのでしょうか?ヤエスのリグなんかMX2Pはむき出しですよね?
こうしてリレーの接点を磨いてアンテナにつないでみると、嘘のように受信感度が戻っていました。戻ったはおろか、元よりSメーターが良く振るようになってしまい元からリレーが原因で受信感度が下がっていたものをそれが当たり前だと思って使っていたようなんですね(^_^;)
リレーの接点はアルミ缶を切り取った切片でがりがり削るという人の話を見ましたが、代替品がない以上サンドペーパーで擦ったりこんな事をしてはいけません。名刺にCRCを含ませて擦るという方法は、ヤエスのサービスマンがリレーの接触不良で入ってくるリグの修理に使う手段だということを何かで読みました。
やはりこういう昔の旧式無線機は、リレーなんかの機械的接触部分の不良によって、以前の性能を保っていない場合が多いので、何か受信感度が落ちていると感じる無線機は受信段の高周波増幅段を疑ってみるより、まず各部の接触不良を当たってみる方が順当な手段かもしれません。
ファイナル部分のカバーを戻すとき、不用意にコイルに手が触れてしまい、びりびりっと軽く電撃をくらいました。ヒーターに通電していなくとも電気が流れているのがわかりませんでした(^_^;) 幸いにもコンセントは抜いてあったのでコンデンサに溜まっていた電流をくらっただけで済みましたが、おかげで肩こりが治ったような。転んでもただでは起きませんって(笑)
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September 28, 2004
こないだ自作して設置した1/2λの7メガフルサイズダイポールアンテナのSWRが無調整で1.1だったのにも関わらず、しばらく使用していたら1.5くらいに上昇してしまいました。どうも「廃物利用で安く」がコンセプトだったために、エレメントに裸銅針金を使わざるを得なく、両側からテンション掛けて引っ張ったためにじわじわと全長が延びて、共振周波数が低下してしまったのが原因のようです。更にダイポールを張ったのが微妙に影響しているためかマルチバンドの垂直アンテナの21メガと7メガの共振周波数の調整がずれ、7メガは7.10近辺に、21メガは21.00付近に共振周波数のセンターが移動してしまったために、もう一度ラジアルの長さを調整して一番よく使用する周波数に調整し直すのと、ダイポールアンテナのバランを納めた密閉容器の防水が心配なので、コーキング剤と自己融着テープで防水し直し、垂直アンテナの組み立てネジの増し締めを目的に屋根に登ることにしました。北海道では強い季節風の吹く冬場に屋根に登ってアンテナの調整をすることが無理なので、例年雪が降る前にアンテナの点検を兼ねて一度は屋根に登ることにしています。いわゆる一足早い冬の準備のようなものですが、春先までアンテナをいじれなくなるので、半年間はメンテナンスをしなくとも良いように防水性の点検や共振周波数の調整やケーブルのチェックなどを行ってきました。ダイポールアンテナはまずエレメントを張っているロープを緩めてエレメントの末端を地上に降ろし、目分量で大胆に両端15センチ以上切りつめて再度ロープを張って設置し直し、SWRを計ると一発で1.1まで回復。バランを納めた容器は波形碍子がわりの水道管に吊り下げるバインド線から水が少し漏れたようで、ほんの1滴ほど水が溜まっており、水を排出してバインド線まわりをコーキング材で防水。密閉容器回りは自己融着テープで防水処理しました。垂直アンテナは一旦6本のラジアルをすべて外してからアンテナマストから本体を抜き取り、一旦屋根に降ろしてネジのしまり具合を点検しました。風の強いときに一度外そうとして、風に煽られてえらい目にあったことがありましたが全長6メートルを超えるアンテナも今日は秋田の竿灯のごとくスムーズにコントロール出来、同軸取り付け部分も自己融着テープを張り直して防水性を保ちました。そしてまたアンテナマストに納めてラジアルを止めるネジに接点復活材をかけ、ラジアルを6本取り付け直します。そして7メガ21メガのラジアルの長さを調整しながら屋根と2階のシャックとを行ったり来たりしながらSWRの調整をしますが、なかなか一発で決まらず数回往復をするはめに。そしてラジアルの取り付け順を変えたらまたSWRが変わってしまい、やっぱり明らかにダイポールを斜め下に張ったおかげでその影響もあってSWRが変わっているようでした。最初からやり直してなんとか納得した値に納めることが出来ました。しかしまあ、かなりの短縮率が原因で、このアンテナで3.5メガで2.0以下にSWRの下がる範囲はほんの20KHzの範囲にしか収まらないんで、実質アンテナチューナーなしでは使えないという状況ですけど、近いとはいえ久しぶりに2局と3.5メガで交信しました。
これから実質雪が降るまで3.5メガのロングワイヤーアンテナを張りたいと思うんですけど1/2λのダイポールでも片側20メートルもあるエレメントをどういうレイアウトで張るのか、今後の課題として考えなくてはいけません。
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September 15, 2004
昨晩、エレメントの寸法だしして組み立ての終わった7メガ1/2λワイヤーダイポールアンテナを、待ちきれずに朝早くから屋根に登って給電点約7mというところで、マルチバンドの垂直アンテナのマストの部分に装着し、最終セッティングにはいりました。水平ダイポール状態で使いたい所なんですが、垂直アンテナのラジアルと距離的に干渉しそうなのと、ワイヤー末端にそんなに高くてφ1.6mmの20メートル電線の重さとテンションに耐えられるポールを立てるのは、コスト的に「廃物利用ワイヤーダイポール」製作主旨に反するので、逆V型にワイヤーを張って、庭の立木にクレモナロープで結ぶということで妥協しました。
ダイポールアンテナは指向性が8の字のために、北海道から日本全土をカバーしようとするとエレメントを東西に張るのではなくてやや南東、北西方向に張ったほうがいいのですが、立地条件などもありほぼ東西に張られたような感じになりました。実際にワイヤーを延ばしてゆくと、給電点が低いために2階の屋根とすれすれのところをエレメントが通過して、屋根の干渉でSWRが下がらないのではないかと思って心配でしたが、ここまでいったらあとは実際に電波を出してみてからの調整です。
ここで困ったことが一つおきました。西方向に延ばしたエレメントにサクランボの老木の枯れ枝が引っかかるのです。それもちょっと手の届かない高さにあったために、車庫の屋根に脚立を立てて、高枝切りバサミを思いきり延ばしてやっとのことで枯れ枝を除去しました。東の方向ではライラックの木に、西の方向ではオンコの木(櫟)にクレモナロープを結び、あとは同軸をシャックの中に引き込み、コネクターの半田付けです。
給電線から不要な輻射を防ぐために必要以上に大きいトロイダルコアを使ってバランを作りましたが、アンテナチューナー側のコネクター直後にも同じ大きさのコアに5D2Vの給電線を6ターン巻き付けてインターフェア対策としました。
さて、それから実際に送信機をつないで試験電波を発射し、SWRが計算通り下がっているかを調べます。明らかに屋根なんかと干渉してそうなので実際にどんな数値になってくるのかどきどきする瞬間ですが(^_^;) 結果は未調整の段階なのに関わらず、7.050付近で計算通りどんぴしゃSWR1.1くらいで、そのSWR1.1の範囲もけっこうブロードになっていました。やっぱりエレメントに太い給電線を使用した結果のようです。
そして昼になってCQ出している局を呼び出したら、何と4アマ200W大王の通称セブンロンドンブーツ氏で、まあ何回かQSOしてるので実験につき合わせようと思ってレポート貰ったら、こちら10Wなのにもかかわらずかなり強力に59で取れているということ。セブンロンドンブーツ氏、自分は技術がないからアンテナは作ってみようとは思うけど作ったことない、なんて言っていたけど、ワイヤーダイポールアンテナ作るなんざ技術のうちに入らないんだけどねぇ(笑)まあ、お金さえ出せば上級免許なくとも25メートルのタワーに4エレの八木上げて、リニア使って高出力運用できるんだからいいよな。でも廃物利用でアンテナ作ってそのアンテナがぴったり調整があって、そのアンテナでQSO出来る楽しみを味わうことが出来ないのは、私にしてみればかわいそうだと思う(^_^;)
ということで、自作アンテナとしては2作目の7メガ1/2λワイヤーダイポールアンテナの作動を確認し、初QSOに至りました。マルチバンドの垂直アンテナではどうしても短縮率の関係で飛びが悪かった問題も解決し、これからのローバンドQSOに威力を発揮すると思います。
次の課題はトラップを入れてマルチバンド化することかしら?
でも飛びが悪くなってしまいそう(笑)
追伸:3日後くらいにVSWRを計り直したら1.5フラットくらいに上昇しました。裸銅針金にテンションを掛けたので、若干延びたみたいです。もう少し調整してVSWRを下げなくてはいけませんなぁ(^_^;)
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September 14, 2004
昨日の43材直径4.5センチの大型トロイダルコアに、エナメル線をトリファイラー巻きして5D2Vとワイヤー側に入力、出力を結線し、スリーブで圧着したのち、防水のためバランを3個100円で買った食品用密閉容器に納めます。出力は5ミリのナットで外に出しました。食品用密閉容器から直接ワイヤー線を張ると容器がワイヤーの張力に耐えられないので、波形碍子のかわりに拾ってきた塩ビの水道管を切って半田鏝で穴を空け、ここからワイヤーを延ばすようにしました。
一番の問題は7メガの1/2λなので20メートル以上必要なワイヤーをどうするかというころなんですが、こればかりはあんまり細いワイヤーを使用するとSWRの下がる範囲がとても狭くなって、調整が大変だということなんですね。まあ、アンテナチューナーを使用するので、とんでもなく外れていなければ構わないんですが、最低でもφ1.6mmくらいは欲しいところです。となると20メートルもあるワイヤーを拾ってこれるほど世の中甘いもんではありません(笑)そこで、仕方がなくホームセンターで1.6mmの銅針金25m巻き860円也を購入しました。電材を売っている卸問屋だったら1.6mmのIV線だったらメートル30円もしないんでしょうけど、近所のホームセンターには、2芯3芯のVVFならあるのに単線のIV線は置いてありません。ワイヤーは被覆がついているほうが耐候性はいいのでしょうけど、電波を飛ばすのに被覆があろうがなかろうが関係はありません。ただし末端部分が電圧最大になるので、末端部分は人間の手が届かないように2.5メートル以上の高さにする必要があり、たまたまスズメが留まっていたときに送信したらどうなるんでしょ?(^_^;) 末端の碍子も拾った塩ビ水道管を加工して卵碍子の代わりにしてます。クレモナロープとワイヤーをバランに取り付ける圧着端子はついでに購入しました。ということで、これから屋根に登ってセッティング及び調整なんですが、ここまで同軸とコネクタ除いて約1,300円の7メガ1/2波長ダイポールアンテナがとりあえず形になりました。

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September 12, 2004
いつの間にか夏が過ぎて電波のコンディションとしては気温がさほど下がらないのにも関わらず、早々に秋のコンディションに変わり、HFハイバンドは国内をスキップしてDXが入感するようになりました。折しもヨーロッパでコンテストが行われているようで、イタリア、ポーランド、ポルトガル、ウクライナなどの局が我が貧乏電波研究所の垂直アンテナにもはっきり聞こえますが、試しに呼んでもちっともダメでしたね。しかしまあ、ロシアの局の電波の強いこと強いこと。おそらく軍用真空管のとてつもない物を使って何キロワットも出しているんでしょうけど、土地が広いだろうからフルサイズダイポールアンテナと相まってものすごい威力です(笑)
まあ、それにあやかる訳じゃありませんが、貧乏無線局ゆえになるべくお金をかけずにワイヤーアンテナを作ることを試みました。まず、1/2λ(ラムダ=1波長)のワイヤーダイポールアンテナを作るにあたり、このワイヤーアンテナに50Ωの同軸ケーブルで給電するためにはバランを使用して平衡-不平衡の文字通りバランスを取ってやらないと同軸ケーブル部分からも高周波を放出することになって、電波障害の原因になりますし、効率よく電波を放射できません。まず、バランを作ることから始めます。以前、アース回り、電源回りのフィルターを作るためにまとめて購入した直径4.5cmのたぶん43材トロイダルコアがまだ5個くらい残っていたので、それを1個用意します。この大きさだと十分100Wに耐えそうです。これにホルマル線を3本に撚ったものを6ターン巻き付けて、強制バランとするために配線するんですが、このホルマル線の太い物が地方都市ではまったく手に入りません。
そういえば、最近は昔から馴染みの茶色い皮膜の付いたエナメル線が絶滅寸前で、透明の皮膜のホルマル線に殆ど取って変わられたようです。エナメル線は皮膜をヤスリで削ったときにはっきり区別出来るのに、ホルマル線は削ったところが区別付かなくて、わかりにくいのが欠点ですが、作っていないものは仕方がない。
工作用の0.6ミリのエナメル線をホームセンターで入手して3本撚り始めましたが、これじゃ10Wくらいにしか耐えそうもなく、それ以上負荷をかけたら溶けてしまいそうです。そこで、バランの製作を中止して、エナメル線もしくはホルマル線のもう少し太い物を捜すことにしますが、そういうものはハムショップでさえ置いておりません。その時にはたと気が付いたのは、洗濯機なんかのモーターの中には必ず太いエナメル線が使われているということでした。ところが、着眼点は良かったんですが、最近は不法投棄の監視の目がきつすぎて、ゴミ捨て場に古い洗濯機でも投棄しようものなら、市役所にとことん出所を追及され、ヘタをすりゃ警察にご用になる時代ですから、近所で洗濯機のモーターを拾う手段すらありません。ここで八方ふさがりで、東京の友人に秋葉原で捜させようかと思いましたが、何と家の粗大ゴミ置き場に最近まで使っていた掃除機が一台ゴミとして出されているのを思い出し、早速分解して金属部品とブラスチック部品を分別。粗大ゴミが資源ゴミ、燃えないゴミに変わって、目的のモーターをゲット。早速分解し、目標とするものよりちと細いエナメル線ですが、十分な長さを取り出してリールに巻き付け、3本撚り線を作ってコアに6回巻き付け、とりあえずバランの形にはなりました。
これから、ダイポールのエレメントのIV線あたりを、どれだけ安く手に入れるか思案中です(笑)
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July 29, 2004
わたくしの第2局目の交信相手となった札幌のHさんは、休日ともなると各地の山に出掛けてそこからハンディ機で電波を出すことを趣味としている山岳移動無線家でした。そのHさんが穂別の坊主山という好ロケーション地から250mWという小電力で使用していたアンテナがこのJ型アンテナだったのです。J型アンテナというと、最近は2アマの試験にも殆ど出てくることはなく、最近はアンテナを自作しなくとも移動用の機材が多数発売されているので、わざわざJ型アンテナを自作して使用する人も少ないために、実際にはあまり見たこともない人も多いと思いますが、殆ど数百円の予算で予算以上の高性能アンテナを手にいられますので、自称無銭家で機材購入の余裕がない人、ハンディ機の付属アンテナだけで、結局電波が飛ばない物と諦めている人は自作する価値があるものと確信します。
材料は市販のTVフイーダー線(300Ω-5m)270円、M型プラグ300円、あとは家に転がっていた50Ωの3D2V同軸ケーブルこれだけです。J型アンテナの基本は、同軸の心線に同調させる周波数の3/4波長のエレメントを半田付けし、外側の網線に1/4波長のエレメントを半田付けしたものですが、形がアルファベットのJににているためにJ型アンテナと呼ばれる垂直偏波アンテナです。実際には下端で給電すると非常に高い給電点インピーダンスになってしまうために、1/4波長の部分に平衡・不平衡の整合をとるためのバランとなる部分を設けます。
このアンテナの欠点は垂直面指向性として打ち上げ角が高くなるために、短波帯による遠距離通信にはあまり向きません。また、全周囲に渡って無指向性とならず、1/4波長のエレメント方向の反対方向に弱い指向性が生じるようです。しかし、最大の利点はこのような簡単なアンテナであるのにも関わらず、最大の利得が144MHz帯で約6デシベルを超え、このようなフィーダー線だけでこのような高利得のアンテナになるのは不思議な現象ですが、明らかに3段GPアンテナ並の性能のアンテナを数百円の材料で得られることです。たぶん、材料を全部購入したとすると、これ以下の予算で高利得のアンテナを作り出すことは難しいでしょう。
荷物に余裕のない山岳運用で、重いアンテナ設備を担いで登山することは大変です。Hさんはグラスファイバーの細い釣り竿と丸めたJ型アンテナだけで登山し、延ばした釣り竿にJ型アンテナを吊し、立ち木に釣り竿を縛り付けたりして運用しながら、かなりの遠距離とも交信を行っているので、その性能は実際に疑いがありませんでした。
実際の工作と寸法出しはCQ出版社「ワイヤーアンテナ」のP225,芝浦工業大学無線部の設計図によりました。実は以前自分で寸法出ししたときには短縮率の関係か計算上の寸法ではSWRがうまく下がらず、カットアンドトライに手間取り、途中で放り出してしまったことがありました。工作はほんの10分程度です。給電点も設計図どおりに出しましたが、何度給電点を調整してもSWRは1.3より下にはさがりませんでした。どうもエレメント自体の長さを調整しなければいけないようですが、普通に運用していてSWR1.3ならまあいいだろうということで、このまま防水処理して完成です。欲を言えばアンテナアナライザで共振周波数直読が出来たら楽なんですが、うちにはディップメータもなく、SWR計見ながら給電点調整することしか出来ませんが。
2階の天井から出来たばかりのアンテナを吊して、バンド内のワッチするとたまたまCQ出している局があって、この室内アンテナで初交信しました。室内に張っていることもあってか、四方八方からノイズを拾っている感じでしたが、明らかにゲインの高さを感じられます。
材料も特別なものが入らず、低予算で割と高性能のアンテナが手に入れられるので、ハンディ機しか持っていなくて付属アンテナじゃ電波が入らずに無線を諦めてしまった人は、ぜひ作ってみてその威力を試してみてください。
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