February 09, 2017

スプリアス規制後までの無線局延命作戦その3

 固定局の開局時に用意したHF無線機は八重洲の真空管ファイナルの無線機FT-101ZDの後期型WARCバンド付きです。本来ノッチが加わった最終型が欲しかったのですがタイミングが悪く見つかりませんでした。1エリアの現役ハムの方から入手したのですが、本人の物ではなく知り合いからの委託品とのこと。実は違法CBに使用していたらしく10メーターバンドの二個の水晶が入れ換えられていました。また長い間縦方向で押し入れのなかに保管されていたからか、πマッチの要であるギロチンのコアが出入りするプラスチック部品が変形していてコアが引っかかるという問題を抱えていて、やんわりクレームを申し上げると中古部品代相当の5千円値引きして返金してくれたというシロモノです。この変形したギロチンのプラスチック部品は同寸のドリルで入り口を円形に整形することで事後の調整なしにいままで正常に働いていました。またWARCバンド付きなのにWARCが10MHz以外送信解除されておらず、ジャンパー線をカットして送信解除する必要がありました。固定局開局当初はよく夕方の24MHzなどに出ていましたが、FT-101でWARCバンドに出ているというとZシリーズを知らないOMさんからすごい改造を施したなどと勘違いされることもありました。
 このような1970年代後期の骨董的無線機ですが、混信除去能力はさすがに今の無線機には劣り、アナログVFOゆえにQRHがあって、暖まるまで100Hz単位で周波数が上がって行くという当時としては当たり前ながら今は許容できない欠点があります。また真空管無線機ゆえに無線機の電源と真空管のヒーターのスイッチを両方入れてもしばらく経たないと電波を出せない、バンドを移動するたびに同調を取り直さなければ行けないということも今のハムの人たちには煩わしいだけだと思います。それでも真空管特有の野太い変調は概ね好評で、受信音もがさがさしておらずに長時間でも大変聞きやすい無線機でした。

 しかし、このFT-101ZDは最終的にスプリアス確認保証の認定対象機には入りませんでした。同じくうちでは夏場の稼ぎ頭で唯一の6m機であったIC-551が、同じく2mオールモード機IC-290がスプリアス保証認定対象外となりました。真空管機はすべてダメだと思っていたのですが、八重洲はそれこそ101シリーズも901シリーズもそして国内最終真空管ファイナル無線機のFT-102までが全滅だったのに対し、トリオはなんとTS-520SからTS-820S、TS-530VおよびTS-530S、TS-830VおよびTS-830Sの合計6機種がスプリアス認定保証対象機として残ってしまったのです。そうすると移動局で最初に入れたTS-830Vはスプリアス認定保証さえ取得すればそのまま使えるということなのですが、今やオンエアしている局は最低3アマ50Wが標準になってしまって、アンテナがプアなうちでは心もとない出力です。

 そうなったら真空管ファイナルの無線機操作の伝統芸保存(笑)のためにもジャンクでもいいからとりあえずこの6機種の中から固定局に保証認定を取って増設申請することを目論みました。そして動作確認無しのジャンク扱いのTS-830Sを手に入れましたが、忙しさにかまけてどういう状態かまったく見ていません。一台生きているTS-830Vがあるので、いざとなったら部品の食い合わせでも何とかなりそうです。そして最近なんと函館の現役HAMの方からいちおう可動状態のTS-520Sまで入手してしまいました。TS-820のほうは中途半端感が否めなく興味がありませんでしたが、TS-830SとTS-520Sの二台があればたとえFT-101ZDが使用不可になる日が訪れても真空管ファイナル機のチューニングという伝統芸は継承出来ますし、TS-520Sのファイナル管は松下のS-2001Aながら6146Bをそのまま2本差し替えても使用可とのことなので、TS-830Sとの共用が可能ですし、期限が来て使用出来なくなったFT-101ZDから流用することも可能です。
 固定局はこのTS-830SとTS-520Sを増設扱いで保証認定を申請し、変更届を出す準備を行う予定ですが、第一送信機のFT-101ZDに関しても再免許申請は受理されるものの「第○送信機は平成34年11月30日を超えて使用出来ません」との但し書きが局免に印刷されるようです。

 ところで、うちには6JS6Cという真空管がまったくの箱入り新品NECのものが2本、東芝グリーンベルトの中古管2本、NECの中古管2本の合計6本のストックがあるのにも関わらず、それを使う無線機が一台もないという状況がすでに十数年続いています。しかし、スプリアス規制でこれらを死蔵させるのも忍びなく、短い期間でも使えればいいやとのことで、実は昨年3月に最終型に近いFT-101Eを入手してありました。7MHzあたりでの感度も申し分なく120Wくらい出るケースだけところどころさびのスポットがあるもののものすごくきれいなFT-101Eです。これも新スプリアス規制に適合しませんので最長で平成34年の11月30日までしか使用出来ませんが、これもいちおう増設として保証認定を取って変更届を出すつもりでいます。だた押し入れに入れられていた期間が非常に長かったようで、14MHzから上の周波数の感度が落ちしているようです。そのため再調整をしなければいけないのですが忙しさにかまけていまだに何もしていません。最近はオークションでもFT-101はどんどん出品されているようです。マイクのインピーダンスもわかっていない人が手を出しても変調が浅いとかなんとか変な事を言い出しそうですが、実は古い真空管機はハイインピーダンスのマイクを使用しなければいけません。うちに現在あるものではFT-101EとTS-520Sが該当します。FT-101Eは八重洲の600Ω-50kΩ切換え式のスタンドマイクYD-148とプリモのUD-844がありますし、TS-520SはスタンドマイクのMC-50がハイローの切換え式ですから心配はありません。しかしスタンドマイクは取り回しが聞かないのでハイインピーダンスのハンドマイクが欲しいところですが、こちらのほうはオークションでも殆ど見なくなりました。

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February 08, 2017

スプリアス規制後までの無線局延命作戦その2

 JARDに申請した移動局の変更申請でしたが、デジタルモードの付加装置付きのTS-690SATの他に下駄代わりの軽自動車に載せる貰い物の144/430の20Wモービル機をはじめ、あとはジャンクで購入して修理調整してものになったハンディー機の数々をまとめて10台になりました。

 変更申請書は付加装置の部分に関してはけっこう厄介なところがあり、最初は手書きで申請書を起こしていたのですが、結局はフリーウエアの「局免印刷」のお世話になりました。このフリーウエアはデジタルモードの申請もほぼそのままのデフォルトで構わないのですが、1.9MHzのデジタルモード、特にJT65などは占有帯域幅が適合するためにボーレートなどの説明書きに特記事項を加えないと申請がおりないようです。そのためネットの情報をもとに特記事項を加える予定でしたが、これが今ひとつ理解出来なかったため、JARDから問い合わせが来てあとから修正することを前提に局免印刷デフォルトの内容で提出してしまいました。
 5000円を最初に振り込んでその領収書を添付した保証申請書と変更申請書の束を簡易書留で送付したのが平成28年の6/12。ひと月程経っても何ら申請内容に対する問い合わせがないため、内容が間違っていないかどうかの問い合わせをメールで送ったらこの返事が届いたのがそれから二週間後でした。やはり「このままでは1.9MHz帯のデジタルモードが通りませんのでこの部分を削除すればすぐに書類を総合通信局に回します」ということだったので、即日ネットで調べたモードとボーレートを特記事項に加えることで申請が通るはずだから、何なら事項書を印刷し直して送りますとの回答メールを送ったらこれがまた返事がなかなか来ず、2週間後に返事の催促をして返事というか「調べて8/12までに回答する」という返事が8/6日に来ました。

 さすがはスプリアス認定保証の準備でサンプリング調査に手間がかかって多忙なのだろうとあきらめモードでしたが、メールのやり取りに往復2週間というのも大変な話です。このままでは移動局の免許の期限が10/15と迫ってきてますので、先に「保証認定と変更申請を出願中」という備考を付けて一足先に移動局の再免許申請の方を総合通信局の方に電子申請で提出してしまいました。

 8/12になっても何ら回答がメールで届かなかったJARDでしたが、8/15にいきなり「8/12付けで保証認定が降りて書類を総合通信局に送付した」なる郵便物が届きました。結局約束だった回答は8/12にありませんでした。まあこれで一件落着のはずですが、せめてひと月ぐらいで保証認定が降りると思っていた物がまるまる2ヶ月掛かるというのは付加装置を申請したということもありますが今ま提出した保証認定になかった長さでした。

 その後月末に総合通信局のほうから電話があり、再免許申請分の免許があがって来ているけど、変更申請のほうも受理されているので、どうするかとのこと。それで二度手間にならないよう変更申請の局免があがったらそちらの方を送付してくれるようにお願いしました。

 そしてデジタルモードが加わった新たな局免が9/9付けで交付となり新たに10台の無線機が許可を受け、移動局の無線機の台数が合計17台になりました。結局は保証認定の書面を提出して総通局から新たな局免を受け取るまでまるまる3ヶ月掛かった計算になります。スプリアス実態調査の真っ最中ということもありそこに人手を取られたためか、タイミングが悪かったとしか言いようがありません。

 これでHFを含む移動局免許が平成33年10月まで有効になり、その期限までは使用出来る事になったわけですが、問題は固定局のほうです。
真空管しかない固定局をどうするか?その問題はしばらくは先送りしてしまいました。
(続く)

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January 03, 2017

伝播コンディション最悪だったニューイヤーパーティ2017

 昨年の夏シーズンは無線機の入れ替えを行い、デジタルモードを運用するための付加装置を追加した変更申請が伴ったものですから、6月のはじめにJARDに申請した保証認定が降りるまで2ヶ月少々かかり、さらに地元の総合通信局から新しい免許状がおりるまでさらに1ヶ月の合計3ヶ月を要し、免許状が届いたのが9月10日を過ぎていました。季節は夏場のEスポ伝播シーズンをとっくに終え、秋のF層伝播シーズンに入って久しく、そのため夏場のハイバンドが好調なシーズンを昨年はまるまるQRT状態ですごしたことになります。 
 まあ、こんなのは言い訳にもならないのですが、昨年お正月のQSOパーティー以降に交信した局数はたったの数局でした。

 年も改まって今年も迎えたニューイヤーのQSOパーティーですが、当局のように最近は殆どお正月にしか声を出さないという局も多いようで、何かお互いにあまり運用していないことの言い訳をし合っているような状態です。
 そして1/2日の9時にスタートした2017年のニューイヤーパーティーですが、例年なら14メガでCQを掛けると主に6エリア5エリア4エリア方面から次々にコールバックがあって、コンディションが落ち始める10時台後半を待たずに20局に近い交信数を稼いであとは挨拶代わりに2mのローカル局のCQを追っかけて回るというのが普通です。ところが今年は14メガの国内伝播が非常に悪く、ロシア沿海州の局のQSOが聞こえている状態で国内が完全にスキップしていました。9時台に14メガでコールバックを下さったのは同じ市内の局たった1局だけでした。確かに14メガのバンド内では6エリア局がかろうじて8エリア局と交信しているのが不安定に聞こえるだけです。これではまずいと早くも2m局の追っかけに回りますが、昨年新たに建て直した2階屋根上2バンド3段GPにTS-711の10Wでは同じ市内でもSが3くらいに落ちる場所もあるくらいで、まして札幌方向には山の障害物があって市内の東地区の局が交信している千歳札幌方面の局の信号がまったく聞こえないほどです。またローカル局の総3アマ化V/Uの50W変更もあって、CQを出している局に複数局がコールバックしていると食われてしまうことも多く、なかなか交信の順番が回ってこないということもあり、11時台まで交信できた2m局も4局で14メガの市内局含めて11時までに5局と20局を交信しなくてはいけないQSOパーティーとしては壊滅的なスコアでした。その後11時代に市内の二文字コールのOMさんのCQに九州方面の局からコールバックがあるのを聞いて14.375付近で再度CQを開始。すると長崎、市内局3局、鹿児島、福岡嘉穂郡の局からコールバックがありましたがそれ以上の地域までは開きませんでした。12時までにトータル9局という体たらくさで、翌日3日は出ている局数が激減するのがわかっているので2mローカル局と極力QSOを試みますがそのご13時台に2局、20時台に1局交信し2日の更新局数トータルで14局で翌日に繰越しました。

 翌3日の14メガコンディションも6エリアが何局か聞こえている割にはCQを掛けても食いついてくる局がおらず、かろうじて9時台で宮崎の昔コンテストの14メガでよく交信したOMさんからコールバックがあっただけでトータル50分で交信できたのはこの1局のみでした。
2mの隣町の局にコールバックしてもビームがとんでもない方向を向いているのかまったく反応なしでした。この時点でまだ15局でしたが、困ったときの最終手段で少し離れたショッピングモールの屋上駐車場に向かい、移動運用を掛けることにし、9:58に自宅を出発。昨年変更申請が通った10台の無線機のなかの一台が日常ゲタ代わりに乗っているダイハツタントに載せたIC-207という20Wモービル機で普段使っている50cm程度のアンテナを全長1.5mほどある高ゲインなアンテナと交換すると場所が札幌方面に開けていることもあって千歳の局と札幌の局が交信しているのが59で聞こえてきます。ローカル局に2局コールバックをしてから144.90でCQを開始すると千歳の局からコールバックがあり、このときはお互いに55のシグナルレポートでした。その後ローカル局をはさんで千歳局、北広島局からつぎつぎにコールバックをもらい、59で交信成立。次に札幌市は南区藤野の局からコールバックがあり、その次には札幌手稲区の手稲山山頂ポータブル局との交信が成立。その後も千歳、札幌の局と何局か交信しましたが、一番の長距離交信は山を越えた先の虻田郡洞爺湖町ポータブルの局からでさすがにお互いシグナルレポートが辛うじて51でしたが改めてこの運用場所のロケーションの良さを再確認しました。一時間少々の運用の間に回りに車が増えてきたため、12時過ぎには退散し、この場所での交信局数は11局を数えて余裕で20局以上を達成しました。まあ、この屋上駐車場に移動運用を掛けないと正直20局は危なかったということでしょう。2日間のトータル交信局数が26局です。
 しかし、10年位前のニューイヤーパーティーのときもHFのコンディションが2日間まったくダメで、市内を移動運用場所を探して彷徨っていたいたことがあったような気がします。おまけに雪が積もっていつも移動場所に使っていた緑ヶ丘公園の駐車場から追いたてを食らって非常に困ったと思いましたが、この緑ヶ丘公園の管理業務が民間移転され、2日3日が休業で閉鎖されてからしばらく経ちます。ここは某ショッピングセンターの屋上駐車場よりさらに高くて函館方面への電波の飛びも良かったので残念です。

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September 04, 2016

新スプリアス規制後までの無線局延命作戦その1

 平成29年11月30日に終了する10年間の猶予期限終了を以て旧技適機を含む旧スプリアス規格で製造された無線機は新規の申請も再免許申請もおりないことに決まっています。新規申請や従前使用している旧スプリアス規格無線機再免許申請の場合には新たなスプリアスの規格を満たしているという個別の検査結果を添えるということになっていますが、現在使用されている無線機の総数を検査するとなるとそれこそ各地に陸運事務所並みの検査場や民間車検場などのような設備を多数設ける必要があり、それでなくとも趣味だけの世界のアマチュア無線機にそれだけの税金を投入することなど到底ありえません。それで旧技適機以前の機種を使用しているアマチュア無線家の殆どは救済措置として現在JARDが実施しているアマチュア無線機のサンプリングによるスプリアス実証試験の結果によりJARDから新たな制度の保証認定を受けられるだろうという目論見で積極的な対策を施していないようです。少なくともうちのローカルではみなそのように楽観的に構えている人たちばかりですが、当方の設備はHFが真空管ファイナルのアナログ機ばかりで、他の無線機も30年以上の骨董品をかき集めてQRVしている始末ですので、まずスプリアスの新規格を通る見込みも保証認定が成立する見込みもありません。 そのため、最悪局免の期限切れで廃局ということになります。さらに悪いことには固定局が29.11.30の猶予期限から半年のタイミングで期限が切れてしまいます。

 しかし、移動局の局免の期限が今年10月で、再免許を申請すれば29.11.30の期限を迎えても4年近く使用できるため、まずは現在真空管機のみ申請してある状態をもっと新しいトランジスタファイナルの無線機を追加し、ついでに真空管のアナログ機ではQRHのために諦めていたデジタルモードを使用するために付加装置を接続した状態で保証認定を取得して変更申請し、その上ですぐに再免許申請をしてしまおうという延命対策を企てる事にしました。おまけに修理目的で落札して修理が完了した後そのまま放り出してあったハンディー機多数ともらい物のモービル機などをあわせて変更申請の保証認定に加えることにします。

 それで新たな無線機選びですが、新しい技適の無線機を導入するとなると、固定局維持の方まで予算が回らなくなるために再免許後5年使うことだけを考えてデジタル運用との親和性が高くて世の中にたくさんで回っており中古としての値段がある程度こなれているHF無線機を選びます。最近は旧技適機もオークションでは投売り状態なのですが、結局技適以前のKENWOODのTS-690SATのオートマチックチューナー付きを38,000円で落札しました。これ、3月の頭に入手したのですが、製造年が製造番号から見ると1991年らしいので実に25年落ちです。 いろいろコンパクトなボディーに機能を詰め込みすぎたため、けっこうノイジーだという話もありますが、外部入出力のDINのACC端子があり、デジタルモードとの親和性も高いようです。その使い勝手の良さから名機と呼ばれるのも間違いではないでしょう。おまけにTS-680時代と異なり50MHzが50W出力なので、IC-551以来の10W割り当ての出力から晴れて50MHzも50W出力の運用が可能になります。
 
3月の頭に入手したTS-690SATですが、デジタルモードの諸元内容等を調べるのが面倒くさくてなかなか変更申請の書類がまとまりません。その間にずるずると時が過ぎていきました。

 現在保証認定は以前どおりTSSと新たに加わったJARDの二社で行っています。この二社には保証認定手数料に差があり、TSSは変更申請の保証認定は何台でも3000円、それに比べてJARDは1台は3000円ですが2台以上は5000円です。今回の変更申請は旧技適機を含めて台数が10台にもなるためにTSSのほうがお得なのですが、以前JARD主催のアマチュア無線免許養成講習で講師料を何度もいただいたので、今回はJARDに少し還元することにしました。
(続く)

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February 11, 2016

廃局 ? ! 我が貧乏無線局の行方

 無線機の新スプリアス規定の猶予期限がいよいよあと2年を切り、当方の貧乏無線設備は旧技適マークつき無線機を含めてすべて新スプリアス規定をクリアできない無線機ばかりのため、実質的にはすべて無線機を買い換えないと免許状更新が受けられないという状況に陥ってしまいます。
 悪いことに真空管リグでしか免許状を得ていない100Wの固定局が新スプリアス規定の猶予期限平成29年11月30日を超えて半年で局免の期限を迎えるため、更新手続きを申請するためには各バンドの占有帯域幅以外の輻射スプリアスの強度を一年以内に校正したスペアナで測定して測定結果を所定の書式で提出しないといけなくなるそうです。

 そもそも旧技適の無線機でさえ対策をほどこさなければクリアできないものを、アナログVFOでファイナルが真空管の無線機で対策を施すなどということはほぼ不可能です。そうなるとコリンズであろうがFT-101であろうが愛すべき昔の真空管リグというのは平成29年11月30日を超えて多かれ少なかれ5年以内に局免の期限を以て電波の世界から消滅してしまうことを意味します。

 デジタルシグナルプロセッサーによる内部処理が行われるのが標準になってしまい、スイッチを入れればすぐに電波が出せるHF機に対してアナログ真空管のHF機というのはパワースイッチと同時にヒータースイッチを入れ、真空管が温まらなければ電波が出せず、バンドごとにプレートとロードの摘みを調整してチューニングを取らなければいけないという儀式が付きまとい、アナログVFOは温まらないと周波数が安定せずQRHがあるため、ときどき周波数を調整してやらなければいけないなど、トランジスタファイナルのHFリグしか使ったことのない人にとってはわずらわしい以外の何物でもないのでしょうが、当方はそれがわずらわしいと思ったことは一度もありませんし、むしろ伝統技能の継承だなんて思ってそれを楽しんでいました。ただ安定度の問題でPSK-31などのデジタルモードの運用にはまったくの不向きで、そちらのほうは当初から切り捨てていました。真空管リグを一生使っていこうと思っていたため、新品の6146Bや6JS6Cなどの終段真空管は未使用品をストックしていたのですが、それも局免期限の終了とともに無駄なコレクションになってしまいそうです。今では空の上でお互いに真空管リグでQSOするなどという機会も激減してしまいましたが、明らかに最新の内部デジタル処理のリグの声とは違って野太く温かみのある音は真空管リグならではのものです。まあ、新スプリアス規定の完全実行はWARCのRRで以前から決まっていたことなので電波の質が適合しない真空管リグの無線の世界からの強制退場というのは製造終了後35年ほど経過しているために仕方がないことなのでしょうが、個人的には無線機の調整もできない最新リグを使ってアマチュア無線技士からアマチュア無線交信士に格下げになるのは忸怩たるものがあります。またうちの機材は人が捨てるようなものをかき集めて修理調整して現役に復帰させた無線設備ばかりですが、アマチュア無線はアンテナの自作も含めてほんの僅かな費用だけでもそろえることが可能だということを身をもって証明してきました。うちの無線設備なぞ1980年前後のものばかりです。さすがにハンディ機は1990年前後まで時代は下りますがそれでも25年は経過しています。アマチュア無線というものは最新のリグでも骨董的なリグでも、自作のリグでさえも平等に交信できるということが当たり前だったのに、これからは選択が限られた新スプリアス規定クリアのリグ同士でしか交信できなくなることになるのでしょう。

 現在保障認定業務も行うようになったJARDが新スプリアス適用以前の無線機のサンプルを集めて各機種がどれだけ規制値を逸脱しているか、クリアできる機種があるかどうかの調査を行う準備をしているようです。この結果如何では頭に002KNが付かない旧技適マークの無線機でも平成29年11月30日を超えて保障認定さえ得れば免許状更新し続けることが可能になるかもしれませんが、それはあくまでも素の状態でスプリアス規制値をクリアしていることが前提になるでしょう。旧技適よりも古い無線機、まして真空管ファイナル時代の無線機はどう転んでも救済処置はないことを覚悟して新しい無線機を探したほうが利口です。

 しかし、現在JARL会員の平均年齢は60歳を超えており、年金生活者も多いというなかで、最低でも10数万円するHFの普及機に買い換えてまで無線を続けようというアマチュア無線家が何割くらいいるでしょうか?平成29年12月1日を境にその後数年で怒涛の廃局ラッシュというものが続いてゆく気がします。

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June 24, 2014

久しぶりに24MHzが広範囲にオープン

 最近は夕方の6時を過ぎなければなかなか無線を出来るような状況ではありませんが、以前と違ってこの時間帯はあまりコンディションに恵まれず、6mに限っても夕方4時台には広範囲に開けたという日でも6時台には宮崎のビーコンさえかすかに聞こえるという具合で、ますます運用から遠ざかってしまうという今シーズンの状況でした。しかし、モノバンドの2m3段GPが立ったというほんの些細な無線環境の変化がいい刺激となって、なるべくは毎日夕方6時台にコンディションチェックのため、リグのスイッチを入れることを実行しています。
 ところが本日夕方、ニュースで関東地方が局地的に雷雨に見舞われて特に三鷹と調布の境目のあたりでは豪雨と局地的にはおびただしい量の雹が降ったということが伝えられており、この天気の不安定さによって電離層の電子密度に影響を与えて異常伝播が起きる可能性を考えてしまいました。そして本日18時過ぎに6mのリグのスイッチを入れるもCQをかけている局はわが2エレのHB9CVではまったく聞こえず、HFのリグで24MHzをワッチすると、普段の伝播と異なり3エリアではなくてスキャッタで1エリアの局が聞こえています。そのため、かなり久しぶりにヒータースイッチをオンにし、24MHzにチューニングを取って(真空管機ですから…)アナログVFOが安定しないまま24.9625近辺でCQ開始。すぐに山梨は北杜市からコールバックがありレポートを交換して交信成立。つぎにコールバックを受けたのが時ならぬ大嵐に見舞われた三鷹の局でした。この局とは以前何度か交信したことがありますが、大雨の状況を聞くといままで経験をしたことのないようなまるで台風のような集中豪雨で、会社のすぐ脇の電話線に落雷して会社の電話がぜんぶ不通になったという話でした。ニュースで何度も見た三鷹の状況をすぐに体験者から聞くことが出来るというのも無線のすごいところではないでしょうか?その後9エリアの福井県内の局から2局コールバックをもらった後、7エリアは郡山の局と交信して久しぶり7エリア局との24MHz交信となりました。その後南は6エリア大分、北は7エリア宮城の局と交信などしましたが、6時30分を過ぎて急にコンディションが低下してしまいQRT。その間たったの20分で8局と交信成立でした。約2/3の局と初交信でしたので、成果といえば成果です。

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June 22, 2014

144MHzモノバンド3段GPをついに設置する

 常置場所での144MHz帯運用環境整備のために今年の初め、ダイアモンドのX-510Mという144MHz帯3段動作のGPを中古で入手しました。どういうように設置するかいろいろと考えていましたが、やはり本来は重量と長さによる受風面積の大きさからタワーのマストのような太い鋼管に取り付けるアンテナで、TVアンテナのポールに支線なしで取り付けるには無理があり、どうしたものかと思っていたところ、ひょんなことからまったくの未使用の144MHzモノバンドのGPアンテナをもらってしまいました。なんでも相当以前の支部大会の抽選で当たったものの、モノバンドという使い勝手の悪さからそのまま何年も物置に放り込みっぱなしだったとのこと。同じくダイアモンドのF-23という3段動作のGPアンテナでX-510Mより若干短く、エレメントも細いため重量も軽く、TVアンテナのポールに取り付けてもX-510Mよりはかなりましであることと、現在常置場所運用で430MHzのほうは何年も同軸さえ繋がっていない状態のため、144MHzモノバンドGPで運用上まったく支障が無く、こちらのほうを使用することにしました。ゲインが144MHzでX-510Mの8.3dBに対してF-23のほうは7.8dBと若干低くこの程度の差であればSメーターの振れも耳で聞いた体感的な差もまったくないはずです。現在使用しているX-4000という5/8λのGPが144MHzで3.15dBというゲインしかなく、ほとんどモービルアンテナみたいなものなので、主に市内くらいしか交信の相手がいない状況が十年以上続きましたが、これで144MHzの運用環境はかなり改善されるはずです。さっさと屋根に上って古いGPを撤去して変わりにF-23を上げようと思っていたのですが、8エリアは2週間も雨が降り続き、やっとのことで雨が上がった週末の22日に設置工事に入りました。組み立ては屋根上で行いましたが3段GPを組み立てたのがはじめての経験で、FRPパイプの中の2ミリほどの銅線をイモネジをかしめてジョイントする作業は順調にいったものの地線をネジ込むネジ穴にバリがあって、地線の一本がうまくネジ込めず、タップを探し出してネジ穴をさらうなどの手間が加わって組み立てに手間取ってしましました。そして設置までに要した時間は1時間ほどでしたが、さすがにTVアンテナのポールでは台風がきたらポールの部分からお辞儀しそうです。さっそくリグとSWR計とつないでSWRが正常なことを確認し、バンド内をワッチするといままでずっと沈黙のバンドだと思っていた144MHz帯がけっこうトラック同士の会話で埋まっています。そして夜は再び沈黙のバンドに戻ってしまいました。翌日曜日はローカルクラブ局が記念カード発行運用をしていたので、このJA8ZBV局とアンテナを更新しての初交信、また昼からは伊達クラブの山岳運用でおなじみのJM8CNJ局が白老のホロホロ岳山頂で3段GPを上げて出力10Wで運用していたのにコールバックしてアンテナ更新後の2局目の交信となりました。運用場所が1,320mの高所での運用のため、7エリアは下北郡はおろか、岩手の八幡平市の局あたりまで交信していましたが、うらやましいと感じると同時にそこまで3段GPを担いで登山する気力も体力もないので、わが身が情けなくも感じました(笑) 5Wハンディー機にTVフィーダーで製作したJ型アンテナの組み合わせだったら…うーん、山に登る体力をつけることが先のようです。

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January 10, 2014

144/430MHz用 X-510Mを導入

 うちの無線設備の殆どはネットオークションで入手して修理調整を加えたものばかりなのです。以前であれば12月24日のクリスマスイブと新年の三が日はパソコンに向きあうことの出来る人の数が激減して、落札価格が相場より大幅に低下し、思わぬ掘り出し物が思いもよらない低落札額で拾える可能性が高い日だったのですが、最近はスマホやタブレットが普及しすぎていつでもどこでも電車の移動中でもオークションに参加できるため、ここ数年来この期間中あまりおいしいものにありついたことはありません。しかし、正月3が日にオークション終了のものは普段よりはねらい目なのは確かで、正月早々3日にダイヤモンドのX-510Mという144/430の3段GPアンテナを落札。3年使用したものの、屋根にソーラーパネルを取り付けるのにじゃまになって撤去したというまだ十分に使える全長5m少々のGPアンテナです。というのも10年来使用していたV/UのGPアンテナはオークションで落札した中古のモービルアンテナに毛が生えた程度のアンテナで、導入当初はそれなりに使えたものの、購入当時も相当年数が経ていたもののようで、最近経年劣化と雨水の浸入による腐食のためか、ここ2年ばかりで急に耳が悪くなったような感じで代替品を探していたのです。ところが5-6年前には中古の高利得GPアンテナは無線を止めてQRTした人からのオークション出品が豊富にあったのですが、どうも最近はQRT放出も収まったからかタマ数が少なく、中古のけっこう使用期間が長い中古アンテナでも、3段GPクラスのものだと10k円UPの終了金額になってしまいます。これだと定価の半額くらいに達してしまいオークションとしてのうまみがありません。そのため、V/Uアンテナの整備は後手後手に回ってしまっていたのですが、今回の落札額が4.3k円ということで、やっとのことでまともなV/Uの高利得アンテナを入手することが出来た次第です。しかし、梱包サイズが宅急便の160サイズを超えるため、引越し便扱いで高額の送料を設定しているものもありますが、今回はトラック便で送料も一般の宅配便以下と送料が落札額を上回ることも無くお徳でした。ただ、取り付けのU字金具が取り外しの際に破損してしまい、欠品とのことでしたが、そんなものは今使っているアンテナから流用すれば済む話です。このアンテナは144MHzが5/8波長アンテナの3段コーリニアアレー動作で利得が8.3db。430MHzが5/8波長8段で11.3dbで、単一型の市販アンテナとしてはサイズもゲインも上限のもので、これ以上のゲインを得ようとすれば八木のスタックということになります。
 まあ、すぐにでも設置工事を行いたいところなのですが、今シーズンは屋根に雪がまったくないものの今になって急に第一級の寒波がやってきて、いつ積雪になるかもわからない状態です。そのため、他のアンテナ整備同様に3月も末にならないととても設置する気にもなりません(笑)

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January 02, 2014

2014年QSOパーティーに参加

 今年もアマチュア無線界新年恒例の行事「QSOパーティー」に参加しました。20局と交信してコンテストナンバーを交換するという「最低20局との交信」というのが条件ですが、人口密集地ならいざ知れずこの無線人口の激減した地方都市では144/430FMで20局と交信するのはなかなか容易ではなく、すべてはHFのコンディション次第というところです。朝の7時にはRIGに火をいれましたが、我がFT-101ZDは真空管ドライブ・ファイナルですからまさに火を入れるという往年の言葉が適当で、それというのもアナログVFOが安定するためにはかなりの時間が必要だからです。FT-101ZDのアナログVFOのQRHは火入れ2時間後でも100Hzくらいじわじわ上昇し続け、完全に安定するまで3時間ほど必要です。しかし最近は試験に上級アマのモールス試験が廃止されて久しく、さらに完全廃止からも時間が経過したからか、上級免許所持人口が飛躍的に増え、それにしたがって以前はQSOパーティでも閑古鳥が鳴いていた14メガ帯でもここ数年でCQを出す空きが見つからないほどとなりました。何とか14.1625近辺で定時にCQ開始しました。程なく長野の中野市からコールバックがあり交信成立。それから30分くらいは東海から北陸近辺、それと瀬戸内沿岸地域からコールバックをいただき、交信局数も10局くらいまで順調に増えたのですが、このあたりから1エリアの7コール局と混信し始め、上の周波数に逃げ込もうとするも14.190UPでもなかなかCQをかける隙間が見つかりません。いつスキップしてコンディションが低下しはじめるか予想もつかないのでやむを得ずCQを掛けている局を呼ぶほうに回りますが、さすがにアンテナ設備がPoorな我が貧乏無線局のコールはなかなか取ってもらえず、何とか14メガ帯のみで20局交信を達成したのは11時20分を回ってました。それからローカル局や隣町の局と交信するために2mの運用場所探して車を走らせ、いつものショッピングモール屋上駐車場から応答に周り、ちょうど昼飯時と重なり、運用局が意外と少なかったのですがいつものローカル局メンバーと交信しました。以前は自作のJ型アンテナを使用していたのですが、さすがにショッピングモールの屋上駐車場では人目をはばかるため、ここ2年ほどは1.5mほどの長さのあるモービルアンテナを使用しています。2mで交信した局は口々に無線人口減少で2mでは20局達成するのが大変だと言っておりましたが、やはりローカル局相手の運用周波数ではなく、HFで全国を相手にしないと20局ひねり出すのは難しいと当方も考えます。

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June 02, 2013

IC-551ついに壊れる

 6月に入り、急に6mの伝播状況が急上昇し、1日は一日中どこかの局のCQが聞こえるという状況でなのにもかかわらず、周波数の隙間を見つけてCQを出すもなぜかまったく応答がなく、しょうがないのでCQを出している局を片っ端から呼びに回ってましたが、夜になってから急に24メガの方にQSYして久しぶりに19時台に24.947近辺でCQを出し、数局と交信しました。この時間帯で繋がるのはたいてい3エリア局がメインなんですが、新潟の局や栃木の局ともスキャッタで繋がり、やはりEs層の影響を感じさせるコンディションでした。明けて本日は5時台前半からワッチを開始するも5時台は各地のビーコン局もCQを出す声も聞こえませんでしたが、6時台に突入すると急に各地の移動局のCQを出す声が聞こえます。そして朝から珍しく1エリア君津市の移動局にコールバックを入れると、なんとこの局が2004年に地元石油精製工場の災害復旧のためにわが町に数ヶ月滞在してその石油会社の独身寮にアンテナを立てて盛んに無線をやっておられた7N3LLI局でした。そのとき以来一度も話をしていない局で、その後どうしておられるかいつも気にはしていたのですが、思いがけなくも9年ぶりに交信できるなんていうことが無線のいいところです。とりあえず朝食に洗濯などの日曜日お決まりの雑事をこなし、8時台にバンド内の空いているところを探すも、かなり埋まってきており50.273という中途半端なところでCQを開始しました。順調に1エリアを中心に3,4,5エリアあたりからもコールバックをいただき、時にはパイルになりながら約1時間半で40局弱と交信。コンディションは千葉の湾岸地域が終始安定して繋がる状況でしたが、北は今期初めて7エリアは宮城角田市からコールバックをいただいています。ところが川崎は多摩区の局と交信中に突然IC-551の電源が落ちて交信不能に。一度SWRがコネクターの水の浸入で高くなりすぎて終段に負担をかけすぎ、パーにしてしまったときに症状は似てますが、今回は再度電源を入れると一瞬うっすらと表示が着くので、例のスイッチング電源のコンデンサー劣化による電源故障の可能性大です。こういうコンディション抜群の年に何回もない機会にしかも交信中にリグが故障するなんて忸怩たるものがありますが、とにかく安く手に入れた30数年前のリグをあちこち直しながら使っている状況なんで、いつ壊れてもいいように、なにか予備のものを手に入れておくべきでした。
 とりあえず外部の電源を使って通電するかどうかチェックしたいところなんですが、その外部電源コードの未使用品がどこに紛れ込んでしまったのかがどうもわかりません。再度QRVするのが早いか、それともシーズンが終わるのが早いか、はたしてどっちなんでしょう?

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