October 08, 2005

ラジオマイク

 イベントでワイヤレスマイクを必要とすることになり、いろいろ調べてみましたが、以前のように学校で盛んに使っていたFM放送帯で使用するワイヤレスマイクが電波法改正によって使用できなくなったのは何となく知っていましたが、電波法の関係で最近はもっぱら赤外線によるワイヤレスマイクが会議室程度の広さの場所で使われているとは知りませんでした(^_^;) 周波数に関係なく使用することが出来る微弱電波使用機器の電界強度は3メートル離れたところの電界強度が500マイクロボルト/mという基準になっているようで、これではiPodの音をラジオに飛ばす装置や自動車のリモコンスターター、更にはディップメータあたりの測定器まで引っかかりそうな感じですが(笑)無線LANの送信機は2.4GHz帯10mWだそうですが、果たして出力10mWの基準を上限20パーセント以内で満たしているのでしょうか?何かエアガンの0.2J自主規制並に「?」がつきそう。
 さて、現在のワイヤレスマイクは主に800MHz帯を使用するA型B型と300MHz帯を使用するC型に別れているそうで、それぞれ総務省の技術基準に適合していなければ使用できませんが、A型のマイクに限っては他のマイクが出力1mWであるのに10mWであること、テレビの中継波と一部供用する部分があるために「音響業務用」として「無線局免許状」を取らなければいけないということは、さすがにプロの無線技士免許持ちのわたくしは知っておりますが、テレビ中継業務との混信をさけるためにいちいち使用する際は事前に「特定ラジオマイク利用者連盟」という団体に使用を届け出てその調整を受けないといけないとされていますので、一般ユーザーが使用するようなものではなく、常に営利目的がからむ正に音響業務関係者が運営会費を払って会員にならないと使用できないようなシロモノであることは知りませんでした。無線局の種別は陸上移動局(ラジオマイク)で「音響業務用」。無線局免許状を得るためには3級陸上特殊無線技士以上の資格が必要です。いちおう「業務用」なので、たとえ第1級アマチュア無線技士であっても免許状を得ることはできません(笑)さらに免許を受けたマイクを貸りて使用する事も「不法無線局開局」にあたりますので、注意が必要です。もちろんマイクに向かってしゃべるには、主任無線従事者の監督下であれば資格不要です。免許情報で検索してみると我が町で免許を受けているのは市役所が8本分の免許を受けているだけでした(^_^;) 通信用じゃないのでコールサイン送出義務はないようですが、ちゃんと免許状に識別信号が記載されているようですな。
 ということで、A型ラジオマイクはコンシューマーユーズとはいえませんが、その800MHz帯に出力1mWのB型マイクがあり、さらに伝送品位が落ちますが322MHz帯にC型マイクがあってそれらは技術適合基準に合格したもののみ「特定小電力無線局」として免許と資格無しに使用できることは周知のとおりです。
 ところで30年少々前に、FM放送帯を使用したワイヤレスマイクがまだ盛んに使用されていた頃、どれだけの出力が認められていたかわかりませんが(50mW?)、これを送信機にして受信機はFMラジオを使用しての双方向通信を試みていた中学生がけっこういたようです。よくマンガ雑誌の通販広告に「光波無線のカッパマイク」なるものが掲載されていて、SONYなんかのワイヤレスマイクより圧倒的に安かったために、これを用いて電話ごっごに興じていた青少年は少なくなかったでしょう。さらにSONYなどのメーカーでも「FMトランスミッタ」なるものを普通に販売しており、これをラジカセのイヤホン端子に繋ぐことによってミニ放送局が開局でき、家の周辺何メートルくらいまで電波が届くかラジオを担いで実験したなんて人も多かったようです。その時代に比べて電波利用の機器数が増大すればそれだけ重要通信や放送への混信を防ぐために送信出力と使用周波数帯の規制を受けるのが当然ですが、そういう自由な実験が出来る時代ではなくなって、一般のますます電波への興味が薄れ、電波という物の重要性がわからないままに不法に無線局を開局しても罪の意識がないものが増えてしまったような気もします。この人達は出力を2倍に上げると今までの2倍の距離を電波が飛ぶと思ってますからね(笑)さあ、今夜からいよいよJARL4大コンテスト最後を飾る全市全郡コンテストのスタートです。相変わらず14メガ電信電話部門参加になりますので、明日朝からまず電話でCQコンテストコールを開始したいと思いますので、声が聞こえておりましたらコールサービス宜しくお願いいたしますm(_ _)m

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May 04, 2005

国際電気通信連合無線通信規則改正点

 本年1月1日から発効した国際電気通信連合憲章に規定される無線通信規則の一部改訂部分に関しては、すでに昨年12月20日付官報号外第281号でその日本語訳が告示されていたことを知りました。今回の4月期1級アマチュア無線技士国家試験では、法規試験のうち国際条約関係分2問が古い無線通信規則にしたがって問題が作成されていたために、この部分の計10点がすべての受験者に加点される異例の措置となりましたが、そうなるとその前に実施されていた通信士試験あたりの国際条約絡みの問題もすでに合否の判定は終わっているとはいえ、精査する必要があるかもしれません。
 国際条約に規定するアマチュア業務に関する規定第25条は次のように一部改訂されました。
第1節 アマチュア業務
25.1 §1  異なる国のアマチュア局相互間の無線通信は、関係国の一の主管庁がこの無線通信に反対する旨を通知しない限り、認められる。
25.1 2 1) 異なる国のアマチュア局相互間の伝送は、第1.56号に規定されているアマチュア業務の目的及び私的事項に付随する通信に限らなければならない。
25.2A 1A) 異なる国のアマチュア相互間の伝送は、地上コマンド局とアマチュア衛星業務の宇宙局との間で交わされる制御信号を除き、意味を隠すために暗号化されたものであってはならない。
25.3 2) アマチュア局は、緊急時及び災害救助時に限って、第三者のために国際通信の伝送を行うことができる。主管庁は、その管轄下にあるアマチュア局への本条項の適用について決定することができる。
25.4   削除
25.5 §3 1)主管庁は、アマチュア局を運用するための免許を得ようとするためにモールス信号によって文を送信及び受信する能力を実施すべきかどうか判断する。
25.6 2) 主管庁は、アマチュア局の操作を希望する者の運用及び技術上の資格を検証するために必要と認める措置を執る。能力に関する指針は、最新版の勧告ITU-R.M.1544に示されている。
25.7 §4 アマチュア局の最大電力は、関係主管庁が定める
25.8 §5 1) 憲章、条約及び無線通信規則のすべての一般規定は、アマチュア局に適用する。
25.9A §5A 主管庁は、災害救助時にアマチュア局が準備できるよう、また通信の必要性を満たせるよう、必要な措置をとることが奨励される。
25.9B §5B 主管庁は、ほかの主管庁がアマチュア局を運用する免許を与えた者が、その管轄内に一時的にいる間に、主管庁が課した当該条件または制限事項に従うことを条件として、アマチュア局を運用する許可を与えるかどうか、決定することできる。

第2節 アマチュア衛星業務
25.11 §7 アマチュア衛星業務の宇宙局を許可する主管庁は、アマチュア衛星業務の局からの放射に起因する有害な混信を直ちに除外することができることを確保するため、打ち上げ前に十分な地球指令局を設置する。

 まあ、意味を深く考えなければ無味乾燥な法律条文の羅列ですけど、以前と変わった点というとアマチュア無線の許可関係にモールス試験を条件としないことばかり強調されてきましたが、その他にも非常時の第三者のための伝送や伝送内容の制限緩和、伝送中の短い間隔でのコールサイン送付義務化削除、使用できる最大電力は主管庁の宰領に任されることなども変更点となっておりますので、1アマ試験には必ず2問含まれる国際条約ですから、この条文は丸暗記しておきたいものです。
 しかし「25.7 §4 アマチュア局の最大電力は、関係主管庁が定める」という規定に改正され、「通信士の技術上の資格、および運用条件を考慮」という要件を問わないように変わりましたので、国際条約上ではその国が定める限り、初級免許でどんな高出力を出せるように規定しても、それを制限しないというようになったわけです。ということは、「国内法である無線従事者規則さえ改正すれば、アマチュアの従事者免許はモノクラス化が可能で、現4アマであろうとも1kW局許可は国際条約上では制限されなくなった」ということなんですね。本年1月1日以前はモールス試験なしに取得した4アマ資格でHFの運用をすることに関しては、ずっと国際通信条約のアマチュアに関する規定に違反していた状態が45年間継続していたのに、なんという出世でしょう(^_^;)
 さあ、資格統合は足音を立てて目前に迫っている?(笑)

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April 17, 2005

トラックの7メガ占有グループ

 昨日、近所のホームセンターに電動ドライバーのビットを買いにいったら、なぜか地元の運送会社のトレーラーヘッドが乗用車駐車スペースにぴったり収まって駐車してました。わたくしも一応ペーパードライバーながら大型牽引持ちですけど、乗用車の駐車スペースにぴったり収まるとは思わなかったな。
 そのトレーラーヘッドですが、無線のアンテナがV/Uだけではなくて合計5本くらい上がっていて正にハリネズミ状態でした。アマチュア無線家の性として、他人のアンテナというのは固定局であろうと移動局であろうと、見過ごすことが出来ない困った性質があるので、横目でしっかり観察させていただきましたが、一本、巨大なローディングコイルのついた全長1.2メートルくらいの一見して「まあ、これじゃ絶対に飛ばないだろうな」と思える誰かの手作り短縮HF用アンテナが乗っかっており、コールサインのプレートと共に「全国7.0××愛好会」なる特定周波数の看板が上がっておりました。ご多分に漏れず、最近7メガの特定周波数を占有してトラック仲間同士で「お声掛け」しあう為の無線設備のようでしたね。局免取って電波利用料を払って運用しているんだから、違法CBよりはぜんぜん結構なことですけど、特定周波数占有者の会話というと違法CB使用者の会話内容と殆どかわりません。まあ、コールサインとRSレポートの交換をしている人間がいることは確かですが、コールサインで呼び合わないで名前で呼び合うことも多いみたいです。HFというと、電波を飛ばすには最低限の知識が必要(FMとSSBの違いくらいわかるはず)ですから、市販品をかき集めれば即QRVのV/Uよりはアンカバ率は少ないとは思うんですけど、それにしても特定周波数を占有し、通信が可能なすべての時間帯で「チェック払い」がいて他人が使おうとするのを妨害する「ここは俺達の専用周波数だから、他人は使うな」の行為は違法CBと変わりません。呼びかけもCQじゃなくて「70××グループ各局」で、グループに関係ない他局を会話に加える余地を作りません。正に江戸時代から綿々と続く排他的農村社会もしくは博徒集団の縮図のようですが、こんな呼出し方法は無線局運用規則上でもRR条約上でも認められていません。「日本の国連常任理事国入りに反対するグループ各局」なんていう呼出しが電波の世界に無いのと同じです。また、常に誰かわからない人間と会話するためにCQを出すアマチュア無線の世界に「特定クラブチャンネル的周波数」を作って、仲間同士でしか会話しないのはアマチュア無線の精神に馴染みません。「俺達は半ば業務無線みたいなもんだからな」なんていう特定周波数肯定、部外者排除の言葉を聞いて笑ってしまいました(^_^;)
 又、トラックなんかはあまり長いアンテナは歩道橋なんかに引っかかってしまうので、短縮率の極端に高いローディングコイル付きアンテナくらいしか使えませんが、10Wじゃどれだけ実用になるものか。結局、アンテナのせいで飛ばないことを「違法な電力増加」でカバーするのは「7メガにおける常識」として、4アマなのにモービル100W(どっちみち移動局は50wまでしか認められていませんから違法です)が蔓延してるんでしょうか?上級アマが職業としてトラックドライバーになった例は見受けられますが、職業トラックドライバーが違法CBを止めて講習会で4アマを取り開局し、上級アマまで取った例はどれくらいあるのでしょうか?それにいくら短縮アンテナといえども100Wも出せば、場合によっては世界のとんでもない場所に電波が届いて混信を来しているかもしれないということをお忘れなく(笑)

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September 18, 2004

7メガ運用局の謎(本当に10Wですか?)

 6mのEスポ伝搬が終わって8月には、かなりアクティビティーが落ちてしまったために、これからの季節のために思い切って低予算で高耐圧のワイヤーダイポールを製作して上げて40mバンド、つまり7MHzの周波数で少しでも交信に励めるようにしましたが、あいかわらず7MHzの周波数帯は個人的には好きではありません。
 なぜかというと、7MHz帯は4アマ違法高出力電話(ここでは音声交信のこと)局の巣窟になっていて、まじめに上級資格を取ってアンテナ自作でこつこつ運用している局にとっては非常に腹立たしいバンドになり果てているからなんですねぇ。4アマの免許には出てはいけない周波数帯があり、出ても構わない周波数帯は8メガ以下21メガ以上となっていますが、これからの季節は21メガでは国内で電波を発射しても同じ国内に反射せずにスキップするため(北海道と九州、沖縄は交信できる)必然的に国内通信には7MHz帯に交信局が集中します。他のバンドではそれほどではありませんが、7メガでは珍しい場所からでの移動運用局に対して10局以上がまるで獲物に食いつくピラニアのように群がることも多く、そうなるとそのパイルを破って自局のコールを取って貰うためにはQRO、つまり安易に電力増大に殆どの局が向かってゆく状況が現在の7MHz帯の現状になっています。もちろん送信電力に関しては資格の種別で厳しく制限されていて、旧電話級の時代から4アマは30メガ以下の周波数に関しては今も昔も出力は10Wです。ところが現在では100W,200Wの無線機はあたりまえで、変調の特徴から明らかにリニアアンプを使用して500W以上出していると思われる局も総務省の免許情報を調べたら、10Wの移動免許しかない4アマだったなんてことは珍しくありません。
 50Wを超える出力の電波を出せる上級のアマチュア免許の発行枚数は4アマ3アマ合わせた初級の免許発行枚数に対してたったの1/30です。1アマと2アマをダブって持っている人の枚数を勘案するとおおよそ4アマ3アマ局50局に対して1局くらいしか50W超の無線局がないはずなのに、このバンドに限っては100Wが標準だっていうのですから、そういう4アマ100W局と同じ周波数帯で交信するのはバカらしいってことですね。しかしまあ、電信で運用すれば100Wなんて必要ないのに、電話しか出来ないばかりに電力増大に走るしか無いというのもおかしな話ですが(笑)
 さて、30年前で我々中学生の頃は上級で10W超で運用しているOMも少なかったですし、10W超の無線局には電波監理局の落成検査が有った時代ですから100Wの無線機などもさほど出回っていなく、電話級も電信級もみな10Wで使用していた時代だったので、みんなが資格を無視して電力増大に走るということは考えられませんでした。どうもこの電力増大の風潮というのが違法CB無線の隆盛と100W未満の無線局の落成検査撤廃にルーツがあるような気がします。違法CBが全国的に蔓延り、一番盛んだったのは70年代なかばから80年代初めの頃だったと思いますが、このころアマチュア無線機を改造して(10w真空管式無線機を100wに改造するメーカー製のパワーアップキットは普通に売られていた)100Wで違法CB帯にQRVすることによってパイルを破ることに味をしめた連中が、盛んにオフバンド可能な100W級アマチュア無線機を手に入れました。もちろんまったくの違法行為ですが、どうもメーカー側も商売なので、国内ではさほど需要のない100W機を盛んに市場に流し、それと前後して10W超100W以下の無線局落成検査が廃止され、保証認定を受ければ落成検査なしにQRV出来るということになり、上級免許所持者でいままで10W局に甘んじていた人たちが一気に100W機に流れます。落成検査撤廃によって一時的に100W機が特需を迎えて市場に多数出てきますが、そうなるとバンド内では、いままでの落成検査という障壁が無くなったために上級免許10W局が一気に正規の100W局化したことで、予想もされない出力の不平衡化が一気に加速し、4アマ10W局もそれに追随して違法100W局が増え、現在のような状態になってきたのではないかと考えてますが。4アマでも100Wが当たり前ということになると、だれもが100W化することに後ろめたさも罪悪感も持たなくなり、それも見たニューカマーも10Wの無線機では電波は飛ばないと入れ知恵され、開局時から自分も100Wの無線機を掴まされて、いつの間にか犯罪者の仲間入りをさせられているのにも気づかない状況になってます。何せ4アマなのに10Wの無線機なんか使った経験がないと豪語する局がいかに多いことか。それに資格による出力、周波数の区別を「差別・不平等」なんて言っている日本語の区別と差別の意味もわからない、最初から勘違いしている輩も多数いるみたいですが(^_^;)
 アマチュア無線の本来の楽しみとは与えられた条件の中で、アンテナを工夫してリグを調整していかに良く電波を効率よく飛ばすかの実験と検証なのですが、市販のアンテナに頼って資格外の高出力無線機を使い、いくら電波をよく飛ばしても本来のアマチュア無線の業務とは言えません。
 昨日7メガで交信した徳島のJR5コールのOM、よく電波が飛んできて強いなと思ったらアンテナは7メガ用2エレのHB9CVの25m/hにリグが何と昨年アイコムから発表されて話題になった100万円の無線機「IC-7800」だそうです。200W免許のはずだから免許情報検索したら4アマ10W局免の移動局免許でした。まあ、7メガにアクティブだって自称している人はこういう「バレなければ何をやってもかまわない。オーバーパワーで捕まった局はいない。」と、開き直っている人ばかりですよ。でもさすがに14メガに出てきたら叩かれるだろうし(笑)こういう人には、自分がいかに古い真空管の無線機で、いかに低予算で作った自作のアンテナなんぞで電波を出しているかを卑下して、方や相手の無線設備にどれだけお金が掛かっているかを褒めちぎって早々に退散することにしてます。
わたくしってけっこう嫌味なヤツ?(^_^;)

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August 27, 2004

クラブ局は襟を正せ!

  JARL主催のコンテストでもよく移動運用しているクラブ局が出ていますが、果たして電波法に抵触しないで運用している局が本当にあるのでしょうか?本来、クラブ局というのはクラブとしての局免を取った設備でしか運用してはいけないのは法律的に当たり前のことなのに、適当にクラブ員手持ちの無線機を持ち込んで運用し、4アマ免許しか持っていないクラブ構成員に50ワットの無線機を運用させ、堂々と「M」の種別を送らせていることなど当たり前のようになって、この辺の遵法感覚が完全に麻痺しているクラブ局が多いようですね。まあ、このクラブに関しては会長からして4アマにも関わらず自宅設備はHF100W運用、V,UHFは50W運用なんですから、さもあらんというところですが。
 しかも最近はクラブ局制度が悪用されて、トラック運転手の免許持ちがクラブ局を開設し、従免を持たない仲間の運転手同士でクラブコールで交信させるというような違法行為の温床にさえなっております。最近、トラック業界における違法CB無線の問題が表面化し、大手建設の現場や公共事業の現場から違法CB無線が締め出され、無線のアンテナを取り付けているダンプは違法無線でないことを証明するために、ウインドウに大きなコールサインを掲げる車が多くなりましたが、クラブ局のコールサインを掲げている車がかなりの割合で見受けられます。これらの車はクラブコールは掲げていますが完全な違法局で、お互いの交信には名前で呼び合うか、同じクラブコールに1とか2などの個体識別番号をつけて呼び合っているんですからお笑いですが。
 まあ、老舗のJARL登録クラブにあっても記念カード発行などのときには個人局の無線設備を使ってクラブコールを名乗って運用してます。よく考えれば違法な行為だとわかるはずなのですが、どこもやっていることだからということで自分たちもお構いなしに平気で包括免許状態で運用しているというのもいかがなものでしょうか。また、2アマが構成員のせいぜい2-3人しかいないクラブが10,14メガ帯の周波数を局免に申請し、50Wの局免を取って50Wの無線機を9割を占める4アマ構成員に使用させるということをどのように考えているのでしょうか。50Wの無線機はその出力を10Wに絞ろうが4アマしか従事者免許のない人間には使用できません。逆にそれが許されるのなら10Wしか出さないことを条件に4アマであっても50W、100W機で局免が取得できることになります。クラブ局で50W、100Wの無線機を使用している4アマ構成員は、10W機では飛ばないことを不満に思い、どうせ他の人間も100ワット機を内緒で使っているから構わないと電力増加に走ることは容易に想像できます。普通は頑張って上級の免許を取って堂々と50Wなり100Wの局免を習得できるように導くことがクラブの正しいあり方でしょうに、違法運用を助長させるのが、いまの大多数のクラブの現状のような気がしてなりません。
 そこで、こう提言したいと思います。1. クラブは、構成員が電波法に正しく準拠した運用を行うように指導、監督する責務を負う 2. クラブに4アマの構成員がいる場合には、その局免は4アマが許される範囲の出力で申請するものとし、4アマ構成員が使用できるもののみの無線設備を有すること 3. クラブのコールサインはクラブとして登録された無線設備以外は使用できない。クラブコールを勝手に外に持ち出させない 以上。
 ところが、ゲストオペレーション制度というのが出来て事を複雑にしています。ゲストオペレーション制度というのは、従事者免許しか持っていなかったり、コールサインは持っていても、他局でその他局設備でその局のコールサインを名乗ることによって運用できるという制度で、確か平成10年から行われることになったと思いますが、それでは自局の無線設備でクラブ局コールで運用するのはゲストオペレーション制度の合致するから適法かというと「否」です。考えてください。この場合はその無線設備の登録されている局免コールサインを名乗らなきゃいけないんですから、外から持ち込んだコールは名乗れません。ということは自局のコールでしか運用できないことになりますね(笑)すなわち自局の無線設備でクラブコール運用することはすべて違法になります。
 また、移動運用で「もう一局いますのでサービス宜しく」などと言ってきて、同じ無線設備で別人が別なコールサインを送ってくるケースがままありますけど、家族登録で同一の無線設備を共用している場合を除いて、マイクの貸し合いはすべて違法です。自局の固定無線設備を他人に他局コールで運用させることも普通に行われることが見受けられますが、この場合はゲストオペレータとしてその無線設備の局コールサインを発しなければいけません。ゲストオペ自局のコールサインで運用することは違法になります。
 細かいことかもしれませんが、こういう「みんなやっているから自分もやる」という「赤信号、みんなで渡れば恐くない」的な真理が違法運用蔓延の温床になっているのでしょうね。
 某会長から2アマに関わらず記念局で500W運用したって噂だし。

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August 26, 2004

交信の話のネタ

 アマチュア無線の交信では、国際通信連合憲章に規定する無線通信規則の規定によって、交信して構わない内容、いけない内容というのが定められております。電波法によってもアマチュア業務というものが明文化されていてそれによると「アマチュア業務とは、金銭上の利益のためでなく、もっぱら個人的な無線技術の興味によって行う自己訓練、通信及び技術的研究の業務をいう」というようになっております。すなわち、アマチュアの無線機とアマチュアの周波数帯を使って仕事やレジャーの連絡用に使用したり、ハンググライダーと地上での指示誘導に使用したりすることは、アマチュア業務の範疇から完全に逸脱することになるので、完全な電波法違反となります。アマチュア業務の自己訓練とは通信術の練習、通信および技術的な研究というと、通信機を製作したりアンテナを製作又は調整したりして、どれだけの出力でどこまで電波が届くのかということを記録して調べるのが研究です。というわけで、アマチュア同士の交信にはレポートの交換というのがかならず付いてまわり、了解度と信号強度を(電信の場合は更に音調を)お互いに通信しあって、ログブックに記録するのが通信及び技術的研究の業務の一部で、レポートの伴わない交信というのがアマチュア業務逸脱の通信と言えます。キャンプや登山にハンディ機を持ち込んで、仲間同士の交信にレポート交換したりログを付ける人間はいないでしょ(笑)
 国際通信連合憲章に規定する無線通信規則ではアマチュアは「試験のための技術的性質の通報」「自己訓練のための無線通信業務」「軽易な公衆電気通信業務によることが適当でない私的事項」となっており、アマチュア無線を他の業務に使用したり、第三者の依頼による通信事項を厳しく制限しております。
 これらの規定を考えるとアマチュア同士の交信というのはレポートの交換の他は使用している無線機と出力、アンテナの形式と高さ、自局の天候と気温くらいしか交信出来ないことになりますが、「軽易な公衆電気通信業務によることが適当でない私的事項」というのがクセモノで、これを知っていても知らなくともそれ以外にだらだらと身の回りのことその他、交信し合うのがアマチュア無線の交信というものです。まあ、周波数によってはいつ急にコンディションが落ち込むかわからないので、レポート交換を急いで早々に切り上げることもありますが、昼間の14メガ帯あたりではけっこう20分以上も同じ局と交信することもありますね。まあ、某どこかの会長みたいに周波数を占有して電波上で将棋を差し合うなんてことはしませんが(笑)それで去年半年くらい使えたネタは9月の震度5の地震と出光精油所のナフサタンク火災のことでした。北海道としては印象の薄い苫小牧市を全国に映像で知らしめたのが災害というのも情けないような気がしますけど、けっこう全国的に話のネタとしては事欠かず、特に兵庫の局とは地震災害ネタが共有出来たような感じでしたが。
 しかし、地震による精油所火災から一年。今回とっておきの交信ネタが出来ました。地元の駒沢大付属苫小牧高校が高校野球夏の甲子園大会で愛媛斉美高校を決勝戦で敗って、高校野球80年の歴史の中で白河の関を越えたことがなかった深紅の大優勝旗を苫小牧に持ち帰った事です。地元の市役所にも「悲願の1勝を!」なんて張られていただけなのに、まさか優勝するなんてねぇ(^_^;) 決勝戦でお互いに20安打近く打ち合い、ふた桁得点同士の決勝戦というのも凄まじいもので、試合中は苫小牧の町中から車が消え、スーパーやパチンコ屋はガラガラ、ガソリンスタンドには1台も給油にやってこないは、水道の給水量も普段の19%しかなかったそうで、苫小牧だけでなく札幌やほか全道でも試合の視聴率は48%くらいになったそうです。日曜日の札幌三越前のオーロラビジョンに映し出された最後のバッターがレフトフライに倒れた時に、交差点を埋め尽くした黒山の群衆が一斉にワーッと歓声を上げたのと、甲子園で観戦していた殆どすべての関西高校野球ファンが3累側駒沢苫小牧応援団と一体になって、駒沢攻撃の時には凄まじい歓声を送ってくれたのが印象的でした。自分でいうのもなんですが、近年希に見る激闘の決勝戦だったのではないでしょうか。蓋を開ければチーム打率4割4分で3年前の日大三高を抜いて史上1位の記録をうち立てたそうです。
 ということで、しばらくはこのネタで交信しようと思いますが、相手が愛媛の局だったときは気をつけなければいけませんな(笑)

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